ご案内

私は10数名のヴォイストレーナーとともに、ヴォイストレーナーにも指導しているため、内外のヴォイストレーナーのアドバイザーやヴォイトレをしている人のセカンドオピニオンもたくさんやってきました。ヴォイストレーナー、指導者、専門家以外にも「ヴォイストレーナーの選び方」などに関する質問が多くなりました。以下を参考にしてください。

 

「ヴォイストレーナーの選び方要項」 http://www.bvt.co.jp/new/voicetrainer/

 

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閑話休題 Vol.92「城」(1)

歴史

古代から江戸末期までに平地や丘陵、山を利用して築かれた。

城は中世から明治時代までに築かれたもので、武家や城主などが敵対する武力集団から守るための防衛施設である。

 

紀元前3世紀~3世紀(弥生時代)

環濠集落 城の起源は、弥生時代、農耕のはじまり、集落のまわりに「濠」と呼ばれる溝を掘り、その外に土を盛り上げて土塁を築く。

 

〇古代山城

 

7~8世紀 博多湾奥に築かれた「水城」(みずき)や、太宰府に百済人らによって造られた「大野城」(おおののき)。「朝鮮式山城」と呼ばれています。他にも東北蝦夷地への侵略のため、東北に19の城柵を設置。

多賀城や秋田城は、陸奥鎮守府や出羽国府となり、政治・経済の中心部として機能。

 

〇近世城郭

 

利便性の高い平地や平地に近い丘陵にも多く築かれるようになった。

山城の麓に館を営んで生活や政務を行っていた城主は、有事のときにだけ城内に生活の場所を移す。寺院建築や住宅建築の特徴を取り入れ、日本城郭特有の天守のような重層な櫓の要素をもった楼閣建築に。城の外観には権威をしめす目的も含まれるようになり、独特な形となった。

11~14世紀 戦時に使用するため、小規模ながらも防御能力の高いお城が発達。

楠木正成による「赤坂城、千早城」の籠城戦では、約100日間立てこもって鎌倉幕府の大軍を撃退。以後、武将の間に籠城による戦法、山城で、軍事的拠点。

堀や土塁、曲輪(くるわ)

土で築かれ、建物は木造。堀の幅は、およそ五間(約10m)前後、弓矢の射程。

 

戦国時代、火縄銃に塀や建物で防弾する必要が生じた。内部に石や瓦礫を入れた分厚い土壁(太鼓壁)やおもに寺院に使われていた屋根瓦、銃弾の届きにくい幅の堀、そして石垣が多用される。

お城を中心として、武士、町人などが生活する城下町が形成、経済の中心。

平野に築かれる「平山城」。行政の拠点。

16世紀後半 天下統一の機運が醸成されると、大きな天守を持ち、大規模化。権力の誇示。

 

〇「城 ()」「城柵」の定義

 

日本では「城」を“き”と読み、「柵」の字も用いた。

城の一部、施設を館や塔、城壁、堀、城門と呼ぶのに対し、全体を指し示す場合には、城郭。

敵との境界線に近い前線の要塞を「出城」と言い、主戦場を指す語にもなる。

 

ヨーロッパ、中国などの大陸では、都市を囲む城壁と戦闘拠点の城砦(城塞、城館)とを区別する。「城」は、本来は、城壁都市を意味する。

日本では城壁で囲まれた城壁都市が普及せず、主に後者の城砦の意味で使用される。

 

「柵」は主にヤマト王権が東北地方に設置した政治行政施設を併設する防御施設(城柵)を意味する。

「城」は水城や大野城のような西日本に点在した古代山城や防壁の類いを意味する。

 

大和政権が唐や新羅からの侵攻を想定して、滅亡した百済から日本に亡命した人々の指導によって築かれた。版築土塁の外郭城壁をもつ、後の中世以降の築城技術へ継承されなかった

 

中世、戦国時代では、小高い丘陵や山などに郭(曲輪)と言う平地をいくつか設け、その郭を柵や土塁で囲ったり、切岸と言って、斜面を急に加工して下の郭から上がりにくくしたり、堀切や竪堀という尾根を分けるように切った堀など。他の郭からの侵入を困難にした。

郭の入り口を小口(虎口)といい、その小口に門を設けたりもした(矢倉門や冠木門が主流)

大抵は、主郭(一の丸、本丸)、二の郭(二の丸)、三の郭(三の丸)と郭を名付ける。

近代以前の軍事的な防衛施設、戦闘拠点であるとともに食糧や武器や資金の備蓄場所。

城は、住居であり、政治や情報の拠点であった。

純防衛用として山地に建築されたり、街道や河川などの交通の要衝を抑えたりする。

 

〇城の機能

 

