Q.音大生や音大出の人、オペラ歌手には対応しないのですか。☆
A.声楽や音大のカリキュラムには、ここのトレーナーは、もっとも自信をもって対応できます。そこに専念すれば、音大以上に効果的と思います。育つという意味が違うと思いますが。オペラ、合唱、ミュージカルは大得意です。音大受験対策も行っています。
A.声楽や音大のカリキュラムには、ここのトレーナーは、もっとも自信をもって対応できます。そこに専念すれば、音大以上に効果的と思います。育つという意味が違うと思いますが。オペラ、合唱、ミュージカルは大得意です。音大受験対策も行っています。
A.例えば、日本人が英語を学ぶのには、語学力以外のメリットがたくさんあります。発想や考え方、文化の違いを知る、さらに、呼吸、体、共鳴、表情、舌や口の使い方など、です。どちらがよいかでなく、やっていないことや異なることを学ぶことで、日本語の、特に音声について得るところは大きいでしょう。
ここは、声楽をベースにしていますが、オペラ歌手そのものやオペラの歌唱を必ずしも見本にしていません。学べるなら、そのアプローチはとても有効です。日本人のやっていないことと異なることにアプローチして、より必要なことを認識できます。特に本人が独自のやり方でやっていたとか、他のレッスンをずっと続けてきたという人には、さらに有効です。
声楽が、発声や歌唱の正解のように普及したのは、いろんな理由があります。特に日本では、欧化政策の影響と欧米文化への憧れが大きかったということがあるでしょう。
他の分野に比べ、クラシック音楽はオーケストラをはじめ、見事にプログラム化が成されていたからに他なりません。高度に声を扱えるレベルのスターが複数いて、レコードやラジオなどで世界的に普及したたことも大きいと思います。
オペラ、オーケストラの規模は、一見、同一性を目指しているようで、実際は、もっと多様なもの、人、技に支えられています。問われるのは、数、量、均質な全体でなく、個性のある人、個の技の調和なのです。
とはいえ、その結果、観る者(客)と、観られるものを厳密に分け、主体―客体を持ち込みました。それゆえ、コンクールなどを含め、同じ演目のくり返しの演奏、継承のために、統一した基準ができてきました。そして、演目の上達のためのプログラム化、教材化もなされたし、できたのです。
同じメーカーのつくった同じ楽器で、同じ曲を合わせていく。すると、うまい、下手が明確に基準化され、オーディション、コンクールの基準ができます。それを補う方法や教材、教育プログラムも研究されます。
世界中の歌手、歴史的にもすぐれた歌手と比較できるのは、クラシックの強さです。他の歌、民族音楽では、ある地域である時期にできても、クラシックほど広汎にサンプルや基準をとれません。
科学は、物理学や生理学的に、発声について詳しく説明しようとしていますが、あくまで、発声モデルの解説なのです。トレーニングによる変化などについては、解明されていません。
ヴォイトレは、発声法として扱われてきましたが、歌手には、必要悪でした。声の仕組みや原理にこだわることで正すのでなく、歌の聞き方とイメージで感覚的にとり入れて、一方で自らの体でもっともよい使い方を学んでいくようにしてください。
A.発表の場も演奏会、コンサートという形式が中心です。音大となると、歌は、オペラ科となっているし、創作となると、西洋の技術中心で、民族的な伝統素材を中心とはしていません。形ばかり和を使うことはあっても、です。
A.西洋には、音楽の技術は専門学校で教え、総合大学には音楽美学のような哲学系の講座があります。日本には、鑑賞者や批評家を育てるような講座はなかったのです。生の演奏を熱心に聞いてくれる聴衆がいなければ、演奏家も育ちにくいでしょう。
A.この歌は、海外の歌曲の歌詞を翻訳してメロディに当てはめました。
1888年、スコットランド民謡を翻訳して「故郷の空」にしたのを皮切りに、その後、「旅愁」「庭の千草」「埴生の宿」「蛍の光」など、日本風にした歌が教えられました。長い伝承のある自国の音楽を教えない、世界に類のない国になったのです。
A.日本の音楽では、ことばがないものは、あまり流行しません。長唄は初めから器楽曲をつくりませんでした。合方といわれる器楽だけの部分は、気分を変える働きをするためにあります。箏曲、地歌に、「六段の調べ」「きぬた」という器楽曲の名作があるくらいです。
A.西洋では、16世紀までは声、1750年以降はバロックで器楽中心でしたが、そのときに日本は影響を受けたので、音楽としてのクラシックは器楽中心となりました。
A.初等教育として、遊里や芝居小屋など、邦楽の演奏者の身分が低かったこともあるのでしょう。
A.声や音楽は、言語、社会的習慣、自然環境、歴史、風土などと強く結びついているものです。しかし、日本の教育では、西洋のものを導入し、こうした古来のものをなくしていったのです。
子供の音楽教育では、あまりに子供っぽくつくっています。音楽をもたず、歌いもしない民族はいないのです。こうしたありようが、よいはずがありません。
00.同問異答(20人のヴォイストレーナーと専門家の回答) 01.姿勢 02.呼吸 03.発声 04.発音/言葉 05.声域/声区 06.声量/フレージング 07.共鳴/ミックスヴォイス 08.リズム/リズム感 09.音程/音感/聴音 10.歌唱とステージング 11.トレーニング/日常の練習 12.表現/オリジナリティ 13.知識/医学/科学など 14.メンタルヘルス 15.役者/声優/ミュージカル/アナウンサー 16.一般/会話/話し方など 17.喉、身体 、生理学 18.トレーナーについて 19.ヴォイストレーニングの考え方 20.このQ&Aブログについて 21.その他、アーカイブ、研究所史 22.音大、教育法、声楽、クラシック、オペラ 23.他のスクール、トレーナーのレッス ン 24.声の基本メニュ 25.ブレスヴォイストレーニング研究所とトレーナー 26.研究所のレッスン 27.レッスン受講について 28.福島英 29.ブレスヴォイストレーニングメソッド 31.体と息のメニュ 32.発声、声量のメニュ 33.発音、ことばのメニュ 34.共鳴、声域のメニュ 35.せりふ、感情表現のメニュ 36.リズム感、音感、音楽基礎のメニュ 37.ビジネス、話し方のメニュ 38.メンタル、パフォーマンスのメニュ 39.歌唱、ステージングのメニュ 51.[2014/08/01~2015/03/31のQ&A] 52.(☆~☆☆☆)[2014/08/01~2015/03/31のQ&A]