« Vol.16 | トップページ | Vol.17  »

「“正しい”」 を疑うこと

これまで述べてきたのは、2つの対立項です。

 くせと個性、理解することとできること、頭と体、知識と実践、正誤と程度、浅いと深い、などの違いのことに尽きます。これを前者のだけをやって、「学んだ」、「教わった」、「わかった」と言っている人が多くなったのです。

 

 正しい先生の教える正しい理論や正しいレッスンや、正しいトレーナーの書いた正しい本などは、多分に無益なものです。それは、無害なもので、一見即効性があるようにみえるので、ありがたがられるのですが、無難であっては、無害であっては、本当は大して使えもしないのです。毒であってこそ薬だからです。

 でも、現実はそういうものばかりになっています。

偏ってはいけないからと浅くしていくのと、偏りを恐れず深めるのとは全く違うのです。「正しい」って、そんなに心地よいことでしょうか。

« Vol.16 | トップページ | Vol.17  »

5.プロフェッショナルの伝言」カテゴリの記事

ブレスヴォイストレーニング研究所ホームページ

ブレスヴォイストレーニング研究所 レッスン受講資料請求

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

発声と音声表現のQ&A

ヴォイトレレッスンの日々

2.ヴォイトレの論点