防衛機能

不意の攻撃や戦力に劣る場合、籠城する。備蓄された装備や城壁などの施設が味方の居住性を高め、敵の移動や視界、攻撃を妨害する。

攻者三倍の法則などの経験則が唱えられたが、守備側が籠城だけで敵を撃退することは難しく、援軍を待つための時間稼ぎ。

敵の侵入に備え、国境の監視などの役割も果たした。

居住性

城館は、領主の生活の場であり、政庁となって領地支配の象徴としたり、敵地への勢力拡大の前線基地とする。

都市を囲む城壁という意味では、領民の住居になった。このため生活に必要な施設が城内に全て揃えられた。農耕地は、城壁の外にある場合が多い。日本の山城などは、居住性は低い。

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.17

失われた声を取り戻す心を感じ声に表現する 

ヴォイストレーニングメニュー100

31 息の文字

 息で首や口先の方向を少し変え、文字を書く。

他の人の手に書いてあてさせる。(目をつぶってもらう)

32 声文字

 声を出しながら、両手を一本の筆先にしてひらがなを書く。

33 話しかけ

 後ろから、声をかけて話しかけ、その人の名前をあてさせる。

34 かごめかごめ

 昔の遊び方通り、童心にかえり、大きな声で。

35 通りゃんせ

 昔の遊び方通り、童心にかえり、大きな声で。

36 尻とり歌

 昔の遊び方通り、童心にかえり、大きな声で。

37 身体文字

 ひらがなを大きな声でいいながら、一息で、その文字の形を造る。なるべく大きく造る。

38 喉なで

 声を出しながら、喉をなでる。

39 あご押し

 声を出しながら、前からあごを押す。

40 息の柱

 声を出しながら、息の柱のなかにいる自分を意識する。

41 人工呼吸

 鼻をふさぎ、お腹を押して、声を「あー」と出す。

42 あいさつ

 「コンニチワ」「オハヨー」「アリガト」「オッス」と元気よくいう。

43 姿勢の変遷

 四つんばいから少しずつ、身体を起こし、猫背を経てまっすぐ立つ。そこできちんという。力を抜いてだらしなくいう。

44 態度の変容

 怒、悲、哀、喜を表情と態度だけで表わす。

45 声の芝居

 社長、受付、クリーニング屋、おじいさん、奨学生など、いろんなキャストを声で演じわけてみる。

46 声のキャッチボール

 遠くへ声を「ポーン」と飛ばす。声の野球もできる。

47 母音化

 ことばを母音だけにする。

 「とおい はるかな むかし」→「オオイ アウアア ウアイ」

 「遠く伸びていく 広がり」→「オオウオイエイウ イオアイ」

48 朗読劇

 日本語の音のひびきを感じる。

 「みちのくの 山のかなたの みずうみの底に ひとりの 主がすんでいた」

49 火けし

 「フゥ フゥ フゥー」

 片方で「ボウボウ」と火を起こす人がいるとよい。

50 犬の遠吠え

 「ウォーン ウォーン ウォーン」

51 紙ふうせん

 「パンパンパン…」と手ではじきながら。

52 実況中継

 実況のアナウンサーをまねる。

競馬、サッカー、プロレス、野球、相撲。

 

 

53 死体(ゴロリンゴロゴロ)

 

 一人が寝ころがり、一人がころがす。

 

 

54 上体倒し

 

 二人一組(身体を感じる)

 

 

55 尺取り虫

 

 腹ばいで、前進、後進(蠕動)

 

 腕だけで、前進、後進

 

 

56 尻で歩く

 

 いろいろな動きで足を使わず移動してみる。

 

 

57 わかめ運動

 

 足先だけ固定し、ゆらゆらと、波(流れ)を感じてゆれる。

 

 

58 あやつり人形

 

 頭に糸がついていると感じて、ブラブラと手足、身体を動かす。

 

 

59 スイミングの体操

 

 肩を中心に両手を逆方向にまわす。

 

 

60 スリ足

 

 スリ足で、できるだけ早く歩く。

 

 

61 ひざ歩き

 

 ひざで、できるだけ早く歩く。

 

 

62 ぬき足さし足しのび足

 

 こそ泥のように音をたてず歩く(ことばを発しながらでもよい)。

 

 

63 どじょうすくい

 

 名物どじょうすくいの通り。

 

 

64 相撲とり

 

 四股、股わりなどをやる。

 

「どっこいしょ」「オーラ」「こりゃさ」「ごんす」など、ことばをつけて。

 

 

65 天使の声

 

 天井に向けて「ラララ」「ホホホ」と明るく呼びかける、悪魔の声にならぬように。

 

 

66 あくび

 

 空気をすいこみ、吐く。あくびのまま、「あーぁ」とあくびをかみ殺しながら「あふうん」と声を出す。

「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.15

〇はっきりした発音にする

 

人間の共鳴体は、咽頭という喉の部分、口の中の口腔、鼻腔です。簡単にいえば、喉、口、鼻が共鳴体となって、おのおのの部位で共鳴が起こり、特定の周波数成分(フォルマント)が発生します。

