Q. 唇の使い方は声と関係しますか。
A. 日本語は、唇をほとんど使わずに話せてしまうので、唇の周りの筋肉を使って発声に生かすという習慣がないかもしれません。しかし唇は声と大いに関係があります。少し外側にむけてトランペットのベルのような形を作ることで、音は外に響きやすくなります。ここを弛緩させていると音に張りが出にくいです。また、唇を前にとんがらせて、口腔内の空間を広げ、後頭部から唇の先の距離をできるだけ稼ぐようにすると、響きを増幅させることに役立ちます。
オペラ歌手や、いい声で歌う歌手の唇を見てみてください。なぜか四角に開いていることがままあると思います。前歯が少し見えていて唇は外側に少し捲れる感じです。あるオペラ歌手は前歯も下の歯も4本ずつまで見えていい、それ以上それ以下はダメ、などと具体的な数字で指摘する人もいます。
普段使い慣れていない唇も動員できるようにしてみてはいかがでしょうか。(♯β)
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