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00.同問異答(20人のヴォイストレーナーと専門家の回答)

2020年7月25日 (土)

Q. コンコーネ50の6番の歌い方について教えてください。

.冒頭にAndante sostenutoと指示があるように、ゆっくり目に歌う練習曲です。1小節が狭く窮屈に書かれていますが、見た目に惑わされて、速くならないように、気をつけましょう。最初の4小節で、1オクターブ上行するので、チェンジをどうするかが、声種によって変わってきます。クラシックを目指していない人は、途中でチェンジして、歌いやすい声で取り組みましょう。最初のフレーズから、2小節以上のロングトーンが、頻繁に使われています。安定して出せるようにしましょう。上級の人は、<>もつけて練習してみましょう。35小節目からの、少しずつクレッシェンドしていく部分は、初歩の人も、しっかり取り組みましょう。

曲全体を通して、ほとんどスラーはないので、スラー以外の部分では、レガートにならないように、気をつけましょう。曲の途中、二重線の前の、41小節目からのスラーは、しっかりレガートで歌いましょう。二重線からの後半は、Majeurになるので、明るく伸び伸びと声を出しましょう。4小節続くロングトーンが2回出てきます。気持ちを込めて、ダイナミックにも歌えるように練習してみましょう。(♭Ξ)

 

.これまでの課題よりも音の持続力、跳躍が大変な課題です。常にレガートを意識してください。冒頭のsempre sotto voceは、「常に(いつも)柔らかく歌う」といったような意味です。ですから跳躍の音を張り上げたり力んではいけません。

3小節のブレスは柔らかく吸いましょう。このブレスを強く吸いすぎると体が固くなり次の跳躍が大変になります。同様に7小節のブレスも気をつけましょう。以下のブレスも同様です。

14小節の#ソの音は、この調性で特に大事な音なので大事に歌いましょう。音程が下がってしまうことが多いです。

27小節のミ~♭シへの跳躍は減5度という難しい音程なので確実にとれるようにしてください。

35小節からcresc poco a poco「次第に大きくなる」と記してあるので40小節のレの音が一番盛り上がるよう膨らませていってください。

41~44小節までは短調の曲の終りなのでフェルマータに向かって多少rit(ゆっくり)してもかまいません。

45小節からは伴奏も長調になり曲全体が明るくなるので、短調よりも明るく歌おうと思ってください。47小節#ド、初めて長調の音が出てくるので大事に歌いましょう。(♭Σ)

 

.急がずにゆったりとしたテンポで、息が足りなくならないよう、曲全体においてしっかりと息をコントロールすることが求められます。始めの1,2段目にあるラドミの上行形は、デクレッシェンドをしようとして喉が締まっては逆効果です。その場合にはラドミで声が膨らまないよう維持する(音量を一定にする)というつもりで歌うとよいです。

曲全体において、3小節または4小節にわたってひとつの音をのばす箇所がたくさんあります。クレッシェンド・デクレッシェンドはもちろんですが、声をのばしながら伴奏の和音の変化を聴く練習としても最適です。特に3段目の3小節で短調から長調へ転調し、5段目の5小節でまた短調へ戻る箇所は、同じ音を歌う中で音色の違いを感じてみましょう。また、5段目の6小節からあるcresc. poco a poco- - -f は、少しずつクレッシェンドして、その後明確に強弱記号がある通り、しっかりと「f(フォルテ)」にもっていくことで、曲にメリハリがつきます。(♯α)

 

.楽譜を見ると、音を伸ばしている部分と、跳躍している部分の2パターンが比較的目立つと思います。「Andante sostenut」は、「歩くような速さで、音を保って」となるので、伸ばしているところも跳躍しているところも、客観的な聞こえ方のところで差がないように、音がスカスカにならない状態で演奏できるとよいのではないでしょうか。その際、声は力み過ぎないように気をつけたいところです。

音を伸ばしている部分では、クレッシェンドとデクレッシェンドが目立ちます。このクレッシェンドとデクレッシェンドは積極的に活用しましょう。単純に音量の問題としてとらえるのではなく、しっかり体でコントロールされた状態で強弱が表現できると理想だと思います。音が上行系で跳躍している部分にデクレッシェンドが書かれています。こちらは体のコントロールを、より一層必要とされる部分になります。

長調への転調の前には、唯一のフォルテが書かれていますが、その前は少しずつクレシェンドをかけるように指示があります。この部分も派手に大きくするのではなく、緻密にコントロールできるとよいですね。このように、音だけを見れば難しいことがなさそうに思える曲ですが、楽譜に書かれていることを忠実に守ると難易度の高い、練習課題としてはとても役立つものになると思います。(♭Я)

 

.andante(歩く速さで)のテンポ指定ですが、11拍踏みしめるように拍を感じるよりも、3拍子を一つとしてとらえて音楽のまとまりを感じながら歌うと歌いやすいでしょう。構成としては右のページに「Majeur」とありますように、前半の左ページから右ぺージの一段目までが短調で後半が長調です。前半3段目からはFdurになり長調の要素を見せますがすぐ短調に戻ります。次のページの長調との関係は、同主調といわれるもので、いわゆる主音が同じ短調、長調の関係です。どちらもラを主音とする長音階と短音階で構成されているのです。長調に入ってからは、音楽をより幅広くおおらかにとらえるとその変化がついていいでしょう。

楽譜に常にクレッシェンド、デクレッシェンドが記載されていますが、音楽が常に動いているという意識を持つのに役に立つと思います。デクレッシェンドは自分の中に音を引き入れて小さくするのではなく、むしろ、自分の外に音を絞っていくようにイメージすると歌いやすいと思います。(♯β)

 

.前半は短調です。この曲集で初めて短調の歌いだしとなります。短調を悲しく聞かせるためには第三音(中声用では「ド」)を気持ち低めに歌うことです。基本的には静かな声で囁くように歌います。そのためにはしっかりしたお腹での支えがなければなりません。技術的には初めの4小節間にすべての難しさがあります。上行し続ける音形でも、コンコーネ1番は順次進行(音階の順に音が並ぶこと)であるのに対して、ここでは跳躍進行であり、難しさが増します。

まずは復習として順次進行で(間に旋律短音階の音を入れて)歌ってみてください。これだけでも、初めて短調の音階を歌う練習をすることになるため、得るものが大きいと思います。

次に、楽譜通りの音を歌うのですが、音と音の間をグリッサンドで埋めてみてください。ゆっくりとグリッサンドでつなぎます。グリッサンドの練習をしてもらうと、多くの人は動きが速すぎます。まず初めの音を十分響かせて、共鳴の位置を感じてからゆっくり動かし始めます。半音でさえ遠く感じるほどゆっくり。スポーツでもそうですが、ゆっくりやることで筋肉や、普段は意識できない不随意筋を意識していくのです。なお、これらの練習をするときにはsotto voceに拘らずメゾフォルテくらいの自然な音量で練習しましょう。(♭∴)

 

.初めて短調の曲が登場しました。短調だからといって声の出し方を暗くする必要はないですが、伴奏をよく聴いて、仄暗い和声を味わいながら歌えば十分です。曲の後半は長調です。これもことさら声を明るく変えようとは考えず、雲が晴れるような和音の変化に耳を傾ける余裕さえ持っていれば大丈夫です。

技術的には、34小節のデクレシェンド&上行が難しいと思います。ブレスのときに考えるのは次の音ではなく、フレーズの最高音です。そうすれば無理なく体の準備が可能になります。

伴奏は何かを掻き立てるような音型のため、ともすれば興奮して声の制御が効かなくなりがちです。しかしこの曲で最も重要なのは、落ち着いてメッサ・ディ・ヴォーチェ(ロングトーンを小さく始めて大きくし、また小さくしていく)を聴かせることです。恐れずに息を前に進めつつ、横隔膜でしっかり支えながら歌います。そしてクレッシェンドはぎりぎりまで我慢し、デクレシェンドには早めにとりかかるのが、立体的に聴かせるコツです。(♯∂)

2020年6月27日 (土)

Q. コンコーネ50の5番の歌い方について教えてください。

. 最初の2小節単位の2つのフレーズは、スラーに従ってレガートで歌いましょう。冒頭のpを気にし過ぎて、萎縮せずに、ていねいに歌い、どちらのフレーズも、最後の音に重心を置いて、<>を軽くつけましょう。高音域が得意な人は、始まりのフレーズの終わりが、難しいかもしれません。うまく着地して<>をつけましょう。

5小節目からの2小節は、スラーがなく、ブレスの後にはスラーが付いているので、始めはダイナミックに動き、ブレスの後からはきれいにレガートにしましょう。このフレーズの前半は、跳躍が大きいので、慎重に取り組み、フレーズの途中で、チェンジしないように、気をつけましょう。低音域が得意な方は、まだ曲が始まったばかりなので、高音で爆発的な声にせず、しっかり支えて柔らかい高音にしましょう。続く二つのフレーズも、<>をうまく付けながら、ロングトーンの後の跳躍した音程を、きれいに決めましょう。

次の第6音からの長い下向音型は、最後の音以外は、順次進行なので、きれいに音程を外さないように、歌わなければいけませんが、レガートにならないように、気をつけましょう。

続くフレーズの注意点も、これまでと同じです。2ページ目の下から3段目の始めのブレスの後は、高音域が得意な人は、一番素晴らしい声でレガートで歌いましょう。低音域が得意な人は、やや爆発してもよいですが、必ずレガートで歌いましょう。

次のブレスの後は、伴奏もないので、楽譜にあるようにテヌートをつけましょう。後は始まりと同じフレーズが続くので、曲の終わりらしく変化をつけましょう。跳躍とレガートとノンレガートを、しっかり練習しましょう。(♭Ξ)

 

. 伴奏が三連符で流れるように動いていますのでこの流れに逆らわず寄り添うような気持ちで歌ってください。あくまでもレガートの為の課題ですので、一つ一つの音がぶつ切りにならないように気をつけましょう。

5小節のレの音から次への跳躍は1オクターブと、とても大変ですので低いレの音を頑張りすぎず響きだけを保って歌い、次の跳躍の準備をすでに始めましょう。

7小節1拍目のファの音は直後のブレスの為に早めに切りましょう。

9、11小節のファの伸ばしは軽いクレシェンドをかけると跳躍しやすいです。

13小節~16小節へは音程が下降していくので響きを失わないようにしましょう。逆に音程が下がるほど響きが増すつもりで行いましょう。

22小節のドミは跳躍が大変なのでその前の21小節からのソの伸ばしがクレシェンドをかけながら次の音へ向かっていく準備を行ってください。

この課題は基本ヘ長調ですが16小節~24小節三拍目まではハ長調に転調しています。24小節4拍目の♭シからヘ長調へと戻るので大事に歌ってください(♭Σ)

 

. 二分音符、全音符と、のばす音が多いので、息のコントロールがとても大切になります。拍をとり過ぎて縦割りのようになると、ますます息が続かなくなるので、息の流れが停滞しないようにフレーズの先を見据えて歌いましょう。

一つの音でクレッシェンド・デクレッシェンドをつける(3段目3小節他)ときは身体を保ちながら、飛躍の音に向かってクレッシェンドをするとき(2段目2小節、4段目4小節)はより身体を踏ん張ることで息をコントロールするなど、フレーズによってアプローチの仕方はさまざまです。歌い方が一辺倒にならないことです。音源があれば、のばす音で伴奏の和音が変化しているので、それを聴きながら歌う練習をすると、実践しやすくなります。

転調から始めの調に戻るときの「シ♭」はテヌートが付いているように、焦らず丁寧に入り「シ♭」の一音でへ長調を感じさせる(自分も感じる)歌い方をしてください。(♯α)