たとえば、「あ」という形に口を構え、声を出すと、ある周波数成分で共鳴が起こり、「あ」と聞こえます。ほかの「い」「う」「え」「お」という母音も、おのおのの異なる2つの周波数成分、ないしは3つの周波数成分で共鳴が起こります。その周波数成分の声が外に出て、聞き手は「あ」「い」とわかるのです。

それぞれの共鳴体からの周波数、つまり口腔からの周波数や鼻腔からの周波数などがうまく混ざり合ったところではじめて他の人が聞いている声になるといえます。

口から出ている音、鼻から出ている音を片方だけしか聞いていない状態では、完全な声にはなっていないということです。この2種類の音は、だいたい口から12センチくらいのところで合わさります。つまり、人の声は口から少し離れたところまで出て、音声になっているのです。

 

・口の開け方が大きい

 おーい

放射状態がよくなるので、基本的に音のレベルがあがる。声のレベルが大きい。「オーイ」だけだったので、レベル差くらいしか違いがないかもしれないが、口を大きく開けた方が、「オ」と「イ」の落差がつきやすいということもいえる。

 

・口の開け方が小さい

 おーい

声のレベルも小さい。

 

〇ことばをはっきりとさせる

 

役者、アナウンサーなど、ことばを使う仕事についている人は、ことばのトレーニングをしています。日本語の母音を、口先での明瞭さだけでなく、身体の奥深く、お腹から声を発するようにしていきましょう。

口をしっかりと動かすことです。しかし、ことばをはっきりと言おうとしてむやみやたらに口を大きく開けすぎていると、かえって平べったい口先の声になります。

個々の音(構音)の訓練よりも、体から一つのことばを一まとまりとして捉えて、言ってみることです。つまり、発声と結びつけてトレーニングすることです。体からことばを一つにして言い切れるというのが基本です。早口ことばのような練習も、それをふまえた上でなければ、効果はありません。言えても心に伝わらないからです。

 

・明瞭な発音

口を開けるところはあけ、閉じるところはとじており、あいていることがわかる。

 

・不明瞭な発音

レベル的にみても音が切れていないので、口をあまり開かずに「おはようございます」と言っていることがわかる。その場合、フォルマントがはっきり出ないので、音韻を認識しにくい。口の開け方が小さいとボツボツと聞こえてしまうのは、低い周波数成分しか出てこずに、何を言っているのかがわからないという状態である。

 

〇基本は母音のトレーニング

 

単音のうち、ア、イ、ウ、エ、オが、母音です。母音は、声帯からの声が共鳴器官を通って鼻や口から外へ出るまでに、どこにも閉鎖などの妨げを受けることなく発せられたものです。つまり、舌や唇などの調音の器官で加工されずに発せられる音です。

そのほかの単音を子音と呼びます。子音は、鼻や口から音が出るまで、歯や唇、口蓋などで妨げられることで発せられる音です。

 

〇母音の区別 アとエ、アとオ、イとエ

 

「ア」と「エ」の区別がはっきりしない場合は、「ア」の口の開きを大きくし、舌先を上げすぎないことです。「ア」と「オ」が区別しにくいときは、舌の奥を上げすぎないようにしましょう。

「イ」と「エ」の場合では、「エ」は「ア」と「イ」の中間音ですから、それがはっきり区別されていないのでしょう。「つらい」が「ツレエ」となるのは、「ア」が「エ」になっているからです。「イ」と「エ」は、なまりやすいので要注意です。

 

[母音の発声トレーニング]

ア アーいい天気だ

イ イーッだ イッヤッダッ

ウ ウーウーウーエ

エ エーそうだったんですか

オ オー ワンダフル

 

[母音の発音トレーニング]

ア 甘い朝の挨拶/明日になれば雨もあがる/

兄も姉も明るい/秋、愛は熱く燃える

イ 胃の痛い犬/イライラしている猪/

一途なる意志とイマジネーション

ウ 海辺でウエを売る/海鳴りを聞きながら腕枕でうたた寝/嬉しい噂は嘘だった

エ 絵描きの鉛筆百円/映画のあと、駅で笑顔で別れる/偉い絵師が選んだ絵

オ おもしろおかしく踊ろうよ/おいしいお菓子をお裾分け/お金を落として怒る男

「結果とプロセス」 No.399

私はこれまでレクチャー、レッスンなどの現場で、

多くの人を見てきました。

ほぼ毎日、短い人で2年、長い人で10数年以上、

当時から続けている人もいますが、

その当初のものをブログ#で公開し始めました。

 

見てきたというのは、人数の多さもありますが、

それよりも期間の長さといろんな意味での質が大切です。

 

ただ自分が学んだことをレッスンをしていても、

慣れてくるだけで、大した成果は期待できません。

時代とともに風化しかねません。

いや、成果そのものが客観的につかめないと思うのです。

 

