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トレーナーの選び方

ヴォイトレレッスンの日々

06.声量/フレージング 108問~

2018年5月12日 (土)

Q.フレーズ感を持って歌いたいのに音が止まってしまいます。

.日本語の曲の場合は一音節に一つの音符がついているか、その音符が少し長くなているというのがほとんどなので、結果的に、音が一つ一つぶつ切れのようになってしまうのは仕方ないことかと思います。しかし、そのぶつ切れになりやすいフレーズをいかに、きれいなまとまりとして聞かせるかが課題になるのだと思います。

音が止まっているといわれるとのことですが、すべての音に息が流れて、その音が止まらずになんらかの方向性をもって歌えていますでしょうか。言葉は一つ一つが動いていないといけません。

例えば「そんな時代もあったねと」は「そ・ん・な」と一つ一つ止めずに「そオーンーなアー」と伸びていくように息を流して、その言葉が「時代も」に向かい、最終的には音楽の勢いは「あったねと」に向かうように歌っていくといいと思います。

そして、最初の息の流し方が肝心です。助走をつけたり、ボールを遠くに飛ばすために振りかぶったり、最初に勢いをつけるように息を流して歌い始めましょう。(♯β)

2018年3月10日 (土)

Q.がんばれば大きな声が出ますか。

.がんばることは、必ずしも悪いことではなく、むしろいろいろとよいことを招いてくれることもあります。声に関していえば、多少がんばることは、発声関連の器官が少しずつ強化されることが少なくないので、レッスンでの確認をしつつ、推奨することの方が多いくらいです。誤ったがんばり方さえしなければ、常に、少しだけ、がんばっていただきたいと思うくらいです。

それでも、中には勘違いの積み重ねからか、声を押し殺して出す方を見受けたりします。日常的にレッスンをしていれば、見落としにくいとは思うのですが、トレーナーも、その方によく確認をしてみないと、その方の意に反した声の出方を意図して使っていると勘違いするかもしれません。とくに朗読などでは、いろいろな表現のバリエーションが考えられるので、見落してしまいそうです。その方は、大きな掛け声をかける場面で、力を入れて押し殺した掛け声を使っていらっしゃいました。そういう抑えた表現を使っているのだろうと思っていたのですが、確認してみると、ご本人は大きな声が出ていると信じていたそうです。がんばれば必ずしも大きな声が出るわけではないので、よく耳を澄ませましょう。(♭Ξ)

2018年3月 4日 (日)

Q.フレージングが上手くなるには。

A.声がある程度出るようになって来たら、歌をうまく聞かせたい、表現力を身に着けたいと思われるのではないでしょうか。

多くのトレーナーは「フレージング」という言葉で曲の表現力をつけていくように指導していると思いますが、このフレージングをうまくするにはどうすればよいのでしょうか。

歌はほぼ言葉にメロディーがついているので、まずはその歌詞が文章となって聞こえてくるかどうかということに気をつけて歌ってみましょう。

すると、すべての音符が同じ価値ではなく、どこかは大切にうたうが、どこかはそれほど大事にしなくてもいいと感じられると思います。

最近の若い人の歌い方の特徴なのか、一音節ずつ同じニュアンスで歌うという傾向が見られます。最近の曲はアップテンポで言葉が多いということも考えられます。少し古めの曲で練習するといいと思います。バラードや、カンツォーネでフレーズが長いもの、クラシックなど朗々歌いあげないとならない曲で練習していればおのずとフレーズ感が付いてくると思います。(♯β)

2018年2月10日 (土)

Q.音が棒のように伸びていてフレーズ感がないといわれます。

.声がある程度出てきて安定してきたら、次は表現力を求められます。しっかりと声を出そうと訓練してきたら、音をしっかり支えようという意識も働き、音が棒のように、ただまっすぐ伸びてしまうかもしれません。訓練の段階ではそれでもよいのですが、そこから先は音が何を表現するためにあるかということを考えないといけないですね。

曲を歌うときには、たいていの場合歌詞に音がついていると思います。その歌詞をどう読んで朗読するかがヒントになると思います。

たとえば、イタリア語の発音のニュアンスを聴いてみると、母音の伸びがとても特徴的だと思います。息が自分から遠くに向かって山を描くように音がシェイプして進んでいくようなイメージです。

歌詞を抑揚をつけて朗読してみて、その抑揚を音に乗せてみましょう。そして、長い音はなるべく一本調子にならず、次の音に向かってつなげていくようにしてフレージングをつけてみましょう。いろんな歌手の歌いまわしを参考にするとよいと思います。(♯β)

2018年1月 1日 (月)

☆Q.欧米人はなぜ歌でシャウトするのですか。

A.向こうの歌い手はしゃべるように歌います。シャウトして吐き出すようにしても歌いあげているようにならないのは、感覚に基づくものなのです。これは、私たちが聞いているときには、かすれて低く歌っているように聞こえるのです。しかし、合わせて歌ってみると高く、ハイトーンでとても届かないなどというギャップが生じる理由です。真似しても、私たちの声はキンキンとビリビリとした声になるのです。(そこで、今のJ-POPSでは、抜く声やファルセットが多用されるようになりました。)(♭ф)

2017年12月25日 (月)

☆Q.フレーズでの練習法を知りたいのですが。

A.向こうの人なら、「つめたい」はtumetaimeta、後ろから2つ目か3つ目に強アクセントをつけます。taiにつくと、tumeは、あいまいに弱く、taiに巻き込まれます。(tumetaiで、aiは、aiでなく、aiで1拍(二重母音)です(日本語では、タア+イの2拍)。つまり、強アクセントの拍を中心に、深い息と深い声が使われ、そこで一つに捉えられるわけです。