 

. レガートに歌うための訓練として用いるとよいでしょう。そのために必要な要素が詰まっていると思います。二分音符が目立ちますが、ここで物理的には二拍分の長さを保ちつつ、考え方としては、次の休符までをひとまとまりと考え、そのひとまとまりのフレーズを自分の中で停滞させずに、絶えず進めていくように音楽を作っていきましょう。

途中に出てくるクレッシェンドやデクレッシェンドは、派手過ぎない程度に、意識的にかけていくように心がけることによって、より歌いやすくなっていくと思います。

スラーが使われている部分はより一層歌いこんでいくとよいと思います。歌のパートだけを見ると、どうしても「長めの音符がたくさん使われているから、たっぷり伸ばして歌おう」と思いがちですが、ピアノの右手を見てみるとわかるように、八分音符の3連符が続いています。この部分を感じ取れれば、音楽が絶えず進行していく感覚をつかみやすくなると思います。その中で、ソルフェージュ的には和音の移り変わりを予測して感じられると、より一層音楽的に歌うための練習につながっていくのではないかと思います。和音の変化を予測して感じながら、立ち止まらずに絶えず進んでいくということを大事にしてみてはいかがでしょうか。(♭Я)

 

. 4分の4拍子ですが伴奏形が三連符×4なので、まるで8分の6拍子のようなリズム感に感じられます。この8分音符の流れに乗って、1小節を2拍のようにカウントしながら歌うと歌いやすいと思います。

17小節目からは短調の様子も呈しながら8小節かけてハ長調に転調しています。そしてまた26小節から再現部が始まり、終結を迎えます。

最初の2小節、次の2小節は一つのフレーズとしてとらえて歌い、次の5小節目から8小節までの4小節を一つのフレーズと捉えるといいでしょう。ほとんどが2分音符で書かれているので、長い音符を、拍感を止めることなく、音楽の流れに合わせて歌うことが重要です。

ロングトーンを練習しているときには、拍感が止まっていることがあると思いますが、この曲では、長い音符も流れをつかんで歌いやすいと思います。

5~6小節目、10小節目、1112小節、20小節目、22小節目など、音が上向する際にエネルギーをもって上がるように意識しましょう。(♯β)

 

. 曲の頭にpピアノと書かれています。4番までの曲には松葉(クレッシェンド、デクレッシェンド)はあっても強弱の指示はありませんでした。つまり、音量の増減は曲の中で自然に作るとしても、基本的な音量に関しては歌いやすい音量で歌えばよかったのです。

この曲ははじめから最後まで、静かな音量を保たないといけません。それゆえ、最高音は中声用でレまでであり、4番までの最高音が(中声用で)ミであったことを考えると低く、ピアノの表現を充実させてほしいという作曲家の考えの表れだと解することができます。

曲の中身に入っていきましょう。まず4小節目での急激な転調。かなりショックを感じるはずです。少し速めにその和音に入ることでショックを表しましょう。はじめのフレーズは8小節ありますが、その後は6小節目で広がりを感じながら7小節目を頂点とし、自然に8小節目に向けてフレーズを終わらせます。7小節目の低いファがそこまでの頂点です。

次の16小節が中間部です。中間部はまず初めの4小節が4度調(変ロ長調)になります。転調している間は余り時間をとらずにサクサク進みましょう。

次の4小節で頂点に向けて曲を盛り上げていきます。音形は下がっていきますが決してテンションを下げていかないこと。次の8小節は頂点の中にいるため、やはり低い音域ですが響きもテンションも下げないことが大切です。(♭∴)

 

. 優美な分散和音に乗って歌う曲です。刻々と色を変えていく和声をよく感じながら歌いましょう。2小節ずつの起承転結を4回繰り返す構成です。その4回が大きな起承転結となっています。テクニックとしては第一に、長いフレーズをぶれずに歌える息の使い方です。まず同音のロングトーンで体の使い方を確認するといいでしょう。

第二に、弱音を中心とした強弱のつけ方です。決して乱暴な声にならないよう、口腔内を柔軟に使ってクレッシェンド、デクレシェンドを練習してください。

10小節、20小節に現れる、フレーズの最後がヒョイと上行する部分は、とても難しいと思います。ここで何かやろうと思うと失敗しがちですので、フレーズの始まりから体を筒のようにまっすぐあけて、自動的に声がその場所に入っていける状態を作ります。

12小節からのフレーズは8番にも和声を変えて登場します。コンコーネには同じフレーズの変化形が至る所に登場します。それを並べて練習するのもいいと思います。(♯∂)

2020年5月30日 (土)

Q. コンコーネ50の4番の歌い方について教えてください。

.  13番に比べると、少し長めのフレーズになっています。支えがうまくできないと、歌い難いかもしれません。最初の4小節は、スラーが付いているので、レガートで歌い、最後は4分音符なので、伸ばし過ぎないように気をつけましょう。次の4小節は、2小節ごとのスラーになっているので、最初のように4小節のレガートにはせず、ブレスはしませんが、少し区切る感覚にして、低音が得意の人は、チェンジをしてしっかり深い声にしてみましょう。続く4小節は、スラーに従ってレガートで歌い、最後の臨時記号は、はっきりと音の違いを目立たせ、ブレスはせずに13小節目の第五音に入ります。ここまで付点二分音符でゆったりと流れていたフレーズが、少し動き出します。支えをがんばり過ぎていると、流れに乗れなくなるので、気をつけましょう。

14小節目、頭の高い第七音は、高音の得意な人は、美しい響きで歌うように、試行錯誤してみましょう。低音の得意な人は、無理をせず、支えをしっかり使って、柔らかめに歌いましょう。17小節目からのスキップのリズムの部分は、音程がいい加減にならないように、気をつけましょう。25小節目からの4小節は、高い第六音から低い第七音までと、音程の幅が広いワンフレーズになっているので、歌いにくくても途中でチェンジせず、一定の音色を保ちましょう。

29小節目からの4小節は、高音が得意な人は、前半の高い第六音を、この曲の中で最も綺麗な声で歌いましょう。低音が得意な人は、後半の低い第五音から主音へのフレーズを、深い声で歌い、最後の4小節を、低音を活かして歌いましょう。(♭Ξ)

 

.  Allegretto cantabileという速度記号が記してあります。「やや快速、歌うように」という意味がありますので、決して音楽が重くならないように気をつけましょう。

これまでの課題よりもフレーズが長いので一つ一つを歌いすぎないで先に進む感覚を常に忘れないで下さい。

12小節のシの音にナチュラル記号がついているので少し高めを意識して歌いましょう。

13小節目のソの音は次に6度という大きな跳躍が待っていますので響きを落とさずソの音を歌うときにはミの音に向かう気持ちで声を出してください。

後半に多く出てくる付点のリズムは重くならず軽やかに歌いましょう。

25小節~28小節にかけては1フレーズで跳躍が激しいので真っ直ぐ歌うつもりで響きがぶれないように。

最後のフレーズは軽やかにdimして終わりましょう。

(♭Σ)

 

.  Allegretto cantabileとあるのは、allegrettoは快速に・やや速く(cantabileは歌うように)という意味ですので、出だしから3段目までは付点二分音符が多いですが、声が重々しくなったり停滞することなくテンポを前に進めていきましょう。ひとつのフレーズが4小節にまたがっていますので、息の配分を考え、クレッシェンド・デクレッシェンドを実践してください。

中間と後半に出てくる付点のリズムは、リズムを機敏に捉えて声の動きを明確に出すことで前半部分との対照をなします。二分音符からタイがかかっている付点のリズムは、どうしても裏拍が遅れやすくなりますので、表拍をしっかり捉えることが大切です。

25小節目に関しては、音の幅が広いために、階名でも母音でも声が途切れやすくなる箇所です。レガートを意識して滑らかに声をつないでください。(♯α)

 

. 曲のテンポと指定は、やや快速に、歌うようにで、1番~3番とくらべると、歌う旋律のフレージングが長くなるのが特徴です。明確にフレージングの練習曲です。そのための最初の練習曲と位置づけてよいくらいです。音域もそんなに広くなく、最初の音から1音づつ上向するし、下向もまた同じ。4小節のフレージングを歌うために息をコントロールする事が求められます。息の送り方、吐く量、吐く早さを意識して練習しましょう。

楽譜からの勉強する点は、少し長めのフレージングにそって大きくて&長い強弱をしっかり作って歌うことと、展開部と最後の8小節に出てくる付点8分音符を軽やかに歌うことで、音楽表現につながります。

フレージングのポイントも「なめらかに息を吐いて声帯を鳴らす事がとても重要」です。メロディーが上向する部分では息の分量を上げ、下向するときは優しく息を吐いて下さい。意識的にやってみましょう。音楽表現の指示も歌うようにですから、息の流れがそのまま歌につながっていきます。とても可愛らしく親しみやすいメロディーなので、練習しやすく感じるのではないでしょうか。(♯Δ)

 

. フレーズの作り方と、声の強さの設定を考えてから歌うのが望ましいと思います。声の強さとしては、頑張る必要はないと思います。音がしっかり鳴る状態(抜けない)を大事にしつつ、自分の中の設定値で、全体を通して半分を超えないレベル(10段階中3くらいで十分だと思います)を中心として、クレッシェンド・デクレッシェンドをかけられるように心がけてみましょう。

フレーズの作り方は、4小節をひとまとまりと考え、途中に書かれているスラーやブレス記号、クレッシェンド・デクレッシェンドの強弱記号を忠実に守りながら歌えるとよいと思います。音の跳躍のある部分も何ヵ所か出てきますが、自分から跳躍しにいかないで、ポジションを無意味に変えないことを大事にした方がよいと思います。高音域だけ強くなるとか変に目立つことのないように心がけましょう。付点のリズムも正確に歌う必要がありますが、リズムは正確に歌いつつも過度に跳ねた感じや重たくなる感じは不要です。

ここまで、すべて楽譜に書かれている内容をもとにしていますが、緻密に歌おうとすると、実はハードな練習曲です。ですが、声の癖をとったり頑張り過ぎてしまうような人への練習曲としては向いていると思いますので、よい訓練だと思って、楽譜に忠実に歌ってみてください。(♭Я)

 

. 3拍子4小節単位のまとまりとなってフレーズが作られています。

構成としては4小節単位が2つセット、つまり8小節ずつが一つの音楽的なまとまりとなってメロディーを構築しています。

1~8小節Fdur

9~16小節FdurCdur

17~24小節 臨時記号がついて少し短調の雰囲気を帯びたFdur

25~32小節 同上

33~40小節 コーダ 音楽の帰結部分

コンコーネ1番~3番にはなかった3拍子の登場です。四拍子より一拍少ないわけですから、ブレスに自信のない人でも少し楽に感じて歌えるかと思います。3拍子、ワルツのリズムに乗って歌いましょう。決して123すべて同じ重さ、同じ価値にしないよう気を付けてください。3拍目を軽くアップビートととらえると次の小節に進めやすいです。

楽譜に記載されているクレッシェンド、デクレッシェンドをしっかり守りましょう。クレッシェンドでは息を増幅させていくように、デクレッシェンドでは、音を小さくするからといって体が必要以上にしぼまないよう気を付けましょう。12小節目のCdurに転調するハーモニーを意識して歌いましょう。クレッシェンドで増したエネルギーは14小節目の高音E5への跳躍に用いましょう。付点音符は重くならないように。スキップをするイメージで軽やかなリズムにしましょう。35小節目のような音型のデクレッシェンドは、短い音符を軽やかにすることで作れます。語尾を重たくしないことです。(♯β)

 