それで、自分に替わる、いや、自分よりすぐれたトレーナーや外部の専門家らが、どのように声に対しているのかを見てきました。演出家から医者まで、あらゆる職のほぼあらゆる分野の人と、です。

 

多種多様の書籍出版もしたので、国内外問わず、多くの他の分野の専門家やプロフェッショナルに早くから出会えました。

それは、なによりも幸運なことでした。

そして、そういう関係者をここのトレーナーと

トレーニングできているのは、なによりの財産です。

 

自分より目上の人も他のプロフェッショナルも、

トレーナーも含め、どのぐらい見てきたか、

そうした現場の体験こそが、生きた知恵となるわけです。

 

何よりもそうした人がその後、どうなっているのか、

それこそが、長年の継承の成果でしょう。

 

 

今となっては、難しいことを抜きに、

関わっている人が元気なのは、

よいことだと思います。

 

ここにいる人は、

これまでここに来てくれた人の運を

受け継いでいると思います。

 

トレーナーやレッスンの質もですが、

運のよい人がここに来て、

そしてまた、ここにきて運がよくなっていくのです。

 

どうであれ、結果が全てといえ、

その結果もまた、次へのプロセスなのです。

 

ぜひ、過去からのここの財産である記録も

あなたのトレーニングの糧にしてください。

 

 

 

#はてなブログ「一流になるための真のヴォイストレーニング」  

https://vccarchive.hateblo.jp/ 

(福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー、 

1990年代前半の研究所会報のアーカイブでスタート)

閑話休題 Vol.91「忍者」(3)

〇忍者の歴史

 

一説には、聖徳太子に仕えた「大伴細入」(おおとものほそひと)が優れた軍術をもって功績を上げ、「志能便」(しのび)という称号を与えられたという逸話から、「大伴細入」が最初の忍者であるとされています。

 

忍者の存在は13世紀後半の悪党(寺院や貴族などの荘園領主に対して反抗的な行動を取った)にあると考えられています。「乱波」(らっぱ)・「透波」(すっぱ)・「草」(くさ)・「奪口」(だっこう)・「かまり」など呼ばれていました。

 

室町時代 荘園を経営する寺社の勢力が弱体化するにつれて、悪党の活動は減少していき、悪党の血を引いた「地侍」が頭角をあらわします。

 

戦国時代 足利家、織田家、徳川家などの戦国大名の傭兵となり、京都や奈良、滋賀、和歌山へ出陣し、夜襲や密かに忍び入り火を放つことが中心でした。地侍は「忍者」と呼ばれるようになります。

 

1590年(天正18年)徳川家康が江戸に入府すると、忍者は江戸城下に住み、大奥や大名屋敷などの警備、普請場の勤務状態の観察など。鉄砲隊として甲賀百人組、伊賀百人組が編成され、江戸城大手三之門の警備。

 

戦闘をすることは少なくなり、情報収集や、警護をすることが主な任務となります。

 

明治新政府 日本陸軍、日本海軍、警察が創設され、忍者は役目を終え消滅します。

江戸時代ごろから小説や芸能に忍者が描かれるようになっていきました。

江戸時代初期の忍者は忍術を使って敵のアジトに忍び入り、大切な物を盗んでくるというパターンで描写されていきます。

 

著名なのは「石川五右衛門」の物語です。忍術は、派手で摩訶不思議な術で変化。巻物をくわえて印を結ぶとドロンと消えたり、ガマに変身する妖術を使う。

 

江戸時代後期になると、歌舞伎や浮世絵などにおいて黒装束を身に付けて手裏剣を打つイメージ。

 

〇忍具(にんぐ)  忍者が活動に用いた道具。

 

手裏剣 

手投げの刃物で、形は棒状の物から十字型、円形のもの。重くかさ張るので実際に携帯していた数は多くても34枚。

くない 

両刃の道具で「苦無」あるいは「苦内」。武器以外にも壁や地面に穴を掘るスコップ。「サバイバルナイフ」に近い。

忍刀(しのびかたな) 

携帯性や機能性向上に工夫された刀です。刀剣独自の反りは少なく、「直刀」(ちょくとう)。

鎌(かま) 

日本の農具。

撒菱(まきびし) 

鋭利なトゲがあるため追っ手の足を傷付ける武器。

五色米(ごしょくまい)

赤・青・黄・黒・紫の5色に染めた米。野鳥に米だと認識されにくい。

 

仲間へのメッセージ。

忍装束(しのびしょうぞく)

実際は茶色(柿渋色やクレ色)に近い物を着用。

 

〇代表的な忍者

 

服部半蔵 

世襲の役職で12代にわたる。知られているのは、2代目当主「服部正成」(まさなり)は16歳の時に三河宇土城の夜襲で戦功を挙げ、徳川家康から槍を贈られ、伊賀忍者150人を預けられました。本能寺の変では、明智光秀軍に退路を断たれた徳川家康を堺から岡崎城へ送り届けます。徳川家康はこの功績を評価し、伊賀忍者300人を「伊賀同心」として支配を許可しました。それ以降も1590年の小田原征伐などで戦功を多く立て、遠江国に8,000石の領地を得ます。江戸城の半蔵門は、門外に服部正成の屋敷があったことから。

