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2014年1月

レクチャー・レッスンメモ  NO.269

効果、安全を目的にしない
手段は問わない
美しくと強くの違い
正しいとピュアの違い
体力と気力の一致
道すじを立ててみる
日本語のことばを翻訳する
テンポアップとテンポダウン
表現力でみる
流れとフレオ・イグアシアス
速読と遅読
5秒を15秒に延ばす?伸ばす?
頭のてっぺん、目の間の共鳴
ガラガラになる前に
ガゲゴガゴ
喉を悪くしない
疲れを回復させる
暗、重、深を恐れない
めんどくさがらない
コツコツと励むこと
発音での重視事項
パワフルとその印象
ソードーミーソーの音色
共鳴+呼吸=音色
Gagegeg:gogu
日に声での生声
「いのち」呼吸
そのままもっていく
どう違って聞こえるか
丁寧に保つ
歌の描写、表現レベル
語尾、ビブラート、効果音
描写する
かすれる
心身スピードの調整
息の量を増やしていく
低、太、大でつっぱらない
息の量うまく
声域でカバーしない

Vol.23

○声で表現すること

 

 どう感じたかを伝えるのが、表現、オリジナリティです。カラオケではどう伝えるかはあまり考えませんが、それはプロの歌手では通じません。どう伝えるかを考えるには、自分がどう感じたかが、根本になります。

 この曲のこういうところに自分はこんなに感動した、これをそのままに、あるいは、さらに増幅して伝えたいから歌うのでしょう。

 アーティストは、誰よりも感動できる力がなくては、大成しないのです。でも、アーティストでなくても、感じたり、心地よいとかおもしろいとか、すごいと思うことは、誰でもあるでしょう。それを声で伝える、そのときに、声の力で、その感動が半分になるか、2倍になるか、大きく変わるのです。

 

●感情の声のトレーニング

 はにかむ 「エヘッ」「イヤア」

 照れる 「ニカ」

 いらつく 「ムッ」「ムカ」

 安心する 「ホッ」「フウー」

 くやしい 「クソッ」「キーッ」

 頭にくる 「カァー」「アー」

 

●強い感情のこもった声のトレーニング

・怒り「ちくしょう」「このやろう」「くやしい」「ひい」

・悲しみ「どうして」「もう・・」「え・・」「ああ」

 

○お笑い芸人のネタギャグの声に学ぶ

 

●つっこみやぼけのトレーニング

 漫才くらいの盛り上げが欲しいのです。漫才のネタを使ってみます。

「欧米かー!」(タカ&トシ)

 

 テレビ番組などでよく見られるお笑い芸人のせりふをとりあげてみました。

こういう例をみると、ことばの力以上に、声での演出効果があってこそ、多くの人の笑いを引き出しているのがよくわかりますね。

 

 “ハイキングウォーキング” 鈴木Q太郎の「かしこ かしこまりました」

 “我が家”坪倉由幸の「いわせねーよ!」

 “ダブルタッチ”西井隆詞「お前、ナニャッテル」「~たり、ラジバンダリ!」

 “ゆってい”「わかちこ!わかちこ!」

 “はんにゃ”金田哲の「~ねえし!」

 “マシンガンズ”「(女って)めんどくせえ」

 “響”長友光弘のみつこの「どーもすみませんでした!」

 “もう中学生”の「~だねえ! だよ!」

 “ものいい”吉田サラダの「ちがうか!」

 “ななめ45℃”岡安竜介の車掌のものまね

 “どきどきキャンプ”岸学のジャックパウアーのものまね

 “U字工事”「ごめんねーごめんねー」

 “天津木村”のエロ詩吟

 “いがわかり蚊”のチェンバル語

 “キングオブコメディ” 「~みたいな!」「~的な!」

 “オードリー”春日俊彰「トゥース!」

 “Wエンジン”「惚れてまうやろ!」

 “麒麟”川島の低音「キリンです」

 “スピードワゴン”井戸田潤の「アマ-イ」 

 “ハム”の諸見里大介のしゃくれ、サ行が「しゃししゅしぇしょ」になります。

 