. 4曲目にして初めて出てくるものが3つあります。1つ目は、Allegretto cantabileという速めの速度表示、2つ目は途中で出てくる付点のリズム、3つめは3拍子であることです。

1つ目の速度に関しては、この曲独特の長いフレーズが関係しています。一つ一つの全音符に気をとられすぎずに、8小節ないし16小節からなるフレーズを意識することです。特に初めの跳躍進行である4小節目の「ファ」が遅れがちであり、また取ってつけたようになりがちなので、長いフレーズの途中にすぎないことを意識するとよいでしょう。

そして2つ目の付点のリズムです。中間部に急に現れます。跳ねるリズム感を、手や体で表現してみましょう。長い音符の後、力を抜くことによって跳ねます。力が抜けない人が多いです。付点とは、バスケットボールのドリブルの感覚です。手首の力を抜いて地面にバウンドするのです。

3つ目の、3拍子の拍子感では、日本人には苦手なことが多いです。リズム感を身につけるにはダンスのステップを踏んでみるとよいです。ワルツは遅いテンポでは拍ごとに足を踏みかえ、速いテンポでは1,2拍は、1踏みです。いずれにしても3拍目で回転し、スカートをくるっと回します。(♭∴)

 

. 一言で言うと静寂の音楽、声も心も明鏡止水を目指して練習しましょう。

音域も広くなく、跳躍も少ないので、同じポジションで歌うことを心がけてください。

はじめの16小節間は長い音符が続きます。こういった音形は歌が遅くなりがちなので、伴奏のリズムに乗るように心がけます。

17小節から現れる付点のリズムは、1拍目最後の16分音符と2拍目をつなげるつもりで歌うとリズムが立ち、声の流れもよくなります。(♯∂)

 

2020年4月25日 (土)

Q. コンコーネ50の3番の歌い方について教えてください。

.1番と2番は、ともにModeratoですが、3番はAndante conmotoです。テンポは遅くなりますが、ダラダラしないで活き活きと歌いましょう。1番は24小節、2番は28小節ですが、3番は41小節といきなり1.5倍近く長くなっています。テンポが遅くなったことを加味すると、ゆうに2倍以上の長さになります。(1番は1分あまり、2番は1分半足らず、3番は3分足らずです。)

遅くなったテンポのために、さらにブレスが大変になります。つまりこの曲は、支えや呼吸のコントロールがしっかりしていないと、ただ苦しいだけで終わってしまうということです。本来は、そのあたりをある程度クリアしてから、取り組むナンバーです。

曲としては解りやすい構成になっていて、表情記号を適度に守って(ディミヌエンド以外)歌い進めていけば、なかなかの大曲を歌いこむ気分も味わえ、いろいろな工夫をする余地も残されています。そういう意味では、やりがいのある一曲です。(♭Ξ)

 

.2小節3拍目のドの音が生の音、開き過ぎた詰まった声にならないよう気をつけましょう。例えばオの母音で訓練する場合、ウに近くしたり、アの母音で訓練する場合はオに近くしてみると効果的でしょう。

4小節3拍目のソの音が響きから落ちすぎないよう気をつけましょう。一拍目のドよりも音量を落とすと丁寧に聞こえます。

11小節~12小節にかけてのドの3連続は一つ一つ歌いなおすつもりで丁寧に歌ってあげたほうがよいでしょう。

25小節のミの音は前後の高いミの音と同様な高い響きになるよう気をつけてください。

30小節4拍目~32小節にかけての下降形、38小節の下降形は声が落ちすぎないよう高い響きを意識してください。(♭Σ)

 

.曲中に様々な幅の“音の飛躍”が多く含まれています。“音が飛躍するのにデクレッシェンド”という箇所もいくつかあります。「飛躍する音の捉え方」について集中的に練習することができます。音が飛躍するときは、次の音を歌う少し前に「お腹の支え」を今一度踏ん張ってあげる(または支え直してあげる)ことで、体が先に次の音を歌う体勢になれるので、唐突ではなく“ほんの少しゆとりをもって”次の音を捉えるようになります。そうすることで、音が飛躍しても(どんな音の幅でも)フレーズがつながってくるでしょう。

例えば最初の2小節目で「ソド」と4度の飛躍があります。テンポがきたら唐突に「ド」を歌うのではなく、「ソ」をのばして「ド」に飛躍する少し前にお腹を支え直します。(これをしっかり歌うには、まず「ミファソ」で息を使い過ぎてしまわないように、一音目からしっかり「お腹の支え」をつけて歌い出すことも必要です。)

1オクターブの飛躍を歌うときにも助けになります。同じ音型を繰り返すとき、隣り合った音でどちらも高音のときなど、さまざまな場面で応用できます。(♯α)

 

.全体的な曲の構成で特徴的なのは、音の順次進行が比較的多いこと、同じ音が続くことが多いこと、順次進行の中で時々跳躍があること、スラーで書かれている部分が目立つこと、<>(クレッシェンド・ディミヌエンド)が比較的多いことです。

歌い方としては、できる限りレガートに歌うことを全体にわたって心がけると、テクニック的にもよい勉強になるのではないかと思います。特に音の跳躍があるような部分では、レガートに歌うことが難しいと思いますが、音を点でとらえ過ぎず、フレーズに中で処理できるとやりやすくなると思います。ので、少し俯瞰してみてください。

同じ音の連続や<>(クレッシェンド・ディミヌエンド)のコントロールは、とてもテクニックを要します。基本的には、声を押し出し過ぎないことと、レガートに歌うことが大切になってきますので、この点を大事にするとよいと思います。

練習するときは、母音唱法で、オやウを用いるとよいと思います。ウは特に難しいですが、レガートに歌うことや、高音域の処理のためには有効でしょう。(♭Я)

 

.フレーズの構成を見ると、2段ずつ、つまり、8小節ずつのまとまりになっています。もっと大きく見ると、2段、4段、2段というまとまりです。そのように音楽をまとめていくとよいと思います。

ほぼ二部音符ですが、伴奏は八分音符の刻みなので、このリズムに乗って歌うと歌いやすいと思います。

最初の「ミファソド」の最高音「ド」にディミニエンドがついていますが、息を自分の中に引き込まずにむしろ吐いて、次のフレーズに気持ちをつなげていくように歌うといいでしょう。そうすると4小節まとまりがでます。56小節目のアクセントは止めたり固めたりするのではなく、息を流しながら音楽の流れを止めずに大きく出してみてください。34段目は4段目の頭に向かって進んでいくように音楽に勢いをつけてみましょう。

5段目からは音が順次、上行していきますので、クレッシェンドするつもりで歌います。67段目でオクターブいったりきたりしますので、上の「ミ」にいたまま、下の「ミ」を捉えるようにすると歌いやすいです。

最後の2段はコーダとして終わりに向かっていく音楽のまとめです。最初の小節でしっかり息を流しながらクレッシェンド、デクレッシェンドして音を動かしてください。(♯β)

 

.Andante con motoで速いcon moto なので動きがあって、そのため56小節目のアクセントを利用したいところです。

構成は3部形式でABA’です。Aははじめの16小節、Bはその次の16小節、A'は最後の9小節です。A8小節ごとの2つのフレーズにわけることができます。この2つのフレーズは大体同じものです。B8小節ごとの2つのフレーズにわけることができますが、この2つのフレーズはどちらもAのフレーズと似ていません。A'8小節はAのフレーズと同じものとみなすことができます。以上からこの楽曲を8小節ごとに分けるとa a b c a’’となるでしょう。

この楽曲の構成上のポイントは、割と転調している部分が少ないことで、転調しているのは唯一Cの初めの4小節間が平行調であるイ短調に転調しているだけです。そこを強調して歌いつつ、この曲の最大の山場であるC6小節目に突入しましょう。

この曲はドミソが鳴っている時間が多く、全41小節のうちでドミソの和音が鳴るか、低音がドである小節はなんと24小節、半分以上です。(♭∴)

 

.2小節でクレッシェンド、デクレシェンドが書かれているので、2小節単位で歌ってしまいがちですが、もっと大きく4小節単位で考えましょう。音楽は8小節単位で捉えると見えてきます。8小節の前半4小節が問い、後半4小節が答え、といったふうに対になっています。

書かれている強弱は細やかなフレーズの作り方の指示ですので、これは後にとっておいて、曲全体の大まかなメリハリを作りましょう。

基本は、前半4小節で盛り上げ、後半4小節でクールダウン、これの繰り返しです。右ページ1段目のみはクールダウンせずにさらに高まり、その後8小節使って緩やかに鎮静化するように書かれています。

最後に、細かな強弱に目を向けましょう。2小節目にあるような、上方に跳躍しながらのデクレシェンドには技術が必要です。

こういうのがサラッとできればプロです。ですので、できなくても落ち込まないで、何度でも練習してみて下さい。もし難しすぎるようでしたら、敢えて無視してクレッシェンドにしてもいいでしょう。一旦離れて、数か月後、数年後にもう一度歌ってみると、難なくできるようになっていたりするものです。

小さくするからといって、息を引っ込めないようにするのが大切なポイントです。(♯∂)

 

.2分音符で伸ばす音の多い曲です。伸ばす音を歌う際は、意識的に息の流れを感じていくこと、また意識的に流れを感じることが大切です。この流れで、4拍子で刻んでいるリズムも感じながら歌っていきましょう。

1段目2小節目の上のドの音を出しすぎないように注意しましょう。一つ前の音のソからなめらかにひびきをつなげていき、突如ドの音が大きな声で出ないように注意しましょう。

3段目の3小節目から、高いドが2分音符で3回続きます。この部分の楽譜の指示通りに、クレシェンドしていくことで、息の流れができて、停滞を防ぐことができます。流れを感じながら、ドードードーラと歌っていきましょう。(♭∞)

 

.1番、2番と明らかに違う点は、曲の長さが長くなるので、スタミナが必要になってきます。12番同様、白玉(2分音符以上の音符のこと)のロングフレーズが多いので、息に乗せた美しいレガート唱法が必要となってきます。

11小節~12小節にかけて、21小節~24小節にかけて、の二箇所は、高音が続く箇所です。声をしっかりパッサーレ(またはチェンジ)させていないと、喉が締まってきますし、聴いている側も苦しそうな声に聴こえます。なので、パッサッジョのテクニックが必要となります。バス、バリトン、メゾソプラノ、アルトの人は特に注意です。25小節~26小節にかけてのオクターブの跳躍、またその後も跳躍音程が続くので、喉で音程をつくらずしっかりと音を支えられることも重要です。(♭∀)

 

.解説に、「フレーズの終わりは息をミックスさせてdim.しなくてはならない」とあります。これは、すぐにできたらとてもすばらしいことですが、初心者にとっては、とても高度なことです。声を引いてしまったり、支えがなくなったりしがちです。

お腹は引込めず重みを感じて歌いますが、決して乱暴にならず優しく歌うということを心がけるとよいと思います。音の最後まで見届けるというようなイメージにされると、最後まで丁寧に歌えている印象を受けます。

全ての曲に言えることですが、フレーズの終わりがきちんとしていると、聴いている人によい印象を与えます。感動する歌はフレーズの終わりが、とてもきれいに歌えているものです。途中が失敗でも、最後の声というのは、一番印象に残るものです。

この曲に関しては、跳躍する音が多いです。軟口蓋のことでアクビを出す瞬間の口の開け方というのをよく耳にします。そのような、口の開け方をすることで、跳躍する音がうまく歌えます。よくわからなかったら、鼻濁音で歌ってみたりすると、わかると思います。(♯Ω)

 

