Q. 講演のときに周りから声がよく通ると言われるようになったのですが、自分にはまだ自覚がありません。
A. 自覚がなかったとしても、声を聞いてくださった人々の感想は有り難く受け止めて、ひそれを励みにしてください。発声でも朗読でも、自分の身体が楽器であるため、その日の天候や体調によって体感はさまざまです。
自覚がないという面では、例えばレッスンでさっきより確実によい状態で声を出したのに、ご本人は必死に取り組むあまりどんな体感だったかよくわからなかった、という場合もあります。少しずつよい変化を遂げていると、その途中はご本人にさほど自覚がなく(いつも自分自身と向き合っているので)、時々レッスンで見るトレーナーの方が変化を察知するということは頻繁にあります。
今回の場合もこれに似ていて、久しぶりに声を聞いた人(又は初めて声を聞いた人)が良さを感じ取って下さったのでしょう。周りが察知した後からご自身にも自覚が出てくる、ということも不思議なことではありません。どうぞ安心して取り組んでいってください。(♯α)
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