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ヴォイトレレッスンの日々

39.歌唱、ステージングのメニュ

2022年6月16日 (木)

Q.具体的なメニュを少し教えてください。☆

A.音楽的なメカニズム、曲の構成、展開を、音程やコードなどとの調和でなく、メロディの単音として伝えられる力が必要です。一つの声の動きなのですから、そこが第一です。次に全体の調子や役割分担としての音楽の構図となりますが、それらをプロレベルに磨くのです。

2019年10月31日 (木)

Q.息が続かない曲は、どのように練習したら息が続くようになりますか。

A.息が続かないときの理由はさまざまあります。例えば、リズムや音の幅に振り回される、発音を頑張り過ぎて息を消耗する、力みのせいで息が流れていない、身体を使えず始めから息が足りていない、などです。この中で身体を使えていない人は、身体を使うことに慣れていくために基礎的な練習を先にしてください。

それ以外の理由でしたら、子音Zで息を流す練習が効果的です。子音Zは、安定して息を吐き続けないと子音がなくなり声だけ(ZZZ-ではなくウー)になるので、息が足りなくなったことにご自身で気づくことができます。

特に音が飛躍するときは、息が足りなくなる=子音Zがなくなる、ということが起こりやすいです。この練習は、フレーズのどの時点でいつも息がたりなくなるのかを、声を出すときよりも明確に把握することができます。曲全体を子音Zで滑らか(レガート)に歌える=息で音程をとっている、と言うことができます。(♯α)

2019年8月 1日 (木)

Q.曲を表現する

A.ヴォイストレーニングで声を磨いたそのあとの目標は人それぞれかと思います。しかし、声をトレーニングしてそれを武器に、歌の人は曲の表現に生かしていただければいいですし、役者の人はお芝居のその役の声色に生かしていただくのが最終段階なのかと思います。

カンツォーネは、ほとんどが男性が主人公で、報われない愛を歌っている歌詞が多いです。この主人公の気持ちを、音符や歌詞にのせて歌っていただければいいと思うのです。ただ単に声を磨くだけではなく、それを表現に生かしていただきたいです。ではどのような方法で表現ができるのか。その歌詞の主人公の気持ちをうまく感じて、心を込めて演奏するだけでできてしまう人もいるかもしれません。しかし、その方法を持ち合わせていない場合は、ちょっとした工夫で表現できているかのように歌えます。

まず、言葉の最初など大事に歌いたい音とそうでない音の長さや強さを変えて歌ってください。「忘れな草」の曲であれば「君の愛なくば この世に生きる甲斐なし」の「き」「あ」「な」「こ」「い」「か」この音節をほかより2倍、時には3倍に引き伸ばして丁寧に、そして重みを込めて歌ってみてください。あとは気持ちに嘘がないよう、主人公の気持ちを代弁するかのように、よく詩の内容を解釈して歌いましょう。(♯β)

2019年3月21日 (木)

音を音楽的に歌う

トレーニングを始めて年数が経っていない人によく見られるのは、音を一つ一つ止めて歌っているような歌い方です。日本語は一音節に大体一音当てられているので、音符に忠実に歌おうとすると、流れが止まってしまうのかもしれません。たとえば「かえるの歌が」と歌いだしたときに、「か、え、る、の」と一つ一つ止めてしまい、音同士をレガートに歌えないということがあります。
音楽的に歌おうとしたときに「かえるの」この四つの音節は同じ価値で歌ってもいいものでしょうか。語頭は大事に歌うべきだと思いますが、「かえる」この三文字の中でも大事な音、少し抜く音、次につなげてスムーズに橋渡しする音などのように、機能を変化させてもいいわけです。しかも「かえるの」の「の」は助詞なわけですから、なおのこと同じ価値で歌わなくてもいいのだと思います。
音がどんどん次に向かっていくように歌えたら、今度はフレーズ単位で考えてみてください。大体に曲は2小節段位、4小節単位、8小節単位でフレーズが作られています。まずは少ない単位から練習し、最終的には一曲(複数の番がある場合は一番のみなど)すべて視野に入れたまま音楽をスタートさせることができたら、曲のまとまりができてくると思います。(♯β)

2018年12月 1日 (土)

Q.音の出だしがうまく歌えません。

.声を支えて出すためのポイントとして、1番初めの音にいかに息を流すかということが重要になります。最初の音を息の流れに乗せて、その流れに乗ったままフレーズを歌っていくことで声も安定しますし、フレーズ感をつけるということが可能になります。たいていの曲は4小節単位または8小節単位のまとまりで構成されています。その4小節もしくは8小節をぶつ切りにせず、大きなまとまりとして捉えて歌っていくためには、最初の音からきちんと息が流れているということが大切になります。

例えば、「うさぎおいしかのやま」でしたら、最初の「う」に、いかに息を流しているかということがポイントになるのです。少し大げさかと思うぐらい息を混ぜながら、その息を前に運びながらと歌ってみてください。少し息漏れがしても、最初は構わないと思います。ろうそくの灯を吹き消すかと言うくらい息を出しながら歌ってみてください。息の流れがつくようになったら、今度はその流れに乗りながら「うさぎおいしかのやま」のフレーズを歌ってみましょう。(♯β)

Q.イタリア語でカンツオーネを歌ってきたことを使って、日本語をうまく歌うコツはありますか。

.イタリア語でカンツオーネを歌っていると、母音をしっかり伸ばす習慣がついて、日本語歌唱をしているだけでは身につきにくい感覚が得られると思います。日本語だけの歌唱では、母音に動きを付けてのばすこと、子音の発音などは強化しづらいかもしれません。

日本語での歌唱ですが、日本語を明瞭に聞かせるには、アイウエオの母音を明瞭に発音できることが必要です。発音をしっかり聞かせようと、子音を頑張って発音なさろうとする人がいますが、子音を頑張っても、その後に続く母音がしっかり歌えていないと、その言葉は明瞭に聞こえません。ですので、アイウエオの五母音をしっかり伸ばせるように練習してみてください。舌の位置などにも気を付けて明瞭な発音を心がけてください。

さらに、日本語をうまく歌うコツは、最初の言葉を長めに丁寧に歌うことです。日本語は最初の単語を聞き逃すと、なんという言葉だったのか聞き損じてしまいやすいです。ですので、最初の言葉をはっきり、長めに歌うということがコツになります。長めに歌うことで、声の支えも作られ、フレーズの最初に助走がかかるので、そのあとに続くフレーズが流れやすくなります。(♯β)

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