 

猿飛佐助

架空の忍者で、文学・講談などに登場。幼少期、信濃の山の中で修行をしていたところ甲賀流忍術の開祖戸沢白雲斎に見いだされ、弟子となります。佐助は角間渓谷(真田忍者の修行場)で3年間忍術を修行。その後「真田幸村」に見いだされ、猿飛佐助幸吉の名をもらい、「真田十勇士」筆頭になった。

 

〇組織

 

「日本忍術協議会」 選手は全部で6枚の十字型手裏剣を渡され、審判および的に礼をした後、忍者が使った呪文といわれる「九字」を切る。その後、6m(女性は5m)離れた的に向かって5枚の手裏剣を打ち、九字の礼法点数と的中点数の合計得点を競う。

 

全日本忍者手裏剣打選手権大会

伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」 伊賀流忍者博物館」

パルクールの実践者「トレーサー」

 

参考文献:「月刊秘伝」2020.7月号 山田雄司

「忍者の掟」川上仁一 角川新書  

「忍者を科学する」中島篤巳 洋泉社新書

刀剣ワールド

https://www.touken-world.jp/knowledge-ninja/

Wikipedia

 

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.16

11.楽器の音色を聞く

 人の心を動かす曲の進行を味わうトレーニングです。

楽器を変えて、聞いてみてください。

 1. ピアノ

 2. ギター

 3. チェンバロ、ハープ

 4. トランペット、サックス

 5. マンドリン、チター

 6. 尺八、フルート、クラリネット

 次にどんなポピュラーの曲でもよいですから、各パート(ギター、ベースなど)に耳を傾けてみてください。

12 リズムとコードを聞く

 ドラムやギター、ベースに耳を傾けて、リズムを聞いてください。自然に身体をのせて、リズムを感じてください。身体を動かしてみてください。

 コード(和音)は、それぞれ独特の響きを持っています。各コードをゆっくりと弾いて、それを感じましょう。コード進行の美しい曲を聞くとよいでしょう。

たとえば、「ドレミソ、ドレミソ♯、ドレミラ、ドレミファ」の違いを感じることから、始めるのもよいと思います。

13 罵倒することばの力

 汚いことばの迫力を学びましょう。

 「死んじまえ、てめえー」など、好きなようにつくって大声でいってみましょう。

 「帰れ、帰れ」

 「倒せ、倒せ」

 「引っ込め!」

 「くたばれ」

14.人に対する呼びかけ

 これは、香具師の口上のようなものをトレーニングするとよいですが、もっと身近なところから、例をとりましょう。好きなTVコマーシャルでもよいです。

 「ちりがみ交換」

  おなじみのちりがみ交換でございます。

  ご家庭でご不用になりました

  古雑誌、古新聞などがございましたら

  多少に関わらず、ご利用ください。

 「笑っていいとも」

  友だちの友だちは皆ともだちだ

  世界に拡げよう 友だちの輪

15.身体を感じる

 力一杯、立ってみます。そこから、力を抜いて立ってみます。

 次に片足で立ってみます。さらに、目をつぶって立ちます。ゆっくりと身体をゆすります。そこで、片足ずつ、力をかけてみましょう。

 今度は少しずつ息を吐きながら、頭を下げます。そして、次に少しずつ息を吸いながら頭を上げます。重力を感じてください。重力とは、自分の身体を下に引っ張る地球の力のことです。

 次に、思いっきり、息を吐きます。口のなかから、肺から口につなげて息を吐きます。お腹から、お尻から、そして最後に足の裏から息を口まで通じて呼吸してみましょう。

 さらに二人で背をあわせ、片方の人がもう一方の人を背負ってゆさぶりながら、共に「アーアーアー」と声を出してみましょう。

※その他、いろんなトレーニングのきっかけとなるコンセプトを掲げておきます。自分なりにイメージをふくらませ、活用してみてください。楽しみながら、身体、息、声を発見し、感受する心と肉体を鍛えていってください。

16.カニ

 ブクブクいいながらガニ股で歩き回る。

17.金魚体操

 足を持ち上げ、左右にゆすりながら、声を出す。

18.ポンプ

 「フー」「シュー」「シュワ」と前屈するとともに声を出す。

19.汽笛

 頭に「ポアー」「ポー」。

20.手裏剣投げ(手裏剣よけ)

 「シュワ」「ハッ」「サッ」。

21.剣道

 「メーン」と踏み込みながら。

22.ため息

 「フゥー」「ハァー」「ア~ア……」。

23.ブリッジ

 腰をもちあげて吐き、おろして吸う。

24.掌を太陽に

 「てのひらを太陽に透かしてごらん」と歌を歌いながら、小さくなった姿勢から「エーイ」と飛びあがる。

(「てのひらを太陽に」詞/やなせたかし 曲/いずみたく

C 1995 by All Staff Music Co., Ltd.)

