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2011年5月

「生命からの情報」 Vol.237

「想定外」のことについて、まして「未曾有(みぞう)」のことについて、誰もがはっきりさせて安心したいといっても、本当は仕方がないことです。はっきりさせるには、過去のデータで実証されたものしか有効でないからです。だからこそ、リーダーが、理念をもってこれまでの経験と最新の情報から直観的に本質を把握し、人々に乗り越える勇気を与える必要があるのです。
スポーツマンやアーティスト、タレント以上のことさえ、現実的にできていない政治家、経済人、マスコミなどには、これを機に大きく変わっていくことを望みたく存じます。
何が「想定外」で「未曾有」だったのかも、徹底してチェックして、次に「想定外」の「未曾有」のことが起きてももう少しうまく対処できるように大きな反省をしたいと思います。
多くのことは想定していたのに備えなかった、備えていたのに使えなかった、使えなかったときのことを考えなかった、備えたつもりで油断したなどのオンパレードように思われるからです。
何よりも、想定しないことと、また、起きたことに対して、先見の明をもって対処する力のないのは、日本人の大きな弱点だと思います。
皆でがまん強く耐えられるのは私共のよいところですが、それが次の天災や人災の被害を防ぐことにならないのはよくありません。この機に、生きるための基本ということについて、生命からの危機感をもって、じっくりと考えて変えていきましょう。

東電や原子力に関しては、日本のマスメディアではタブー、自衛隊や米軍がはいり、さらに放射線物質の拡散で複雑に、災害も進行中、被害者も広範かつ、いまだ定まらない、一方で義援金や復興計画がからみ、発言のもとにする情報のとらえかたが難しいです。
今回の災事は、いろんな人のこれまでの生き方、思想や立場さえ変わりかねないというくらい大きな出来事です。
また、戦後の日本、いや明治維新以後の、日本のあらゆる問題があぶりだされているようにも思います。

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