「ポジティブな諦観を」 NO.257
自分の人生に起きたことを「誰かのせいでこうなった」とか、「私はだま
された」といってばかりいる人がいます。うまくいかないのは人生ではあた
りまえのことです。
それは嫌なことだから、「それを避けるために誰かに“お願い”したら、
うまくいかないことや嫌なことはなくなるはずだ」と、こう考えるわけです。
(この“お願い”にはいろんなやり方があります。)それが、肯定されるかの
ような今の時代には、言いにくいのですが、これこそが、どんどんうまくい
かなくなる原因です。
誰にも、うまくいかないことや嫌なことは起きるし、それを引き受けなく
ては、“まともに”生きてはいけないものなのです。そこは、潔く諦めましょう。
どんなによい状態であったとしても、すべては変わっていくものだからです。
変わるのが嫌でも、そのことによって、うまくいかなくなっても、世の中、
そのようなものなのです。
それを運命というのなら一種の宗教観になるかもしれません。
でも、こういううまくいかないことも嫌なことも、自分にとって、同時に
うまくいっていることで役立っていて好きになれることもあると思えるよう
に努めてみましょう。ほんの少しからでも、そこに可能性と希望を見い出し、
それに向かって生きようとしていくこと、それがプロになる、大人になる
ということのように私は思います。
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