25.ひねり

 身体をひねりながら、声を出す。

26.ダラダラ

 両手を下げ、「ダラダラダラダラ」といいまくる。

27.腕立て

 「1234」と大声でカウントしながら、腕力の続くかぎり。

28.反復飛び

 「1234」と大声でカウントしながら、脚力の続くかぎり。

29.エアロビ

 足あげて吸い、下げて吐く。

30.飛行機

 「ブーン」と両手を拡げ飛びまわる。空中戦もOK。

「バババババン」。

 

「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.14

〇ハミング

 

ハミングは口を閉じることで障害物をつくり、高い周波数が出てきません。「hun」「hu」は鼻から空気が抜ける音で、「n」は口を閉じた音です。声の周波数は出ていません。

ハミングだけでは、何を歌っているのかわからなくとも、基本周波数は出ています。たとえば、音楽のメロディラインのキーがよくわかるということです。基本周波数の変化が、音階の違いです。歌声ではなくとも、メロディはとれるのです。

 

〇ハミングのトレーニング

 

声帯をきちんと合わせ、充分に声の響きとして、コントロールするのに、ハミングは、よく用いられます。長時間続けても、喉を痛める危険が少ないので、調子の悪いときの調整にも使います。

鼻のつけ根に響きがくるようにしてみてください。なめらかに、一音一音をつなげていくことです。口は最初は閉じて、次に少し開いて行なうとよいでしょう。

ハミングが苦手な人は無理にやらなくてもよいでしょう。ナ行、マ行の音を使いましょう。

 

[声を柔らかくする]

次の音で練習しましょう。

ンガングンギンゴング(ガ行は鼻濁音)

ナネニノヌノナノ、ンナンネンニンノンヌ

マメミモメモマモ、ンマンメンミンモンム

 

〇裏声とファルセットについて

 

音声学上では、声区という考えがあります。これは低声区、中声区、高声区と三つに分けます。低声区を胸声区、高声区を頭声区と二つに分けている場合もあります。さらに、仮声区=ファルセットというつくり声を、その上におきます。

ファルセットとは、falsettoで、これはfalse、嘘の、間違った、偽の、といった意味です。ヨーデルとかハワイアンでおなじみの声です。

一般的に、裏声といわれているものも、いくつかあります。

 

・響きを頭に逃がし、頭の一部から出ているように聞こえる声

音色はぼやけて、声の方向性も厳密にはコントロールできないものです。強くはできません。とくに、日本人のアマチュア、ママさんコーラスなどによく見られます。

 

・地声と裏声の間のような声

半裏声と言えます。しぜんな呼気だけで小さい音を身体で出せます。身体は、脱力した状態を保ちます。息の支えを乱さないように少しずつ大きな声にしていく練習をしていくとよいでしょう。

 

・裏声をやや強めたような声

シャープな響きとなり、強く出すことができます。高音域と中音域の境もスムーズに、調節できるようになります。

 

〇ファルセットの難しさ

 

よく歌を歌うときに、腹式発声のことをいわれると思いますが、それは声の聞こえがよいということ以外に、音が安定するのです。喉の筋肉だけでもピッチを変えようとすれば、変えられるのですが、逆にちょっとしたことで変わってしまいます。肺からの空気流で音を変える場合は、お腹で支えるので、安定して同じ音を出せるのです。

ファルセットというのは、喉の筋肉を使うので、ふらつくことが多いのです。ファルセットにすると、音が安定しないということは、よくあることだと思います。逆に、ファルセットで歌いこなせるということは、高度なテクニックだといえるのです。

黒人のファルセットがなめらかなのは、黒人の筋肉を見てもわかるとおり、喉の筋肉もしなやかなのではないかと思います。個人差があると思いますが、声帯も強いし、体格、身体の柔軟性の違いもあるでしょう。

 

・ヨーデル、ファルセットの声

地声も出ているが、それよりも高い声が出ている。声帯の筋肉が張っている状態でこういう声を出すと、筋肉が収縮する。

判断のより処  No.398

たとえば、歌うのに

「それが何のためか」

と問う必要があるでしょうか。

歌うこと自体に価値があると考えると、

この問いは、不要と思います。

歌い手同士のなかでも、好きで歌っているのですから、

そういう問いは、なされないでしょう。

人から聞かれたら、 「ほっといてくれ」といえばいいだけのことです。

 

ただ、他にやりたいこと、やらなくてならないことが出

てきたとき、

やめなくてはいけない事情が生じたとき、

続けるのかどうか迷ったとき、

もうやめたいと思ったとき、

自ずと問うのではないでしょうか。

 