.すぐに音名で歌うのではなく、リズムと音程を体にいれることリズムは音程にとらわれず、リズムに合わせて音名を読む(読むソルフェージュ)LaMaなどLMNという有声音である子音を使ってメロディをマスターするがすんでから、音名で歌う、という順をお勧めしています。

3番については、2小節で1つのフレーズになっていることが多いですが、それら2小節と2小節の間でブレスをしたとしても、計4小節を通してフレーズをつくる(エネルギーを保つ)よい練習になります。フレーズの最後の音を体で支えて丁寧に歌う練習にもなります。言葉はついてないものの、中間部で短調になる部分など、曲調が変化するので、何か気持ちを作って歌うつもりで(歌詞があるかのように)練習してください。(♯Θ)

 

跳躍音程の処理が難しいです。息を使って軟口蓋を上げることで柔らかく、また無理のない跳躍ができると思います。音が跳躍するそのときだけ処理をしても間に合わず、かえって喉を絞めてしまう可能性があります。その前の音から準備が必要です。跳躍音程の箇所のみ取り出して繰り返し歌ってみるのもよいでしょう。(♯Λ)

2020年3月28日 (土)

Q. コンコーネ50の2番の歌い方について教えてください。

. テンポは、1番と同じModeratoですが、1番では最低音から最高音まで、順次進行(全ての音を歌って)です。4小節で昇りつめたのとは正反対に、4小節で、中間の主音から第三音までしか上がらず、歌う音符としては(記譜としては6個ですが)4個しかありません。

1番では、音程が動き回る中で、どれだけ声を安定させられるかが、課題の一つでしたが、2番では、一つの音程で、どれだけ長くきれいな声を安定させられるかが、課題になっています。

2小節目の第二音と、3小節目の第二音は、もちろん同じ音程ですが、いい加減に歌ってしまうと、微妙に違う音程になってしまうことは、珍しくありません。音質も統一できるように、慎重に歌いましょう。

ほとんどの部分が順次進行なので、上行ではしっかり正しい音程まで上がるように、下向では、ルーズに音程が下がり過ぎないように、気を付けなければいけません。ほとんどの休符が4分休符だということも忘れずに、音を伸ばし過ぎて8分休符になってしまわないようにしましょう。特に、四段目4小節目の4分音符は、伸ばし過ぎないようにして、この音符の表情で、この曲の雰囲気が変わるので、大切に扱いましょう。

スラーは一つもないので、レガートに一切しないというのも、一つの選択肢です。記載されているデュナーミクを練習するために、これらのことをいい加減にしてしまうとしたら、残念なことです。(♭Ξ)

 

. この課題は音をキープすることがとても難しいです。楽譜上にはクレシェンド、ディミヌエンドが多く書いてありますが、初心者はあまり気にしない方がよいです。

それよりも伸ばした音に自然なクレシェンドがかかっているくらいのほうが良いと思います。

6小節のドの音を息でおさない。自然に上昇していくつもりで歌うと音程定まってきます。

6小節のブレスは静かに優しく吸いましょう。

6小節~8小節は下降形なのでドの響きをキープしたまま低い♯ファの音に降りてきましょう。♯ファの音を鳴らしすぎないように。

9小節~16小節までの上降形は押さずに、音量が増すのではなく響きが高くなっていくと思ってください。大声でごまかさない。

17小節のレの音はその前で高い音を出してブレスを吸う分響きが下がりやすいので注意が必要です。(♭Σ)

 

. 2番の主な課題はロングトーンと、フレーズ内でのクレッシェンド・デクレッシェンドと言えます。クレッシェンド・デクレッシェンドをつけるにあたり、ただ小さい声から始まり大きくしてまた小さくする、という捉え方だと息が安定せず、声もうねって聴こえるのでよくありません。

最初はまず、全部の音をしっかり歌う練習をしましょう。その後で、ロングトーンで息を流すことを試みてください。

ポイントは1拍目からしっかり歌い出し、途中で息の流れを増やすことです。息の流れが増えることで、聴き手にはちゃんとクレッシェンドに聴こえるのです。

また、本来なら音が上がるときにクレッッシェンドするのが自然の流れですが、この課題では音が1度上がっているのにデクレッシェンドを求められています。勢いにまかせて声が膨らまないよう(強くならないよう)フレーズ末尾までしっかり身体を支えて歌うよう心掛けてください。(♯α)

 

. この曲も、1番と同様に音があまり跳躍しません。ほとんどの音符が2度で移動しています。

いちど声のポジションを決めて、声の響きを掴んだら、そこから音を離さずにキープしながらディナミクスを作っていきましょう。1本の線上に、丁寧に音を並べていく感じは1番と変わりません。

声をコントロールするポイントは、最初の声を出すときが肝心です。例えば、針に糸を通すくらいの意識で・・・

丁寧に歌うこと。

最初に雑に声を出してしまうと、同音からのクレッシェンドからディミヌエンドが自由にできません。声を出す前から自分の声を良くイメージしていきましょう。曲の構成は、和音構成がだんだん変わっていくごとに、そのフレーズの和音のカラーを意識できればおのずとできあがります。

まずはのびやかに歌いましょう!(♯Δ)

 

.この課題曲は、ほとんどがロングトーンで構成されていること、音型が順次進行で上がったり下がったりしながら、中間部では3度の跳躍で上行していること、クレッシェンドとディミヌエンドを多用していることが特徴です。一見するとシンプルなのですが、シンプルゆえにつぶしがきかない曲でもあります。

声を押したり硬くしたりしない状態で音を伸ばす訓練、音を大きくしたり小さくしたりという強弱を自在に操るための訓練、順次進行で特に下降系で音程が狂いやすいタイプの人への矯正の訓練として用いるとよいと思います。

ロングトーンではとにかく声を押し出さないこと、硬い声にしないこと、クレッシェンドとディミヌエンドの練習も含めて練習すると良いと思います。喉ではなく体で制御できるように訓練しましょう。

音程が狂いやすい場合、ソルフェージュ的な部分よりも、発声に起因する場合が多いので、押した声、硬い声にならないで歌えることを一番大事にすると良いと思います。できるだけレガートに歌うことを心掛けると、その部分が改善されやすくなると思います。曲はシンプルですが、テクニックを重視して歌うと、いい意味で結構疲れると思います。ここでの課題はよりレガートに歌う感覚をつかみやすくする練習になると思います。(♭Я)

 

.1番に比べると、全音符で伸ばすことが多くなります。四分音符が連なっていると、リズムに乗りやすいので歌いやすいのですが、全音符は、伸ばしているときの拍感がないと、とても歌いづらいうえに、音も止まって聞こえ、息も流れにくいです。全音符の4拍分をしっかり息を流して、4拍カウントしながら歌うように心がけてください。ピアノの左手のパートを聞きながら歌うのもいいヒントになると思います。

楽譜には一小節の二拍目くらいにクレッシェンドの山が来ていますが、ここで山を迎え、そのまま減衰するよりも、意識は二小節目までつなげるようにしましょう。

二段目の3小節目から三段目の終わりまでは音楽がずっと順次進行でレミファソシドレミと上行します。意識をここまでつなげて、フレージングを作りましょう。4段目からは下降しますので、レガートで下降音を降りてきますが、4拍目の四分音符の音で止まらないように、動かしながら歌ってください。(♯β)

 

.あえて楽曲構成からのアプローチにします。まずト長調なので若々しく歌わないといけません。一般的にト長調の曲は14歳の少年のイメージです。若々しさを助けるかのような低音のリズム。モデラート4分の4ですが、遅くなりすぎないように演奏するとよいでしょう。

ABA’の3部形式の曲は一般的に中間部「B」の部分を盛り上げて演奏するとうまくいくことが多く、この曲もそうです。念のため、Aとははじめの8小節、Bは次の12小節、A’は最後の8小節です。

AとA’がほとんど同じなのは通常の3部形式のセオリー通りですが、この曲の最大の特徴はABも実はほとんど同じということです。

それぞれの後半4小節がほぼ全く同じです。

またA34小節目とB34小節もよくみるとほとんど同じです。

曲が始まってから5小節目の転調がものすごくショッキングなはずなのに、3回やるうちに和らぐ、というのがこの曲のポイントです。(♭∴)

 

.ロングトーンとディミヌエンドを勉強する曲です。どちらもお腹での支えができていないと難しい技術です。2ついっぺんにやろうとすると大変なので、練習の際には、はじめは強弱を一切無視して歌うのがおすすめです。

上行するフレーズはたった2つの長い音だけです。長く伸ばすうちに、息が止まって推進力が失われないようにしましょう。prrrr(リップロール)で歌ってみたら、息が止まると失敗するので分かりやすいです。引っかからずにできたら、次は母音か階名で、音の変わり目で急いで次の音に行きたくなるのをグッと我慢してください。ギリギリまでその音を保って。

問題なくできるようになったら、強弱の課題に移ります。

まず意識していただきたいのは、ディミヌエンド(デクレシェンド)は「小さくする」であって「弱くする」と思わないことです。小さく絞っていくのにはパワーが必要です。「弱くする」も間違ってはいいませんが、弱くしようと思うと、息が止まって支える力も抜けて、身動きがとれなくなる人が多いからです。

いいディミヌエンドをするためには、フレーズ頭の短いクレシェンドを躊躇なくやりましょう。ここで声の照準を合わせないと、その後のコントロールが効きません。「どうせ後で小さくするし」と思わず、短時間で大盤振る舞いを、それさえ決まれば、あとはお腹を使いつつ絞っていくだけです。(♯∂)

 

. 伸ばす音が多い曲です。こういった曲はのどで歌っていては成り立ちません。のどではなく、息の流れを感じて伸びやかに歌っていくことが求められます。

しかし最初から伸びやかに歌うことは難しいと思います。最初の8小節を繰り返し練習していきましょう。

また伴奏に合わせて、声を出さずに息を吐く練習をすることをお勧めします。息を吐き、息の流れをつかんだ上で声を出していければ、よりなめらかなフレーズで歌うことができます。試してみましょう。

またクレッシェンド(だんだん強く)やディミニエンド(だんだん弱く)という歌い方の指定があるのですが、これはあまり考えずに歌っていきましょう。ある程度歌い込んでいって、余裕が出てきたら、こうした指定に基づいて歌っていきましょう。それまでは、発声のことを考えて、ひびきのよい声を出し、その声を持続的に出せるようにすることに集中していきましょう。(♭∞)

 

. 2番の課題として一番重要な点は、クレッシェンド・デクレッシェンドです。Sul fiato(息の上に声をのせるの意)が完全にこなせないと、このテクニックはうまくできません。デクレッシェンドの際に、息の流れが止まってしまう傾向にある人は注意が必要です。特に、低音部の9小節目~12小節目のクレッシェンドデクレシェンドは、喉を厚くして音の強弱をつけないように注意が必要です。一番難関なテクニックは、15小節目~16小節目にかけての、高音でのデクレッシェンドです。難しければ、最初はクレッシェンドのままで練習すると良いと思います。あとは、音程が美しくなるということを心がけてください。特に、ソとファ♯の間の音程が広がり過ぎないように注意が必要です。(♭∀)

 

. フレーズが細かくわかれやすいですが、レガートで歌うことがとても大事です。

長い音符が出てきますので、声がゆれないようにすることも大事です。それには、まず、支えを保たなくてはいけません。アーティキュレーションを表現するのも、とても、難しいと思いますが、初心者の方は、あまりディミヌエンドは、気にしないで、一定の息を保つことが、大事です。

2番に関しては、音域が広くて、難しいように思われますが、順次進行で進んでいて、少しずつみていけば、確実に歌えるようになっています。音が高くなっていくにつれ、音量を上げる、というよりは、曲を盛りあげていくというイメージを持てるといいと思います。

