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ヴォイトレレッスンの日々

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2022年5月 8日 (日)

Q.両立できない問題の2つの要素を詰めて導く解決法は、よく使うのですか。☆

拙書からの質問ですね。QA集に原則的な解決の一つとして上げた例では、「高い声で大きく出せない」「大きな声で高く出せない」のようなことですね。ある問題が起きたときにもう一つ、別の軸の要素をみつけて組み合わせてみるのは、よく使います。その間を細かく詰めていくと、よりはっきりとした問題点がみつかることが多いからです。

 元より、Aの要素、Bの要素との対立を、A0A1A2、…、B0B1B2…のようにメモリを細かく刻んで問題をはっきりさせていくのが一般的です。あるいは、別の要素を加えてみて、ABの二極対立を変えます。

 例えば、「高い声で小さく出す」「大きな声で低めに出す」そこでAB(高さ-大きさ)を詰めていく、つまり、高さで1オクターブ(12音)と大きさ(fmfmpp)で4つの掛け合わせで48をチェックするのです。実際のレッスンでは、こんなに面倒くさくしません。勘で23パターンのメニュをつくって、それで行います。そういうメニュの創出力がトレーナーの価値と思うのです。つまり、レッスンを受ける意味です。

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