○読むより語ること

 

 例題からはじめて、次にあなたの実体験のことばを使いましょう。読むのは、他人のものを一度自分に取り入れ、自分のものにして出すという、二重のスキルがいるのです。ですから、暗記してから使うとよいでしょう。

 

○よくあるシチュエーションでの声かけトレーニング

 

 席を譲るとき 「おかけになりませんか」

 降りるのに前をあけてもらうとき 「すいません。出ます。」

 

○声の調子がクレームを確定する

 

 声をかけたのに無視されたとしたら、二度とその店には行きませんね。クレームに対して、「はーい」と間の抜けた返事や、「ハイハイ」と適当に聞こえる返事をすれば、相手の怒りは、2倍以上になるでしょう。相手の声に対抗しようとするのではなく、相手と共に、呼吸を同じにしていこうと思ってください。

 客には、「あなたを大切にしている」とわかるように、声に気持ちを込めましょう。

 お客さんの声は、宝物です。あなたの声も、ときに宝物になっているのです。そこから目一杯、お客さんの情報を得ましょう。

 

○若者ことばでのノリのトレーニング

 

 なぜ、人は悪口や陰口にのってくるのでしょうか。

 口にしてはいけないからこそ、口にしたいのです。なぜ、陰口となるのかは、本人の前では切り出せないからです。ストレス、うっぷん、はけ口としての声もあります。嫌な声でも声を出し、ことばを吐き捨てると、一種のカタルシスとなります。

 語ることでのカタルシスは、快感です。口に出せているうちは、聞く人がいるうちは大丈夫ともいえるのです。誰でも、何か別のものに転じたい欲求があります。人生も家庭も自分もあります。

 

○ことばの口ぐせをなくす

 

 自分の話を10分間ぐらい録音して、次のチェックをしてください。

1.意味なく入っていることば

2.繰り返し使って入ることば

3.わかりにくいことば

4.必要のないことば

5.誤解されやすいことば

 

○ネガティヴワードのトレーニング

 

 ねたみ、嫉妬、ひがみ、愚痴、悪口、陰口、暴言も、経験しておくことです。人間の一見、負にみえる感情もまた、感じておくことはとても大切なのです。

 使い方によっては、ネガティブなワードでも、ポジティブにも使えます。逆も同じです。

 「あいつ、アホやから」で、ほめる

 「あの人は、頭いいから」で、ほめ殺す

 

●ネガティブな声の受け止め方のトレーニング

 

 大声、怒鳴り声、早口、間がないような声を聞いて、次のようにチェンジしてみてください。

「はい、ええ、そうですね、そうですか」

「さようでございますか」

 

○よくない相づち

 

「ええっと」「その」「あの」「うーん」「でも」「ですから」「だから」「だって」「いや」「いえ」「もう」

 この場合、短く、低く、相手と同じか少ない声量で返します。

 低いのは、真摯、マジメ、誠実さとなります。語尾を下げることです。

 

○名前の呼び方のトレーニング

 

 自分の名前や相手の名前は、会話におけるキーワードです。自己紹介で、自分の名前が聞き取ってもらえないのは、社会人失格です。何回も繰り返しトレーニングしておきましょう。ついでに、よく使う他人の名前も繰り返してみましょう。

 

○名乗るトレーニング

 

 自分の名を告げるのは、自分が責任をもって事にあたるということで、好感をもたせられます。

「私、○○がお話をうかがいます」

「私、○○が対処いたします」

 

○イメージして声をコントロールする

 

いい感じの声、いい応待の声をイメージして出してみてください。

「自己本位からの脱却」 NO.269

1、 自分の好き嫌いを一時、おく
2、 自己否定、自己批判、抜本からの革新をめざす
3、 選択から吟味へ
4、 洗練して完成へ

 知識や能力は、自己本位なものですから、そのままでは使えません。ポリシーとスタンス、思想、価値観ということは、大切な課題です。
 私がお手伝いするのは、次のことでの一人よがりのミスを少なくするため、といえるかもしれません。
1、 判断
2、 選択
3、 優先順位

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