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2011年8月

「努力の行方」 Vol.240

なでしこジャパンの勝利をリアルでみて、翌夜BSで、またみてしまった。2回みたのは、スポーツ観戦上、初めてです。リードされ後半は残り19分、延長は残り3分で追いつく。試合後、インタビューで「サッカーの神様がいる」といった選手がいました。
「神がかる」とか「鬼神がつく」ときを、私はこれまでにもいくつかみてきました。個人でもチームでも、それは小さな努力の積み重ねで、魔法のように奇跡が起こるのです。
個々の実力で劣るのは明らかだったので、私は仕事をしつつ、ちら見していました。日本が勝つのを、そういう運命なのを、PKで最初のアメリカの選手のボールを日本のキーパーが飛びついて、足で防げたときに確信しました。二回目をみたら、それをもっと早くわかってよいはずなくらい、日本の選手は随所でよいプレーをしていました。

同じ瞬間に触れた人たちに、私はそういう気持ちを、ただ受けるだけでなく、少しでも維持して、自らがそれを活かしていくことを望みます。こういう、すごいゲームをみた人は一時、善人になります。少しはよい自分になれます。つまらないことで、嫉妬や妬みや嫉みが人の足を引っ張るより、自分も前向きに向上しようとも思うのです。要は、人生をそのレベルで、どれだけその気持ちをキープできるかなのです。

世界を目指して、澤選手が18年でチームを世界一に、そしてMVPをとりました。(ちなみに私はまだようやくそのスタートについたところです。)日本チームはアメリカ選手(スウェーデン、ドイツもですが)より、体は大人と子供くらい、パワーでも不利です。彼らを100の素質、才能とすると、それを彼らは7割くらいしか発揮できず(日本が出させなかったのですが、それだけではない)、日本は奇跡的に、70のものを120%以上に開花させたのでしょう。

私は正直にいうと、実は2回目の放映もこれを書きながら、後半からみているのです。素質、才能の足らぬものは、人が楽しんでいるときに、その差を埋めなくてはいけないのです。素質や才能に努力ということが、結果を出せない、きちんと認められないとしたら、努力が足りないのです。もちろん努力が足りても、必ずしも夢が叶うわけではありません。ただ、そんなことを考える間があれば、私は自分と自分に関わる人へ、すべきことをやるのです。がんばり、あきらめず、やるべきことをやり続ける、なでしこジャパンの爪の垢を煎じて飲ませていただくのです。
同じ人間なんだぜ。いつも今、やるか、やらないかだけなんだ。

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