でも、今、行なっていることが、一所懸命なら、

必ず、いつかどこかで何かに役立つと思えばいい、

そして、一所懸命に取り組んだなら、役立たないはずがない、

そう確信しています。

 

ですから、

あなたが、なんであれ、

一所懸命、取り組めることをやればよいと思います。

何でもやっていくと、考えるまでもなく、

残るものは残り、戻るものは戻ることでしょう。

 

だからこそ、そうなれない人には、問うてきたのです。

ここにいらした人にも、

「ここに来たときには、 一所懸命、

レッスンに専念しましょう」

と。

 

#最近、ここの創成期の会報を読み返してまとめています。

ここにいた人のレッスンなどを残し伝えるのも、

ここの役割であり、私の使命かと思っているからです。

https://vccarchive.hateblo.jp/

閑話休題 Vol.90「忍者」(2)

〇現在との関わり

 

忍術伝書 伊賀と甲賀の万川集海、紀州藩の正忍記、服部半蔵の忍秘伝

神武不殺 針と切(きれ)

密法伝来の三密行法、身口意―印を結び、呪文を唱え、神仏に願う、気合と呼吸法

二重息吹―静かに長い呼吸を繰り返し、次に逆呼吸で行う。臍下丹田。

有声無声の気合い、「エイ」、「ヤア」、「トゥ」、「ハッ」

 

「忍者は乱定剣(らんじょうけん)といって、箸でも爪楊枝でも何でも打って刺せなければいけません」

「忍術というのは型にとらわれないもの、一つの固定観念にとらわれずに自由に発想を転換して、自由な価値観を身につける」

「人間にとって、死とは一番のストレス、内から湧き出る恐れや不安をみつめ、逃げずに乗り越える鍛錬を積むこと」

「日本文化を凝縮したもの」 日本文化の根本には神道

 

神道には表と裏があり、裏が本物・本質 日本を裏で動かしてきたのが忍びの者 忍ぶということは自分を消すこと、自分を消すことで相手の意識や時代の変化、過去・未来とも繋がって感じられるようになる。

摩訶不思議な術で敵をくらますイメージは、山伏の使った術が悪党や地侍へと引き継がれたもの。

 

禅の教義なども、正忍記の極秘伝

現存する忍術書には、交際術・対話術・記憶術・伝達術・呪術・医学・薬学・食物・天文・気象・遁甲・火薬など、研究。

忍びの条件は、智恵のある人、記憶力のよい人、コミュニケーション能力に秀でた人

 

忍者の心得 目立たない。敵を作らない。友人を多く持つ。サムライの心得「義、勇、仁」 

忍者は名は残さずとも任務を完遂して生還すること

同じ動きをしても先週と今週では感覚の差があるし、感覚が同じでも動画を撮ってみると違う場合もある。だから感覚、コンディション、動作の質を絶えずチェックしていく。

 

「用意」には「気をつける、意を用いる」の語義がある

「忍道」もあり、その理念 以忍成和(忍を以て和を成す)

 

忍術は生きて帰るための生存術であり、武術は忍術の一部

“術”から“道”への変化 乱世の忍術とは盗む術 

忍術の忍は堪忍の忍、現代における忍術とは“忍耐の術” 

皆が耐え忍ぶ心をもっていれば、そこに「和」が生まれます。

 

「行」には終わりがなく「業」には卒業がある。

「何事にもじっと耐え忍び、心は鉄壁で動揺せず、内には残忍の意味合いを秘めながら、争いを避け人々とは合意していく心こそが、忍びの根本なのである。」

 

自立、サバイバルのための全ての手段、人間関係、心を読み取る、観察眼、体力温存、健康寿命、メンタル、食料確保と保存、薬の制作、

 

〇諜報活動

 

忍者は、隠密行動を得意とし、諜報活動をしていました。

例えば、ギリシャ神話で描かれた「トロイの木馬」などが有名です。古代中国の兵法書「孫子」では、兵法に離間工作の方法、敵の間者を二重スパイとして活用する方法など。「スパイ」は敵側の諜報員、「エージェント」は味方側の諜報員を指します。中国語でも、敵側を「間諜」(かんじゃ)「細作」(さいさく)「姦細」(かんさい)、味方側を工作人員や政治指導員などと区別します。

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.15

失われた声を取り戻す心を感じ声に表現する 

ヴォイストレーニングメニュー100

 ここでは、声のうまく出ない人や初心者、あるいはグループ(劇団・声優など、声をプロとして使っていきたい人たちも含む)でのトレーニングとして、楽しく効果的な材料をご紹介します。うまく工夫して使ってください。

1.赤ちゃん泣きのトレーニング

 仰向けになって、赤ん坊のつもりで、泣き声をあげてください。いきなり、やろうとせず、赤ん坊の気持ちになり切るところから始めます。

嬉しい、笑み、寂しい、誰もいない、ぐすん……そこからべそをかいて、そして……「アーンアーンアーン」泣いて泣いて泣きじゃくって、すっきりとなるまで楽しみます。泣き声に感情移入して、酔ってみます。この感覚を取り出します。

