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「声の多様へのスタンスのとり方」

 声の場合、一人ひとりの人の体も喉も違いますから、「一つの理論や見解、判断や手法が絶対」というような考え方は、危険でさえあります。

 思うに、声の多様なこと、それぞれの人間の違いに対して寛容であることで、アーティストたる道が開けるのでしょう。

ただし、それをもって「共感」というと、今や何にでも使われてしまうようで、このことばが深いところで使われるなら「批判」よりもずっとよいことですが。

 「共感するな」、「批判するな」ということを述べているのでありません。私はいつもトレーナー、生徒、一般の方すべてを念頭に、「問い」をぶつけるつもりで述べています。

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