Q.声に説得力がないといわれます。
A.昔はテレビなどで歌う歌手たちも、マイクがなくても十分耐えうるくらいの声でパフォーマンスしていたように感じます。まさに主張のある、存在感のある、一声で人を納得させ感動させるというクオリティーの声だったと思います。NHKのテレビに普通にミルバなどのカンツォーネ歌手が出ていました。
しかし最近はこのような声を、うるさいとか主張が強すぎる、ミュージカルにはいいけどポップス歌手としてはそこまで必要ないというような傾向があるように思います。果たして声の魅力を磨き人前に立とうと思ったときにそれでいいのか疑問です。
生のお客様は正直で、心や体でダイレクトに受け取った感動は、拍手や歓声という反応ですぐに返ってくるものです。声に説得力を持たせるには、声自身の力を付けなければなりません。それには話し声としての地声の強さをつけ、そしてその声を歌唱にも用いてください。低音の響きを体に付けて、高音も中音もそこから派生させた音であると、音に厚みが出て、説得力も増していくと思います。体の支えも必要になってくると思います。(♯β)