「世界に通用する声にするためのレッスン」 NO.259
声は声であり、ことばやメロディをつけなくては通じないわけでもない。歌手は声を歌に使っている声で歌っているし、噺家や役者、声優、アナウンサーなどは、声をことばに使っている声でしゃべっているともいえます。
この場合、声はツールですから、歌やせりふとして評価は問われているのです。しかし、私が考えるのは、まさに声だけの力です。
歌やせりふにしてもよいが、しなくても絶対的に通じる楽器としての声、つまり声の力の養成としてのトレーニングです。
この声自体の力が、海外の歌手や役者と比べて大きく劣っているのが、日本の歌手、役者です。これは、日常レベルでの差、つまり一般の人を比べても明確です。
私は最初から、「外国人の一般の人のレベルに日本人は何とか役者が追いついているくらい」と述べてきました。もっと極端に言うのなら、これは「ワーッ」と叫んだときの声の差であり、そこを解消しないと、本当のギャップは埋まらないと思っています。ヴィジュアルや音響技術にフォローされていくにつれ、ますます、その差は広がっています。だからこそ、原点に戻ることが大切だと思います。
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