順次進行の曲ですから、譜読みもそんなに大変では、ないかもしれませんが、順次進行で進んでいない、少し、跳躍する音が、音程がとりづらく思えるかもしれません。

苦手なところは、この曲に限りませんが、部分練習が必要になります。

なるべく、フレーズを大きくとれるように、休符も、音楽だと思い、ABA3部形式を意識して、歌えるといいと思います。そのように、歌えるようになるために、まずは、休符をなくして、音符と音符をつなげて歌ってみるのも、よいかもしれません。(♯Ω)

   

. 高くはない音でのロングトーンになります。喉で音を捕まえたり、押したりしてしまわないように、音が停滞してしまうと、音楽が止まってしまい、歌っている本人も苦しくなってしまいます。伸ばしている間も、次の音を意識して歌ってください。

デクレッシェンド処理は、音を抜いてしまうのではなく、前に前に声を持って行きながら処理しましょう。(♯Λ)

2020年2月29日 (土)

Q. コンコーネ50の1番の歌い方について教えてください。

.ロングトーンなどで、声をコントロールできるようになってからでないと、本当の意味で上手く歌うのはとても難しい曲です。

まず、最初の2小節と次の2小節がきちんとレガートで歌え、強弱記号にしたがって出せるようにすることは、難題です。最初の2小節と次の2小節では、チェンジを意識しておかないと上手く歌えませんが、その声の配分も声種や趣味によって何通りも考えられます。難しいと同時に、楽しい部分です。

続く5小節目からは、レガートではないのですが、跳躍も無く自然な下降音型なので、ついついそのままレガートで進めてしまいがちです。

10小節目からは跳躍が始まります。レガートな跳躍とそうではない跳躍、その対比をどのように表現していくか。そして、最初と同じフレーズが再び始まります。声と息の配分を、上手くコントロールしていかないと、発声の弱点が見透かされてしまうところです。

実際に、この強弱記号などを忠実に守って練習することは、あまりないとは思います。もっと簡単な、聴きばえのするデュナーミクで練習しました。現段階の発声のテクニックに応じて、練習するとよいと思います。(♭Ξ)

 

.出だし2小節は比較的低い音なのであまり頑張り過ぎないで、声量よりも高い響きにいくことを重要視してください。ここで頑張ってポジションを落としてしまうと後が苦しくなります。

4小節3拍目のミの音の後、四分休符があります。そこで体が休まないことです。次が前と同じ音なので休符で体がほどけてしまうと音を作り直さなければいけないので大変です。

5小節~8小節にかけては下降形なので高いミのポジションをキープしながら低いレの音まで降りてきましょう。ここでキープできないと声がどんどん重たくなってしまいます。

9小節~12小節にかけては、でこぼこな形の音形です。3回ソが出てきます。これが落ちすぎないようにしましょう。いつでも高い音へ跳躍できる体勢や響きの位置で出すことが大事です。

始めは声の変わり目などはあまりきにせず、高い響きと明るい声で重くならないよう気をつけてください。

(♭Σ)

 

.最高音がミで、声のチェンジもしくはチェンジする前後の音にあたります。しかも、最初の12小節目でいきなり1オクターブ以上続く上行形を歌わなければなりません。歌う前に発声練習で、ミより12度上まで声を出しておくことをお勧めします。ミ前後の音をしっかり喉を開けて歌いましょう。その喉を開けて歌ったときの感覚、体のポジションや高音を歌うときのテンションを感じてから1番に取り掛かります。ミを歌うときの体の状態を先に練習しておくのです。

1小節目最初のドは、すでに4小節目のミを見据え、体を開いて歌い出してください。途中3段目で低音が続きますが、その時も同様に音が上行することを見据えてポジションを(下げずに)保ちます。10度の上行形がどうしても喉に力が入ってしまう場合は、リズムを取り省いて一定のテンポで音を歌ってみましょう。一つの母音だけではなく二つの母音を組み合わせて歌う(例えばアとエ、アとオなど)、ことを試すのも一つの方法です。

(♯α)

 

.メロディが緩やかで、それぞれの音が跳躍せずに、音階そのままに書かれています。

ですので、まずはメロディをより滑らかに歌うことを意識しましょう。どの音も、粒をそろえて歌うように意識します。例えば、すべての音が一直線上に並ぶように。

音階が高音になるにつれ、自然とクレッシェンドになるように、下降すればディミヌエンドになるように楽譜上で導かれています。ので、滑らかに歌えばおのずと楽曲の音楽的な構成もできあがるでしょう。

全音の楽譜では、練習曲の解説にも書かれているとおり、声区の転換部分に休符や息つぎが入れてあり、胸声と頭声の変わり目、ジョイントの部分がより合理的に動かせるように書かれています。中間音域が苦手または勉強中の皆さんは休符や息つぎを意識して歌うと、より楽に歌えます。

ソルフェージュの勉強としても効果的です。発声練習として使う場合は、いろいろな子音を使ってより滑らかに歌えるように練習しましょう。(♯Δ)

 

.2小節をひとまとまりとして、できるだけレガートに歌うことを心がけることが重要です。そして、正確な音を歌うことはとても重要なことなのですが、音を狙いすぎてしまうと歌いにくくなってしまうと思います。特に高音域を狙いすぎないことが重要だと思います。

歌うときは、階名(ドレミ…)でもいいですし、「オ」などの母音でもいいと思います。最初は「オ」の母音で歌う方がやりやすいかもしれません。慣れてきたら階名唱法でソルフェージュの一環として取り上げるのもいいと思います。

音程や音域によって口の形が変化しすぎないように、口が狭くならないことも大事なことだと思います。四分休符では少しゆったりしたイメージでブレスをとることを心がけると、余裕が出てくると思います。ブレスの印がある部分でも、あまり焦り過ぎないでブレスをとることを心がけてみてください。

曲中に出てくる<(クレッシェンド)、>(デクレッシェンド)の部分はできるだけ意識して掛けるようにしましょう。これらのことはレガートに歌うために必要なことになってきます。(♭Я)

 

.最初の2小節に大きなクレッシェンド、ディミヌエンドがついています。2小節を一つのまとまりと感じて歌ってください。2小節目の頭に重きを置くようにしましょう。低いドからスタートして一オクターブ以上のミまであがらないといけないので、初めの歌いだしから、この高いミにあがるつもりで歌い始めましょう。

5小節目からは高い音からの下降になります。おなかを緩めたり支えを忘れないように気をつけましょう。

二段目 の3小節目からは、休符があるものの、4小節ひとまとまりを意識してください。長い音符の多い曲なので、おなかは常に支えを意識し、息がずっと前に進んでいくように歌っていきましょう。

初心者の方は、コンコーネを歌う際に、支えや意識が体の上のほうに上がってこないように気をつけてください。歌に慣れていないとついうっかり、おなかで支えることを忘れて、喉、首、肩で歌いがちですが、歌声は体で支えられ、最終的には、頭の上や、体の外に空気の振動として響いていくことだということを忘れないようにしましょう。(♯β)

 

.あえて曲の構造とハーモニーから歌い方を考えてみます。この曲はハ長調です。ハ長調は白く、純粋でのびのびしています。ベートーヴェンの交響曲第一番、運命の4楽章、ビゼーの交響曲などがハ長調です。調性から名曲をたどって調に対するイメージを持ちましょう。

この曲は3部形式でABAの各部分が8小節。3部形式の中間部は通常少し高いテンションで演奏します。(蛇足ですがメヌエットのトリオは逆に少しゆっくりになります。)この曲の場合特に属音ペダル(伴奏左手の下でソがずっと鳴っている)があるのでまさにその傾向が強いでしょう。

どのタイミングでテンションを上げるかというと、まずこの曲初めの6小節間はハーモニーにほとんど変化がないことに注目してください。7小節目がIVの和音でサブドミナント、8小節目がVの和音です。ここを半終止と取らないこと、つまり1小節目から少しずつ上がり、7小節目で広がりながら8小節目を目標としてテンションを上げるのがポイントです。(音の高さと音楽の緊張感は何の関係もありません。はじめ8小節の音楽上の頂点は8小節目の低いミの音です。)そのテンションを保ちながら9小節目に入ります。必要以上に突っ込まないように。(8小節目で半終止して9小節目から急に上げるのはよくないということです。)

16小節目で普通におさめて(全終止)Aに戻ります。戻ってきたAはサブドミナントが1小節早くくるので少し早めに準備しましょう。普通にカデンツして終わります。(♭∴)

 

.コンコーネ50番の中で一番の難曲が、この1番だと感じます。引っかかるポイントは、冒頭の1オクターブと3度の上行です。この上行の途中に「チェンジ」と言われる声の変わり目があります。人によって違いはありますが、ラシドレのどこかがチェンジに当たり、超える際に声がひっくり返ったり、声が浮いてコントロールできなくなったりしがちです。それを継ぎ目なく滑らかに乗り越えられるようにすることが声楽の基本です。中には全く引っかからない人もいますが、それはとてもラッキーなことです。

チェンジは回避するものではなく、訓練して真正面から挑むしかないものです。それについては読んでできるようにはならないので、レッスンで学んでください。

それさえ滑らかになれば、構造は単純明快な曲です。アルシスとテーシスのお話をしましょう。アルシスはギリシャ語で「上昇」「増大」「飛躍」、テーシスは「下降」「減少」「鎮静」などの意味があります。すなわち、曲中で上行で盛り上がる部分がアルシス、下行で落ち着いていく部分がテーシスです。このアルシスとテーシスは、足すとゼロになると考えて歌ってください。得てして盛り上がる方を重視しがちですが、沈む方を丁寧に扱いましょう。陰陽が出せると、練習曲が「音楽」に変わります。(♯∂)

 

.構成からみてみます。全24小節で、これを8小節×3ABA’として、さらに8小節を4×22つに分けると、AA1BB1AA2と捉えられます。

Aは、音程でみるとドレミファソラシドレミ、コードではCメジャーにCマイナー、つまり、ドーソ、ラーミの長調に短調。そこからA1では高いところから下がって戻っていきます。ミレドシラ、ソをとばしてファ、そして、ミレで止まってドまで戻りません。その継続感をもって、サビフレーズBへ入ります。これもソシドソ、レソミドとソからドまでをソ(ラ)シドー、ソ、レーソ、ミード、これをソド、ソレ、ソミでドレミと捉えるとドレミードとなります。

次のソーシードーソーは同じくり返しです、BB1は、b2b3b2b4の形です。b3のレーソーシードに対し、b4はファソミソレーです。AA1と同じく、レで止めています。

つまり、b2b3b2A1A2a3a4b4A1A2a5a6となり、大きくは帰結のAブロックのA1A2がくり返され、まんなかの転のBブロックではB2がくり返されています。また、a3a5はミーレドーシとミーレドーラとさいごの1音が違っているだけです。(♭Э)

 

[参考]練習曲の解説

1〕最初の2小節と次の2小節の間に声区の転換が要求されている。もしこれをchangeすることなしに34小節を歌うと上のほうの音はつっぱって、動きのとれない声になってしまう。Eの音でのdim.は初学者(ことに男声)には困難であるかも知れないが、美しいフレーズを作るためには、よく開かれたのどと、よく混ぜられた息と声の柔らかさが必要なのである。

「コンコーネ50」(全音楽譜出版社) 編著者 畑中良輔

2020年1月25日 (土)

Q. 声質が暗くこもっているため、フラットし、響きが悪いのです。

. 声質が暗くこもっている場合、こもっていることは改善しなければいけませんが、暗いことは、一概に否定する必要はありません。暗く落ち着いた声が、好まれることも、少なくないからです。ただ、明るい声が好きならば、そちらを目指してトレーニングしましょう。

