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ヴォイトレレッスンの日々

09.音程/音感/聴音 

2022年6月15日 (水)

Q.歌は、ピアノで正しく学べと言われました。☆☆

A.歌は歌に学び、ピアノで学ぶものでないと思いますが、「楽譜で正しく」というのと同じように「ピアノで正しく音をとれ」ということなのでしょう。歌の響きは、ピアノという打楽器、打鍵してから響きが伸びるものと、少々違うのです。

 歌はビブラートや音の高低の僅かなズレで演奏のなかに埋もれず、くっきりと声の線をみせるべきです。平均律からの脱却を言っています。つまり、合唱のように一つの音に溶け合うのが目的ではないということです。大きく外れる人は合わせなくてはいけませんが。

Q.プロになるには、コードや音楽理論がいりますか。

A.使い道によっては必要ですが、歌い手なら、不要です。あまり、それに囚われてはなりません。理論に対して人はその知識に偏り、伴奏がうまい人はそこにこだわり、もっと大切なことに気づかないことが多々、あるのです。何かをもっているがために、もっと大切なことを見失っていることを恐れるべきです。でも興味があれば、そのくらいマスタ―してみましょう。

 

2022年5月 5日 (木)

Q.調律は、440HZが悪く、444HZがとてもよいと聞きました本当ですか。☆

A.そんなことはありません。(rf)そのときの回答に加えておきます。

 今の日本では、基準音を、ほぼ442HZ、その間をとっています。楽器他の調律器具自体、温度などの条件で1HZくらいはぶれるし、最高レベルの音感の持ち主でも2HZくらいの違いしかわからないそうです。

 調律師でも絶対音感の人は、あまりいないようです。

絶対音感の人も個人の能力差がかなりあります。まして歌唱においてこだわる必要はありません。

ビブラートなどでは10HZくらい高低が動くこともあります。そのズレのなかで、ずり上がり(日本人に多い)よりは、どうせずれるのなら高めがよいとなりました。そのうち音響のリバーブ効果技術がよくなって、ノンビブラートで(ビブラートが全くないのではない)ピッチ狙い(カラオケの点数でトップクラスのえなりかずきさんのような唱法)に代わるようになったわけです。

 A444HZで調律したときの上のCの音の528HZは、DNAの修復をするという人もいます。千年以上も前にそれを使っていた人というのもいますので、そう信じられる人は、その効用を使えばいいと思います。声や歌に関わる以上、私もスピリチュアルなものとして、接してはいます。

 440HZより444HZがよいと思った人は446HZ4448HZで聞き比べてみてください。5つくらいのHZでブラインドテストしてみてください。結論として、よいというならよいけど、だめならだめってことでしょうね。

 

P.S.計算すると、平均律でA444HZならC528.011…で合いません。ちなみにA440で純正律にするとC528。どちらを使おうにも、理論そのものが破たんしているのです。

2022年2月25日 (金)

Q. 日本人の音への感性には、どんな特徴がありますか。

A.歌や音楽では、特にメロディに身体をのせて動かすのであって、リズムではないのです。沖縄のカチャーシーを思い浮かべてみてください。

自然の音、ものの音、生き物のオノマトペ、声帯模写も盛んでした。決まった節に即興のことばをのせることを主に行っていました。和歌披講譜面などが残っています。

欧米のホールは、密閉され遮音されていますが、日本の場合、外と通じています。

 

Q.日本人の音楽の捉え方の特徴は、何ですか。

A. 音色や一つの音を味わう傾向が強く、ハーモニー(和声)や構成などに凝ることは、あまりみられません。

拍のない能楽囃子の見計らいなどもあります。楽器とリズムを合わせない不即不離もみられます。節回し、ユリ、コブシなど、和声には縛られません。

2021年11月 3日 (水)

Q.絶対音感をもつ人に、タイプはあるのですか。☆

A.絶対音感をもつ人は0.01%、自閉スペクトラム症では8%いるといいます。

生後は、皆、絶対音感はもっていて、しばらくして失うのです。相対音感に変わっていくのです。その方が人の声の区分けなどに実用的だからです。つまり、絶対音感は、捨てずに言語(音名)と結びつけた人が残せたものといえます。

2021年10月27日 (水)

Q.イヤーモニターでヴォイトレをしていますが、害はありませんか。

A.これは、歌の完成度の最終チェックやレコーディング前の練習として考えるとよいでしょう。

外からの音を遮断するので、音楽と自分の声がよく聞こえます。一方、使い方や音量によっては、難聴になりかねないし、微妙な時間差が発声に悪影響を与えることもあります。

Q.イヤーモニターのデメリットは、何でしょうか。

A.マイクを通した声なので、確かに体感での骨導音よりは、仕上がりの声や相手に聞こえる声に近いです。しかし、モニターのかえしと同じ欠点をもつだけでなく、人によっては、あまりよくないこともあります。

私は体からの発声がよほどできている人でないと、おすすめはしません。プロなどでも、口先や顔での共鳴での調整にばかり気をとられ、呼吸が伴わず、発声が悪くなりがちなのをみてきたからです。

2021年10月24日 (日)

Q.日本人は、ノイズが好きなのですか。

A.日本人の好む声は、雑音、噪音でした。楽器のなかにも彫りを入れ、統一した共鳴をわざと邪魔します。

三味線の「さわり」が有名ですが、尺八のむら息、能管のひしぎ、他にも、こすったり叩いたり、いろんな奏法でノイズを加えています。渋い音、渋い声を求めたのでしょう。

2021年10月 3日 (日)

Q.聞き方が変わるとは、どういうことですか。

A.たとえば、年配の方には、Teati)というのを(te)としか言えない人もいます。それは、日本語に「テ」か「チ」しかなかったため、「テ」と聞いたからです。これは、t-i t-e と二つに分けて聞いてもらうと、すぐに聞き分けられるようになります。次に te-iを少しずつくっつけて、ti にするのです。外国語学習と同じで、聞き取れないと発音することができないのです。

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