 気が済むまで泣いたら、次の点をチェックしてみましょう。

 □両肩さがる

 □胸は拡げる

 □下腹ひっこむ

 □喉は開く

 この機会に思いっきり若返りましょう。発声については、あなたも赤ん坊なのです。そして、生まれたばかりのときのエネルギーを感じ、元気になりましょう。

 生まれたときから出発しましょう。大声で泣くというのは、訴えること、まさに表現です。横隔膜も活発に動きます。

 疲れを感じたら、静かに休みましょう。赤ん坊の泣き声くらいに、人の心に働きかける声を感じましょう。

2.喃語のトレーニング

 生まれてからしばらくすると、赤ん坊は、見よう見まねで大人のすることをまねし始めます。ことばにならないことばで、声を発し始めます。その時期のことばを喃語といいます。

 それでは、何か思いを伝えるために、どんな音でもよいですから、適当に組み合わせて、力一杯、表現しましょう。でたらめことばをぶつけるのです。仲間とやっても、鏡に向かってやってもよいでしょう。

 例)「フニャームアー」

「タララ」

「マームン」

     「ウー」

3.簡単なことば(母音)のトレーニング

 次のことばを一度、読んでみたあと、似たようなことば(母音中心)で、自分の気持ちを即席に表してください。

 アーアーアー

 エーエーエー

 イーイーイー

 オーオーオー

 ウーウーウー

 アーエーイーオーウ

 アエ アイ アオ アウ

 エア エイ エオ エウ

 イオ イウ イア イエ

 オウ オア オエ オイ

 ウア ウエ ウイ ウオ

 アエイ エイオ イオウ オウア

4.強いことば(子音)での表現トレーニング

 「ダダダーン」「バキュンバババ」「ビシャーン」「バボビン」など、子音を中心に、ことばを組み合わせて、自分の持つ気持ちを強い感情として表現してみましょう。

5.でたらめ外国語のトレーニング

 何語でもよいですから、その国のことばらしく発して、会話をしてみてください。お手本は、タモリ氏の中国語です。難しければYouTubeなどで、よくわからない国のことばを似たように復唱してみるとよいでしょう。

6.ちゃんとした外国語のトレーニング

 NHKなどの外国語放送をかけて、よく聞いてできるだけ大きな声で復唱してみましょう。自分の耳にきれいに聞こえ、まねしやすそうなことばを選ぶとよいでしょう。特にラテン系の言語、イタリア語、スペイン語などは、おすすめです。

7.英語でシャウトのトレーニング

 

 次のことばを格好よくシャウトしましょう。

 

 Yes

 

 No

 

 HeyHeyHey

 

 Yah

 

 Oh

 

 DuDuDuDaDaDa

 

 

ことばにします。

 

 OneTwoThree

 

 Dance

 

 Sing

 

 Laugh

 

 Long

 

 Moon! Maria

 

その他、考えつくままに、発してみましょう。

 

 

8.胸郭を拡げ、息を感じる

 

 動物のように四つんばいになってみましょう。

 

 1)背のなかに向けて息を入れます(吸気)。犬のように「ハッハッハ」あるいは「ハアーハアー」と息を吐いてみましょう。よくわからない人は、そのまま数分間駆けまわるとわかります。

 

 2)脇の下から胸(助間筋)を拡げる

 

 最初は、息を吸う感じがあるかもしれませんが、やがて逆に拡がった分だけ息が入ってきます(上胸部のみで入れるくせをとってください)。

 

 3)背骨のまんなか、腰のうしろに中心を感じられますか。

 

 

9.心を響かす音

 

 ものまねをしてみましょう。感性をとぎすましながら、イメージの風景を拡げてみましょう。太鼓や鐘の音などは、人の心に何ともいえぬ情緒をもたらすものです。人間太鼓、人間鐘になれますか。

 

 次の例にとらわれず、自分の好きな音に変えてみてください。

 

 太鼓のまね「ドーンドーンドーン」

 

 鐘のまね 「キーンコーンカーンコーン」

 

 

10.耳をすます

 

 ジョン・ケージに<433秒>という曲があります。4分半もの時間、演奏者はじっと座っているだけです。その間にザワザワと周囲から聞こえる音が、曲なのです。

 

 耳を澄まし、他の人の咳払い、足の床にすれる音など、いろんな音を感じてみましょう。

 

 いろんな場で、5分近く、沈黙して、耳に神経を集中してください。

 

 さらに、いくつか、普段はゆっくりとあまり聞いたことのない曲をじっくりと味わってみてください。

 

 1)沈黙

 

 2)日本の童謡を聞きましょう

 

 3)ゴスペルを聞きましょう

 

 4)オペラを聞きましょう

 

 5)グレゴリオス聖歌を聞きましょう

 

«「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.13

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