「知識と能力の違い」 NO.262
知識は、何ら実践できる能力とは関係ないのですが、知識だけでできるようなことや、できるようなレベルでしかやったことのない人が増えているせいか、「知らないからできない、知ったらできる」「だから知ればいい」と考るような人が多くなりました。
頭のことですから考える。知識を得ようと教わりにいく。知識を教えられる人や教えたがる人が教えてくれます。とはいえ、教わったものはただの知識です。その前に大体、何の分野であれ、教わっても人が育つわけではないことを知っておくことも大切と思います。
ものごとは知るだけでは使えません。知ったことをそのまま行うなら他の人には必ずしも通じないものなのです。知識を覚えるほどに知らない人に対して優越感を抱き批判的になっていく人も少なくありません。なのに同じような傾向の人がいちいちいて、応じてくれるとどうなるでしょうか。現実の立ち位置に気づかず、さらに都合のよい自己満足に陥ってしまうのです。これがネット社会では顕著になったことです。学んでいるつもりの人ほど、真の学びの道から外れていくこと、これに気をつけなくてはなりません。
« レクチャー・レッスンメモ NO.261 | トップページ | Vol.15 »
「5.プロフェッショナルの伝言」カテゴリの記事
- 「天敵、ライバル、問題となる相手をもつ」 No.396(2024.08.01)
- 「異なる意見を聞く」 No.395(2024.07.01)
- 「日々是好日」 No.394(2024.06.01)
- 「幸福の条件」 No.393(2024.05.01)
- 「スタンスと関係づくり」 No.392(2024.04.01)