声質が、暗くこもって響きが悪い場合、初心者ならば、顔の表情が暗く活気が無いと、声も暗くなります。これは、表情を無理に明るくすることで、かなり改善できます。

いろいろとトレーニングした結果、暗くこもっているのなら、チェックしてみましょう。口の中を空け過ぎていると、声はやはり暗くなります。そして、声を前に出す意識が弱いと、こもりがちな声になります。また、声を、胸や頭などに響かせようとして、かえってこもらせている場合もあります。

いずれにしても、声は、体の外に出すことが、大前提だということを、忘れないようにしましょう。昔はよく、「口角を上げて」と言われ、暗くこもって響きの悪い声に、特効薬のように使われていました。今は逆に、これが悪いことのように言われたりもしますが、試してみる価値は、十分にあります。(♭Ξ)

 

A.体で音をとらえるトレーニングをしましょう。台詞のように体で音をとらえるのです。声の当たる場所、発声、音色を気にしすぎると陥りやすいです。端的に言えば発声を気にしすぎている人に起こりやすい現象といってもいいかもしれません。発声を考えるなと言っているわけではありません。音を体でとらえず、音そのものでとらえようとしすぎると声にとっての不都合が起きやすいのです。

例えば子音からその音程にいれるようトレーニングする、台詞をしゃべるように体から音程をとるなどのトレーニングを行うだけで効果ができる場合もあります。音程と発声というのはつながっていて、体でとらえた声は音程の真ん中をとらえやすいです。

スタッカートなどで短くても音程と発声を体でとらえる訓練なども重要です。問題が支えにある場合はゆっくりなレガートな曲を訓練するのも一つの方法です。懸案の問題があるときは、レガートなものは歌いづらいと思いますが、体と発声を結ぶには必要な課題だと思います。(♭Σ)

 

A.「声がこもる」のは声質だと決めつけているようですが、声の出し方のせいでこもってしまうのです。声質が暗いのも原因ではありません。たとえ声質が明るくても、こもってしまう人はいます。その場合は明るい声でフラットしています。音程が低くなり、響きが悪いのは声質のせいではない、ということです。

まず、声がこもるのは、声が前に出ていないからです。声が前に出ないのは、息が流れていないからです。息が流れないとは、ようするに息が弱いのです。また、音の飛躍や高音域を歌うには、より息のスピードや息の送り方を増やすことが、ロングトーンや隣り合った音では安定した息を送ることが必要になります。それらを行うにも、息の弱い声ではエネルギー不足となり、音程に届かない=フラットする(音程が低くなる)のです。

解決のためには、呼吸や発声の基礎に立ち返り「声がこもる」ことを改善しましょう。それが結果として、声に響きが乗り音程も定まるという道筋につながります。

(♯α)

 

A. これは主体的な見解なのか、客観的な見解なのかで、分かれる部分だと思います。つまり、主体的に聞いて(自分で声を出しながら聞いて)低く聞こえるということなのか、客観的に聞いて(録音した自分の声や、他人の声を聞いて)低く聞こえるということなのかによって、内容が変わります。

客観的に聞いて低く聞こえる場合、声を飲み過ぎてしまったり、体での準備がうまくできていない場合が考えられます。発音の位置や口の中の空間、体の準備をあいまいにならずにできているのかを確認しましょう。

一方、主観的に聞いて低く聞こえる場合についてです。まずは、自分自身に聞こえてくる声と、他人に聞こえる声には、聞こえ方に若干の違いがあります。歌の場合、自分自身が楽器であるため、骨や体を伝わって自分自身に聞こえてくる音と、空気の振動によって伝わる相手への聞こえ方は、音の高低も含めて若干の誤差があります。声質が暗くこもっているとのことですが、発音の位置に関して、意図的に口の奥の空間を広くし、普段よりも奥で発音しているのであれば、客観的には音程は低くなく聞こえていることが考えられます。もちろん、トレーニングを積んでいる人の場合です。

客観的に聞いても低い場合は、発音のポジションを前後でいろいろ試してみたり、声を変に飲み込みすぎていないかということや、正確な音程をとれているかを確認してみましょう。客観的に聞いて問題なく、主体的に聞いて低く感じる場合、誤差の可能性がありますので、響きなどはあまり自分自身で確認しすぎないことをお勧めします。響きは狙うものではなく、条件を整えた結果、授かることのできるものだと思っています。(♭Я)

 

A.口蓋を上げる口の内側の筋肉と、顔の表面についている表情筋を鍛えることをお勧めします。「こもっている」、「音がフラットする」ということから考えられるのは、頭蓋骨の上の部分をしっかり引き上げられていないことが原因かと思います。まず口蓋ですが、とくに後ろの方の上あごの柔らかい部分を持ち上げるようにします。まずは自分の指先でこの部分を持ち上げてみてください。慣れていないとちょっと気持ち悪い感じ、吐きそうな感じになるかもしれません。あくびのときには誰でも引き上げられているので、持ちあがった状態のままいられるように数秒キープしてみます。息を吸うときに、びっくりして息を素早く飲むようなイメージで「ハッ!」という風に息を吸うのもいいかもしれません。このように口蓋が上がった状態で歌える様に訓練しましょう。

次に表情筋です。日本人はあまり表情筋を使わずに会話ができるので未発達な傾向にありますが唇を引き上げたり、唇を押し下げたり、顔を横に引っ張ったり、いろいろな方向に動かせるように訓練します。そのうえで口蓋を持ち上げるときに、頬骨や小鼻の横の筋肉も一緒に引き上げると、笑ったような顔になると思います。このフォームで歌えば、明るい音色が作れますし、音程の調整にも効果が出ると思います。(♯β)

 

A.声質でなく、発声が悪い可能性が高いです。音程ははじめはあまり気にせずに、響きをよくしていくことを考えましょう。よい状態で声が出せるようにしましょう。共鳴の位置をまずハミングで確認します。口を軽く閉じて、低いところから上げていくと、びりびりと響く場所が、胸のあたりから歯茎、鼻の裏、頭の方へと抜けていくのが分かるでしょうか。

今度は母音で、共鳴の位置を探しながら発声をしてみます。少し弱めで構いません。特に中音から高音にかけて、声を頬骨のあたり(マスケラ)から頭の方に「クイッ」と抜くときが大切です。この時に腰の支えは下に引っ張ります。響きの感覚はわかっても実際に発声や歌になると声が出なくなる人の多くは、この腰の支えが弱いです。腰の支えをつけるにはsで息吐きのトレーニングをすることです。まずは弱めに息を吐いて自然な息の通り道を確認します。一定に息が吐けるように練習します。そして少しずつ強くできるようにしていきます。少しずつでも、強く長く一定に吐けるように。それをトレーニングとして日々やっていってください。(♭∴)

 

A.実は自分の暗めの声が大好きだという人がいて、そういう人はあまり直す気がないところが根本の問題です。

暗いのも個性ですので否定はしませんが、自分で暗くこもっていると感じる声は、他人にはもっと暗く聞こえてているということです。

声がこもりがちの人がやるべきことは、今の共鳴について一旦捨てることです。つまり、自分の内側に音を響かせるのをやめることです。心配しなくても、これは後からまた取り入れればいいので、とりあえず、です。

そして、息を前に出すことに専念します。これは自分で出来ているつもりでも、足りない人が大半です。半分前に出して、半分響かせてなどとは考えない方が上達が早いです。思い切りよくやりましょう。
たとえば、投球フォームに合わせて声を出すようにすると上手く行きます。手からボールが離れる瞬間=息を吐く瞬間です。ボール=息をなるべく遠くまで飛ばすつもりで。これで体の使い方も掴めますし、声が体から離れて前に進み、殻を破った響きになります。(♯∂)

2019年12月28日 (土)

Q. 音程を正しく歌えないのはなぜでしょうか。音が高かったり、出しにくい音域のため、うまく音に当たらないのはどうしてでしょうか。

. 音程を正しく歌えないのは、自分の出した声の音程をよく聴いていないのが、主な原因でしょう。音楽大学の受験科目や授業に、ソルフェージュという学科がありますが、主に、正しい音高などを聞き分けたり、正しい音程で楽譜を歌う科目です。この訓練は、音感の弱い人には、なかなか骨の折れる訓練です。そんな訓練を、しっかり受けてきたはずのオペラ歌手でさえ、音程が正しくない場合があります。

それは、発声が上達したために、自分がイメージした音高とは、違う音高の声が、響きなどの影響で出てしまうからです。太く深い声の場合は、低めに聞こえることが多く、細く軽い声が行き過ぎると、音高が上ずって高めに聞こえます。ですから、イメージした音程と、実際に出ている声の音が違う場合があるので、自分が出している声の音高をよく聴いて、即座に微調整する癖をつける必要があります。

次に、声がうまく音に当たらないのは、二つの場合があります。まず、チェンジができていないと、出しにくい音は、喉に無理をすることになるので、うまく当たりません。解決法としては、チェンジを獲得することですが、一朝一夕にはできない場合が多いので、地道に練習しましょう。

もう一つの場合は、チェンジはせずに、太く立派な声で最高音を出すときです。この場合は、支えをしっかり使って声を出さないと、うまく当たらず、喉への負担も出てしまいます。支えの練習をしっかりがんばって、支えを強くするのが近道でしょう。(♭Ξ)

 

. 音感の問題でない限り、発声の問題ととらえたほうがよいと思います。ピッチにもその中で幅があります。それはビブラートの付き方でもピッチが悪くきこえますし、響きが低いと低く聞こえます。支えがしっかりしていないと下がることも逆に上ずることもあります。ピッチの真ん中のラインを歌うには発声の技術の向上が必要不可欠です。

例えば、いわゆる喉を締め付けたような声であってはいけませんが、リラックスされた体の状態であっても「声門閉鎖」がしっかりとおこなわれていないと最初のピッチが低かったり、出だしの音で息漏れしたり、違うピッチから入ってしまうことが増え、うまく音にあたらないということが起きてしまいます。

声門閉鎖の指摘をすると、多くの人は、喉に力をいれ、喉を締め付けようとしますが、あくまでもリラックスです。声門閉鎖についてはそれぞれの指導者の指示にしたがってください。

またレッスンで、歌う前の準備の話などもよく出てくるアドバイスの一つだと思いますが、これが力んでいてはよくありませんし、準備しなさすぎてもよくありません。声を出すためにどのタイミングでどれくらいの準備をするのが、よい声の当たりになるのかを指導者とともに研究してみてもいいと思います。

発声前の準備のタイミング、脱力、支え、音のキープ力などどれが自分にたりていないのかを知るのも重要なレッスンです。どの音域がピッチがいいのか、その時の声の状態を知ることも大切です。(♭Σ)

 

. ただ単にピッチが取れないのではなく、「高音域・出しにくい音域で音が定まらない」、「うまく音に当たらない」という感覚も、ようするにピッチが低いということなのでしょう。

これらの一番の理由は、息の流れが停滞している、(だから)息が足りていない、ことだと思われます。歌うときの息は、音が高くなるにつれてよりエネルギーが必要になります。これは発声でも曲でも、またジャンル問わずに同じことが言えます。そして、誰にでもある出しにくい音域では、出しにくいがために息が停滞しやすくなります。

このように「高音域・出しにくい音域」どちらも、ピッチに届かないのは息がエネルギー不足なのです。声は息の流れに乗って前に出ていくのですから、息が進みにくければ声も出にくい(ピッチに届きにくい)、というのは至極当然のことではあります。練習方法はいろいろとあるので、息の流れを促すトレーニングを行ってください。音高を取る感覚も今とは違ってくるはずです。(♯α)

