「知識と智恵」
声、ことば、歌のようなものは、過去の人生の延長にうまくいかなかったことを同じように判断し、意思を決定しても大してよくならないのです。
そして、多くの場合、うまくいっていないことがみえなくなるのです。それは、知識や理論の限界を知らないからです。
そこで必要なのが智恵です。それは、枠組み、フレーム、パラダイムそのものを変えることです。
頭と体と考えてみてください。頭がなければ体でできないわけではないのです。むしろ、頭があることで鈍くなってしまうことがよくあります。
心身という理、大自然の理を忘れることが致命的なのです。
知識といっても、科学と同じく、不変のものと変わるものとを見分けなくてはいけません。
これもややこしいのですが、太陽が昇るとか沈むというのは、少なくともいま生きている私やあなたには不変の原理でよいのです。でも宇宙開発の仕事などでは、天道説では困るでしょう。
私のなかでは、知識は変わっていくもの、確立された時点で、古いものとして、区別しています。大自然と自分の心身を貫くもの、それが智恵なのです。
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