日本語も「冷たい!」と驚いていうときは、日常のことばでも強くなり、一つの流れになるでしょう。しかし、そこにメロディがつくと4拍になり、歌うと「つめたーい」などで、必ず間伸びします。(日本語では、高いのをやたら伸ばしがちです。)そこで表現としては成り立っていないのに、声でつないでメロディがついていたら、よしとされてきたのが、日本の歌だったのです。「つめたい」に「レミファミ」とメロディがつくと、私たちは「低高低」と捉えますから、そのように声にして歌います。

向こうは、弱強弱で (tume) tai ととります。「ツメタイ」の「タァ」を強く言ってみて、そこに「ツメ」が小さくあいまいにつく感じです。強アクセント一つで1拍、その上で動かすので、デッサンの自由度はこの方が高くなります。( CVCV構造の違い)

もちろん、日本語でも強アクセントで踏み込み、音色で捉えて動かせます。せりふでは、必ずそのようにしているはずです。そうでないと、棒読みになります。なのに日本では、歌になると一拍一音で伸ばしてつなぐため、どうしても歌い上げ気味になります。(♭ф)

2017年12月23日 (土)

Q.声を前に出すには、どうするのですか。

A.ポイントは、普段話しているときの声のポジションが役に立つということです。普段のトーンで「あ」と発音した時の声は、歌っているときの声より前に感じますか、それとも後ろに感じますか。大抵の人が普段の声で発音するほうが、前のほうに感じると思います。歌の練習の中で、声が奥のほうに行ってしまっている人が多いからです。

最初に話し声で「あ」と発音してから、その位置を意識して「ドレミファソファミレド」などの音階練習を行ってみてください。

次に口を閉じてハミングで声を出してみます。この時に頭蓋骨の上半分に響くように意識して声をだしてみましょう。頭上から突き抜けるように、とても狭い空間しかないので細い響きになると思います。鼻の先に音を響かすかのように、まるで子犬がクンクンいうような音になるかもしれません。このように頭蓋骨の上に響く音、ほほ骨に当たっている感じの音、鼻の先に響いている音を見つけましょう。

自分の外側に声を響かしていくと、声が前にでてくると思います。(♯β)

2017年12月 9日 (土)

Q.音を力強く出したいです。

.歌うときの身体の感覚はどのようになっていますでしょうか。お腹、おへその周り、下半身から足、地面にかけての意識はどのようにありますでしょうか。

喉元だけで声を出して、ヘロヘロした声になってしまう人、もしくは喉だけで力んで声を出してしまっている人などがいらっしゃいます。全身を使って声を出すことが非常に重要になります。

まず地面を足でしっかりつかむようにお立ちください。そうしましたら、おへその下にバネがあってそのバネがものすごい勢いで、上に上がるようなイメージで声を出してみましょう。まずはこのバネをイメージするために、おへその下とお顔の前あたりに片手ずつ置いてみて下さい。下の手の勢いで上の手が跳ね上げられるようなイメージで声を出していきます。まずは息のみで、下の手がバネで跳ね上げられるイメージとともに息を吐いてみます。次に、声を出してみましょう。「ドドド―」の音を「ハハハー」という発音で出してみてください。お腹のバネで声を跳ね上げるようにして歌うと力強い声が出てくると思います。(♯β)

2017年11月11日 (土)

Q.声がでれば方法は問わなくてよいのではないですか。

.結果的に声がでれば何でもいいと思っています。人によってはマスケラを意識するようアドヴァイスもしますし、鼻に集めてという人もいます。喉を下げるようアドヴィアスもしますし、呼吸、顎の位置、発音、支えでもアドヴァイスします。

しかし、問題は単純な声が弱い人が増えているということです。高い響き、明るい声、深い声、重い声という括りの前に声が弱いのです。ポップスの歌手にも声量が乏しい人が増えましたし、全体的に柔らかい、ソフトな声が好まれている傾向もあると思いますが、私たちがテレビやネットで見ている歌手たちはあくまでもライブや視聴者の前に歌うことを前提として歌っているのでカラオケで一人で楽しく歌って、上手というレベルとは違うと思います。どれだけ柔らかく聞こえてもライブという生の空間で通用している声には何等かのパワーがあります。

プロとして舞台が日常化していればこれは次第に身についていきます。そうでないならば、いろんな方法を試して自分がしっかりと声を出せる方が結果的に人に伝える力が付きます。声が出てくるなら発声法は問いません。(♭Σ)

2017年9月23日 (土)

Q.ダイナミックに歌いたい。

.しっかりとお腹で支えられた声で歌うことも、大きなボリュームの声で歌うことも、ダイナミックに歌える要素の一つではありますが、ダイナミックに聞こえる方法として、曲想をどうとらえて表現するかということも大事な要素になると思います。

大体の人がフレージングを短く、物切れにして歌っていらっしゃいます。これを4小節ひとまとまりで歌い、それができるようになったら、8小節ひとまとまりになるように気持ちを維持して歌ってみましょう。これだけの長いフレーズで息が続くようにするにはトレーニングをする必要があります。

次にこの大きなフレーズを、自分の顔の周りに作るのではなく、どんどん自分から遠くに離して作っていく必要があります。自分の周りや自分の近くで音を鳴らしていてもダイナミックな演奏にはなりません。自分の前5メートル先、10メートル先まで橋が架かっていて、その距離感を十分イメージして、フレージングをつけた旋律を歌っていくといいでしょう。(♯β)

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