 

. 一口に音程が正しく歌えないといっても、いろいろな原因が考えられます。どんな曲を歌っても全体的に音程が取れない(いわゆる音痴)の人もいますし、発声方法に原因があって、そのせいで音程が不鮮明になる人もいます。また、何回か練習すれば取れるのに、練習不足で音が取れていない場合もあります。

なお、発声が原因で音程が不鮮明になってしまう場合、その原因の一つに、音に執着しすぎるがあまり、発声が不自然になっているということも考えられます。音を狙い過ぎてしまうと、体で制御しきれずに声が浮きやすくなったり、無理に出そうとして力で押しすぎてしまったりと、不自然な発声になってしまうことが考えられます。

また、出しやすい音域では問題なく音程が取れるのに、一定以上の高音域に差し掛かると音程がとりにくくなるということであれば、高音域へ向けての訓練をしなければならないと思います。中音域から高音域へ移り変わる段階で、声区の切り替わる部分がありますが、その部分を力技で低いギアのまま進めようとするような発声だと、音程が不鮮明になってしまうことが考えられます。

なお、パッサッジョの訓練をしていると、自分自身には一時的に音程が不鮮明に感じる部分があるかもしれませんが、そこで音程を優先させてしまうと、結果的に無理をした状態になりかねないので、自分自身としては、発声しながら音程を気にし過ぎずに練習することが望ましいと思います。(♭Я)

 

. 音程を正しく歌うには、その訓練が必要です。ピアノで音階をひきながら、もしくはCDなどの音源に合わせながら毎日何度も練習して、狂いなく出せるよう体に覚えこませる必要があります。そうしているうちに、自分なりの感覚を得てくることがあります。低音は体のこの部分が響くな、とか中音はそれに比べるとこの部分が感じられるな、などです。

私の場合は二点F、ちょうどチェンジの音域ですが、この音になるとこの角度で声を出すとうまくいく、という身体感覚があります。自分なりの感覚がつかめるまでは、確実な音程を出せているとは言えないのかもしれません。

高い音、出にくい音域、で音がうまく当たらないとのことですが、このチェンジに当たる音域はとても声が不安定になりやすいです。どの歌手もこの音域を苦手として、一生かけて音のムラを回避できるよう訓練しています。最初は大きく出そうと思わず、小さい声、柔らかい声でトライしてみてはいかがでしょうか?(♯β)

 

. まず一般に「音痴」ということについて説明します。日本の学校音楽教育を受けると、たぶん日本人の半分以上が「自分は音痴だ」という認識を持ってしまいます。しかし実際の音痴はおそらく100人に1人もいません。実際、私は音痴の人に会ったことはありません。

皆が「自分の音域にあってさえいれば」正しい音程で歌えることができます。この「自分の音域にあってさえいれば」というところがミソなのです。指導要領と教員の力のなさによって、生徒一人一人に合わせて伴奏を移調して演奏することをしないため、音痴にさせられてしまうのです。ちなみに日本の音大では移調伴奏の訓練を受ける機会がとても少ないように思います。

次に、音痴に聞こえやすい音域について説明します。男声の低い音域の場合、自分が思っているよりも実際に出ている声が低いことがあります。これは共鳴の位置が低く胸を響かせているため、自分の耳で聞くよりも実際には低い音を出してしまっているということです。対策としては「思ったよりも高めに歌う」こと、そして録音を聞いて実際に聞こえている高さと自分の感覚を近づけていくことです。これは音楽的な能力と関係なく音痴に聞こえ、もったいないです。

逆に女声の高い声が上ずって聞こえる場合があり、これは上記と似たような現象に思えますが実際にはもっと深い問題です。本当に音痴なのです。本当の音痴がどうしたら治るのかは(私は出会ったことがないため)わかりませんが、低い音域、発声に無理のない音域で「ドレミファソファミレド」を正確に歌えるところから始めるとよいのではないでしょうか。(♭∴)

 

. 一言で言うと、発声が悪いのです。実際発声がきちんとできている人は音程がいいのです。発声がいいのに音程だけ悪い人はあまりいません。いるとすれば、周りの音を聴いていないのだと思います。まれにフラベリックという咳止め薬を飲んでしまったかもしれません。(副作用で半音音が低く聞こえてしまうことのある処方薬。)。

いい発声というのは、1.横隔膜に支えられた呼気に乗って、2.リラックスした状態の喉から、3.止まらずに進み続ける声です。

1.については、トレーナーに直接教わって下さい。

2.は音の上ずり防止に重要です。緊張すると喉仏が上がります。その状態では音程も不安定に上ずりがちです。あくびをした時、あるいは深い息を吐いた時に喉仏は下がります。その位置をキープして歌って下さい。

3.も大切です。自分の音程が心配になると、おっかなびっくり息の流れが後ろ向きになりがちです。すると、自転車が失速するとまっすぐ走れなくなるのと同じで、声もふらつきます。余計に音程が不安になり、負のスパイラルへと落ち込んでしまいます。

しっかりと曲を覚え、自信を持って声を出すことを第一に考えて下さい。そうしたら音程の良さは後からついてきます。(♯∂)

2019年11月30日 (土)

Q. 歌詞忘れ防止法を知りたいです。

.もっとも簡単で容易な方法は、繰り返し歌うことです。何百回、何千回と、繰り返し歌って、自然に口ずさめるまで覚えることが、一番のお勧めです。しかし、時間が許さないこともあるでしょうし、覚えたつもりでも、本番では出てこないこともあるかもしれません。

まず、覚えたつもりの歌詞を忘れてしまう場合です。繰り返し練習したおかげで、歌詞と曲のイメージや発声が、丸ごと体に入っている状態だと、本番中に、何かのきっかけで、どれか一つ(発声やイメージ)が乱れると、ついでに歌詞までわからなくなってしまうことがあります。

予防法としては、歌詞のイメージとは違う感情で歌う練習をすることです。「喜び」の歌ならば、「悲しみ」や「怒り」など、真逆のイメージなどで歌ってみると、意外に歌詞が出てこないことがあります。その部分を、洗い直して、さまざまなシチュエーションで練習すると、より歌詞が定着していくでしょう。

次に、時間が足りなくて、暗譜が進まない場合です。なるべく数多く歌うことは第一ですが、それだけでなく、歌詞を書き出して、いろいろな観点から分析することも、助けになります。また、フレーズごとの歌詞の頭の文字を覚える、という方法も役に立ちます。例えば、「故郷」という曲なら、『ウサギ追いし かの山、小鮒釣りし かの川、夢は今も めぐりて、忘れがたき 故郷。』をフレーズの頭だけ、『ウ、か、こ、か、ゆ、め、わ、ふ』という具合にです。(♭Ξ)

 

.そんな防止法があるなら私も知りたいと言いたいですが、多数出ていると難関は暗譜になってきます。いろんな稽古が重なってくることもありますが、基本的には立ち稽古(動きをつけながら歌う)には暗譜でのぞまなければいけないので、毎日暗譜に追われている状態です。何度も歌っている作品は自然と考えずに口からでてきますので、どれだけの数を歌ってきたかも重要なのかもしれません。

私の場合は、現在のほうが暗譜が早いです。それは、公演の数をこなす中で暗譜することが日常になってきたのもありますし、自分なりの暗譜のやり方に慣れてきたからです。

以前はひたすら何度も歌って体に覚えさせていたという印象です。今は、実際によい発声の状態で歌うのは、歌詞が体の中に入ってからになりました。

その前に、自分の手帳に歌う歌詞を書き日常持ち歩いています。自分でわかりやすいように、フレーズごとに段落を変えたり、文法を考えたりしながら目でおったり、時には声に出して読んだり、一番多いのはノートなどに読みながら何度も書くという作業です。目と耳と喉と手で頭に覚えさせると言ってもいいかもしれません。時には立って動きながら歌詞を朗読したりします。

歌詞を忘れるというのは、基本的には練習不足であったり、緊張などが大半ではないでしょうか。それを軽減するには準備が必要であり、不安の軽減が歌詞忘れの軽減につながると考えます。(♭Σ)

 

.旋律と歌詞をセットで練習するだけの人が多いようです。すると、例えば「歌詞だけ朗読してください」とお願いしたときに、割とすぐに歌詞が出てこなくなり、口ずさみながら歌詞を探すといった様子を目にします。音程やリズムに歌詞を乗せた状態でのみインプットしているので、音程・リズムを取り除いてしまうと歌詞が単独では立ち現れなくなるのです。

新しい曲を練習する際は、ぜひ「旋律」と「歌詞の発音」を分けて練習することを取り入れてみてください。必ず今以上に歌詞が定着しやすくなります。ちゃんと歌詞だけを、詩を朗読するように(音程・リズムは出ないようにして)発音します。歌詞が抜けてしまう部分・まだ不安定な部分がおのずと見えてきます。歌詞が定着してきたら、さらに舞台でのセリフのように普段よりやや高めのポジションで、しっかりした声で発音します。経験上ですが、身体を使って発音することでより定着度合が増します。(♯α)

 

.若いころだと、何も考えず、特に努力をしなくても、何度か歌っているうちにおおよそ覚えてしまうことが可能ということもありますが、加齢とともにその力はだんだんと衰えていきます。よく、小中高生が英単語や漢字、歴史を覚えるような、むやみやたらと暗記をするような方法ではない、新しい「覚え方」を開拓していくことが重要ではないかと思います。

まず、歌詞の内容、ストーリーがわかっているかです。ただ単に音に合わせて歌っていると、歌詞をシンプルに読むということが意外とできなかったりします。音の抑揚に合わせてしまい、変なアクセントになっている場合は要注意です。歌詞に何が書かれているのか。それを理解するとともに、歌詞を何度も朗読することをお勧めします。

頭の中身の整理という意味では、歌詞を何度も手書きで書き写すという作業もお勧めです。客観視できるとともに、頭の中身を整理できますし、歌いすぎて喉が疲れるということも回避できます。

思い出しながら書き出すのもお勧めです。特に外国語の曲の場合、スペルを確実に覚えているかの確認もできます。アクセントの位置を再確認することにも役立つと思います。

このように、「ただ覚える」ということよりも、さらに内容を整理する方法、頭の中で様々なことが関連付けられるようにしていくと、結果的に覚えるのが早くなったり、忘れにくくなったりしていくと思います。また、練習で自分で自分のプロンプターになる方法もお勧めです。こちらはやや高度になりますが、それぞれの歌いだしのフレーズの少し前に、次の歌詞を相手に提示できるようにしゃべるという練習ですが、癖づくと、本番中にもその時のシミュレーションが活かされ、あたかもプロンプターが助けてくれているかのような感覚でいられると思います。(♭Я)

 

.暗記などは、夜寝る直前が脳に残りやすいと聞いたことがあります。それを耳にしてからは、寝る前に暗譜をするようにしています。

以前は朝、何も情報が頭に入っていないクリアなうちにやったほうがベターなのかという先入観があり、朝の通勤のときにやっていたこともありました。しかし切羽詰まってくると、回数が大事だと思うので、朝昼晩、暇を見つけては、ひたすら暗譜します。

歌詞のストーリーを自分なりに構築すると覚えやすいです。1番は現在の話し、2番は回想の話しなどというように、自分で忘れにくいような筋書きを作って覚えていくのです。実際、詩の分析をしてみると、そのような背景が読み取れることもあると思います。

詩によっては脚韻、頭韻を踏んで作られている場合もあるため、それを踏まえて覚えていくのもいいと思います。メロディの違いとともに覚えるのもいいと思いますが、有節歌曲などの場合はその手は使えないので、やはり物語仕立てで覚えるのがいいでしょう。(♯β)

