Q.見本を忠実に学べばよいのですか。☆☆
A.見本は、手本でなく、一つの叩き台、タッチと言っています。最初は、何かしら基準を与え、まねさせるというのが一般的な教え方です。初心者なら、わかりやすいサンプルとして使うのです。
でも声には、最初も初心者もない。顔に不正解がないのと同じで、それをすぐ変えるとなると、メーキャップのようなものにしかなりません。そのままに徹底すると、整形のように別の顔になります。表情を豊かにすることがトレーニングの目的のはずなのに、そこでなくメーキャップを教えられるから大してよくならない。「魅力的に」を、アラを隠すことと思ってしまうのでしょうね。レッスンでは化粧を剥ぐこと、声でいうなら、マイクを取り上げ、現実の声に向き合わせることなのです。根本的に学んでいないからです。