 

.私が必ずする練習は、音やリズムを取り除いて、セリフとして初めから最後まで早口で空で言えるようにする、というものです。まず歌詞をメモ帳に手で写します。パソコンの打ち込みではなく手で写すというのに意味があると思っています。これをいつも持ち歩いて、電車の中とかでも、一瞬見たり、ポケットにしまったりしながらブツブツ言いながら覚えていきます。

私はオペラのイタリア語をはじめにこうやって言葉として先に覚えます。そのほうが音取りも早いし、暗譜も早い気がします。この勉強法、歌詞を先に覚える方法は私の師匠に教わったものです。

もう一つの練習法は、実際に音を使って歌うのですが、実際より少し速めのテンポで練習します。アカペラのほうがよいと思います。間違えようが(その場で作詞しながら)最後まで歌うというものです。完璧になるまで覚えようとするより、間違えたほうが覚えます。また、その場で作詞しながらでも最後まで歌い通せると自信にもなります。本番より速めのテンポでやるほうが、頭の回転として、実際のテンポで歌うときに余裕が出ます。

(♭∴)

 

. 歌詞だけ覚えるというのは、20代ぐらいまでは難なくできる人が多いようですが、年齢を重ねると記憶力が低下するのでだんだん難しくなってきます。ですので、歌詞を何か別のものに紐づけて覚えることをお勧めします。

第一に、歌詞と意味を結び合わせて覚えること。当たり前のことですが、案外できていない人が多いようです。外国語の場合は、自分で辞書を引いて言葉の意味をひとつずつ調べるくらいでないといけません。日本語も、記号のように歌わず、意味を理解して歌にすることが重要です。意味がわかれば次の歌詞はおのずと出てきます。

第二に、脳内で歌の情景を映像化すること。例えば「蛍の光」なら、「初夏の夜、暗い窓辺で集めた蛍の光のもとで」「寒い冬の夜、外の柔らかな雪明りが差す窓辺で」「灯りに使うお金もないが、頑張って勉強した日々」という絵を思い浮かべながら歌えれば、歌詞は忘れません。たとえ忘れたとしても、近い意味の言葉が浮かぶので、焦らずサラッとごまかすことは可能です。

第三に、和声と紐づけて覚えること。和声には色があります。楽しい色、苦しい色、悲しい色...たいていの曲は、歌詞の意味に見合った和声がつけられていますので、それを味わいながら歌う習慣を。楽器ができる人ならピアノやギターを弾きながら、できない人は伴奏をよく聞きながら歌うと発見があります。(♯∂)

 

.よく忘れるのなら、忘れるところの法則を見いだしてください。覚えにくいところもあれば、覚えやすくても忘れやすいところ、間違えやすいところもあります。最悪のケース、そのことばが出てこないときの代用語を用意しておくこともあってもよいでしょう。

途中を抜かしたり、間奏をまてないミスに比べたら、一ヵ所の歌詞のカバーくらいは、簡単なことと思ってください。いつも即興でやるくらいの気持ちなら、ポップスにおいては日頃のボキャブラリーを豊かにしておくことです。(♭π)

2019年10月26日 (土)

Q. 本番の前に声がでなくなったときの対応を教えてください。

.本番の前に声がでなくなったときの対応としては、基本はキャンセルでしょう。風邪などで声が出なくなった場合は、共演者のためにも、キャンセルするべきでしょう。ただ、代役が居ないという場合は、そうはいかず、出ない声を使わなければならなくなります。

声が出ないという場合の多くは、声帯が腫れている(実感としてで、医学的にはわかりません)ようなので、市販の解熱鎮痛剤を使う人が多いようです。もちろん、病院に駆け込む時間的余裕があるならば、そのほうがよいですが、大抵の場合、その余裕はないものです。

響声破笛丸や駆風解毒湯を服用して、何とかなる人もいるようです。トラネキサム酸のペラックTという薬も、効果はあるかもしれません。簡単な発声練習をしてみて、効果が無ければ、最終的には、ステロイドを使うという方法があります。声帯辺りに、耳鼻咽喉科でステロイド注射をしてもらうものですが、一日しか効果はなく、体への悪影響と、使用後の声帯の荒れ具合を、元に戻すのは大変だという話です。一生に一度の、重要な本番ということなら、意味もあるかもしれませんが。(♭Ξ)

 

.声が出なくなったときに自分でできることというのは限られていると思います。あなたがプロ、またはプロを目指すような立場であるならば、信頼のおける耳鼻咽喉科の病院や医師とつながりをもっておくことだと思います。特別なことをするわけではありません。不調な時や、アレルギーなどの際は病院にいき歌手としての状態を伝えたり、薬の副作用やアレルギーの話をしっかり伝えておくだけでもいいと思います。

私の経験上、病院によって出してくれる薬の強さのレベルが違います。舞台に穴をあけられないときなど、相談するととても強いステロイドなどを出してくれる病院もありますし、病院で吸入する薬を自宅用にだしてくれる病院もあります。

声が出なくなったときは、治療の専門家のアドバイスと薬でしょう。

できることといえば、吸引したり、蒸気を喉におくる、よく睡眠をとるくらいしか対処はないと思います。

(♭Σ)

 

.本番のどれくらい前かにもよると思います。本番の数日前なら、耳鼻咽喉科に行ってカメラで喉の状態を見てもらい、必要な処置をして本番までひたすら無言で過ごし、たくさん睡眠をとります。たとえ不調だとしても、本番になんとか声を出すために努めます。ただ、声が出なくなるくらいのダメージを受けているのなら、本来ならその時点でしっかり休むことを先決するところなので、無理をしてでも歌わざるを得ないのか、もしくは代役を立てられるのか、そのときの状況で判断していくしかありません。もしも、本番、当日に全く声が出なくなったのであれば、言うまでもなく出演をキャンセルするしかありません。

声が出なくなった理由は何であれ、事情をお伝えしお詫びをする以外にできることはありません。なんの原因もなく声が出なくなる状況にはならないので、本番のもっと前から調子が傾く兆候はあるはずです。私は必ず事前に対処するので、本番当日に声が出なくなったという経験はありません。(♯α)

 

.どのタイミングで出なくなったのか。どの程度の症状なのか。高音域だけが出ないのか。中低音域も全然出ない状況なのか。など、タイミングと実際の症状によって、対処法は変わってくると思います。

中低音域が全く出せないのであれば、これは重症なので、降板するレベルだと思います。一刻も早く音声外来対応の病院へ行き、適切な処置をしてもらうことが必要です。病院での診察は、できる限り早いほうがよいです。症状の軽重に関わらず、病院での処置や投薬、本番までの時間を医師と相談し、どの程度可能なのかを専門家の見地で判断してもらうことが大事だと思います。

本番で歌うことが可能となった場合、気を付けなければならないのは、「とにかく声を押さない」ということです。平時よりもさらに気を付けなければなりません。声の調子が悪いからと言って、無理やり出そうとして声を押し出してしまうと、その後のダメージが大きくなり、本番中に再起不能になることが考えられます。声としてのパフォーマンスが劣るのは覚悟のうえで、最悪の事態の破綻ということを回避することが必要です。声のパワーは弱くなっても、魅せ方の部分でカバーはできると思います。(♭Я)

 

.本番直前で、声が完全に出ない場合は代役を立てるなりして、その舞台に穴が開かないように考える必要があると思います。少しでも出せる見込みがあるのであれば、耳鼻科の音声専門のお医者様にステロイドの錠剤、吸入、点滴をお願いすることもあります。また、鍼灸や東洋医学の民間医療に頼ることもあります。

私自身の経験では、トレーニングを積んでいると、風邪をひいたり、声帯が炎症を起こしていても、声が出るということがあります。若く未熟だったころは完全に出なくて降板したこともありました。また、大人になってからでも、医者の判断で降板せざるを得なかったこともありました。その時はダブルキャストだったので、もう一人の同じ役の方に代わっていただきました。声が少しでも出る限りは、上記のような処置を施します。

でもどうしても声が出ないのであれば、延期できるものは延期していただいたり、代役を立てたり、やむを得ずキャンセルすることも視野に入れます。悔しいですし、やってはいけないことですが、腹をくくることも必要と自分に言い聞かせ、キャンセルを受け入れるしかないと思います。(♯β)

 

.声が出なくなった原因、また症状(まったく出ないのか、嗄声を伴うのか等)によると思います。心因性のものなのか、炎症によるものなのか、結節等によるものなのか、病院等で適切な診断を受けることが先決です。そのうえで、本番で歌うか歌わないかを医師の意見を参考に判断してください。

軽い風邪などで歌っても差し支えないと判断された場合は、喉だけではなく身体全体を温かく保ち、こまめに水分をとり本番までリラックスして過ごします。

身体の深層筋を意識する訓練を日ごろからしておくとよいと思います。表層の筋肉を固めずに、深層筋を活性化させると土壇場で平常心と実力が発揮できます。(♯ё)

 

.調子がいい時に100が出せるのは当たり前です。本当のプロの力とは、調子が悪い時に合格点60くらいを出せることだと思います。そのためには普段のトレーニングで自分の実力をまず200くらいにしておくことが大切です。100を出すのに120くらいの実力を持っていればいいと考えている方が多いようですが、それはあくまで調子がいい時の話です。200の力を用意しておかなければならないのは、調子が最悪のときに60の力を出すためなのです。アマチュアは、調子が悪ければ休めばよいです。プロは、極論を言うと、インフルエンザで熱が40度あろうが、親が死のうが、その舞台を断ると次がないのです。

もし声が出ないのが心理的な問題のようなら、その現場の人間関係に悩んでいることがありそうです。大丈夫。その本番が終わればそこでの人間関係は終わりです。また、苦手な人がいてもかまわないので「あの人のことが嫌い」という自分を認めてあげましょう。

声が出ないのがのどの問題なら、本番までにもし何時間かあるなら、のどの痛みをとる注射や点滴があるはずですので専門の病院で処置をしてもらってきてください。本当は発声がちゃんと身についていれば、声が出るはずです。(これは私がバリトンだからで、テノールや女声はそうではないかもしれません。)私はそうしたときに本番を一回だけ経験しましたが、低いほうから小さい声でハミングしていき時間をかけてウォーミングアップしました。(♭∴)

 

.本当に声帯に問題が生じて声が出なくなった場合は、本番をキャンセルするのが最適解です。でもそれは周りに迷惑を掛け、信頼を損ね、お客様をがっかりさせることと同義です。とても怖いことですが、それでも自分の喉を守るためには、時と場合によっては勇気が必要です。休むべきときに無理をして、二度と元の声を取り戻せなかった歌手も知っています。

そこまでの事態でない場合、例えば緊張してうまく声が出ない、練習をし過ぎで声がカサカサする、風邪の引きかけ、治りかけぐらいでしたら、いくつか対処法はあります。

まずはスムーズに息の流れを作ること。呼吸練習で体と横隔膜をほぐしてから、ハミングやリップロールで一曲歌ってみるといいです。喉への負担が少なく、かつ本番でやるべきおなかの支えが確認できます。

そしてステージに出る直前まで、お辞儀をする、屈伸する、手首を回す等、軽く体を動かし続けるのも良いと思います。不調の時は血流も滞りがちですので、血行をよくすることも効果的です。

いずれの場合も、調子が悪い状態で無理をしたことには変わりありませんので、終了後のケアはしっかりとします。すなわち、よく食べ、よく眠り、乾燥を防ぎ、必要があれば医師の指示のもと薬を服用することが肝要です。(♯∂)

 

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