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2014年4月

レクチャー・レッスンメモ NO.272

前に出すのと大声
あとでわかる
わからなくてもできる
「おーい」と呼ぶ
コツコツ積み重ねる
一流の学び方、処し方
まねられる
ta.ta.shu
ギゴゲ
体が強くなるのとこなすところ
共鳴と発声(喉)と呼吸(支え)
声量VS声域
つないで大きくする
下手を見本に学ぶ
ピアノで成立させない
オリジナリティを流さない
セッションする
口先、顔、首から上、胸上
入り込む、抜け出る
自由になる
発声の自然さ
くせをなくす
無理の範囲と目的
トマトの甘味
起声の硬柔
声帯変換効率
バランスと脳

Vol.26

○「ごめんなさい」

 

 今度は「ごめんなさい」と言ってみましょう。二つシチュエーションを変えて言ってみてください。

 たとえば、

1.仕事中にバタバタしているときの失敗をしてしまったとき

2.異性を振るとき、あるいは、相手との約束を守れなかったとき

の感じで言ってみてください。オフィシャルとプライベートの場で言い分けてみるのです。

 このシチュエーションはわかりやすいでしょう。

 相手を振るときといっても、これは相手によりますね。同じ「ごめんなさい」でも、こういう相手にはこういう言い方をするけれど、違う相手にはそんな風には言わないということもあるでしょう。

 すごく嫌いな人の場合は、どうですか。これがほとんど同じ声だと、ビジネスではともかく、プライベートでは困りますね。

 プライベートのときは、少し低くなって、息が混ざった感じになる人もいます。

 すごく嫌いな人の場合は、どうでしょうか。 「ごめんなさい」

 少しトゲが出てきて、嫌だというニュアンスがわかればよいでしょう。それがないと誤解されかねません。「好きだけど、ごめんなさい」とも取られかねないニュアンスを残してしまうと、拒絶の「ごめんなさい」になりません。

 

 「ごめんなさい」というのにも、いろんな意味があります。この言葉だけでなく、ニュアンスも含めて、あなたの態度を伝えることにもなります。自分ではそういうふうに伝えたつもりなのに、相手の受け止め方が違う場合もあります。

 「嫌だ」ということをストレートにはいえなくても、「ごめんなさい」に声のニュアンスを加えることによって、そういうメッセージを示すことができます。

 

 これは人間が群れとして生きていく中でうまく使い分けてきた部分です。何かの事情で仕方なくという場合もあれば、生理的に嫌だという場合もあります。その使い分けができるときもあれば、うまく伝わらないときもあります。

 相手の感性にもよります。非常に敏感で、ちょっとしたあなたの声や表情の違いなどから、すごくわかってくれる人もいます。逆に、何回も「ごめんなさい」と、言い方を強くしても、全く違う方向にとる人もいるでしょう。

 これは、言葉の場合も同じです。言葉ではっきりと言ったからといって、それが伝わるかというと、そうでないことも多いのです。声の感じというのは、いろんなものが入っているから、うまく使い分けないと、とてもあいまいになるわけです。

 

○「すいません」

 

 何であれ、謝る日本人にもっとも使われるフレーズですね。「ちょっと避けてください」という意味の「失礼いたします」軽いバージョン。向こうでは、「Excuse me 」「I’m sorry」と2つのケースがありますが、どちらも「すいません」で済んでしまいます。

 

 故 林家三平師匠の「どーもすいません」は、頭をかきかき謝りますが、現実にはあまり支障のない遅刻とかでのときしか使いません。

 謝るのは、「すいませんでした」というのが、よく使われます。漫才のU字工事の「ごめんね!この人ねー!」は、けんかを売ることになります。「すみません」の意味もあるので、「すみませんでは、すいません」とか、同音異義語の「たばこはすいません」などと、よく混同されます。「すいませんが・・・」と依頼されます。

 

EX:

1.呼びかける 「すいません、質問ですが・・」

2.願い、依頼 「すいませんが、(通してください)」

3.謝る  「誠にすいませんでした」

4.お礼  「すいません(ねえ)」

 

○基本のあいさつのための基本の声

 

「失礼します」

 「失礼します」「失礼しました」「失礼いたします」の3バージョンあります。

 礼を失するのですかと、まさに謙譲と婉曲の日本語らしいことばで、「Excuse me」ということです。すみませんと、同意味で使うことが多いですね。

 

1.挨拶、部屋に入るとき(失礼)

2.先に帰るとき

3.迷惑をかけて謝るとき

 

 「こりゃまた失礼!」とギャグにもなりました。「しつれい」サ行、タ行、ラ行に「イ」と、けっこう言いにくいため、「シッツレイ」とか「ツレイしました」のようになってしまわないようにしましょう。

 

○「おはようございます」

 

 朝の挨拶、「お早いですね」から転じたことでしょう。遅刻したり、昼近くになったりすると、使いにくいし、「遅いだろ」とつっこまれます。業界では、朝・昼・晩なしに、昔は使っていました。

 「オッハー」でわかるように、「オ」から「ハ」でさわやかさを出したいですね。「オッハヨーオス」が「オーッス」「押忍」と体育会系では、略されていきます。

 皆の前、朝礼などで声を合わせるという学校時代をなつかしむ、スローテンポでいう機会が減っています。「みなさん、おはようございます」「お・は・よ・う」というところに、けっこういろんなニュアンスが入れられます。

 「ございます」に関しては、「ございまあす」と甘ったれたり、寝ぼけたり、が出ないように注意しましょう。「オッハよ」とか「オハヨー」などは、ちょっと違うニュアンスが入ります。早(はよ)という気持ち、新鮮な心意気を感じさせる挨拶として、通じさせたいものです。

 

「こんばんは」・・「今日は」に対して「今晩は」にあたります。

「お早う」は、社内や家族間で毎日使えますが、この2つは、あまり使いません。久々に行ったところや、第三者(店ー客)との対応時で、日中と夜で使うものです。

 

○挨拶には、クッションことばをうまく使う

 

 クッションことばは、「~ですが」というのことばです。英語では、「Please」がマジックワードといわれています。日本語では、「ご不便をおかけしますが」などでしょうか。ただ、強すぎたり弱すぎると、効果が半減します。

EX「どうぞ、ごゆっくり・・・してください」

  「申し訳ございませんが、もう少し静かにしていただけませんか」

 このようなことを伝える場合でも、ちょっと声や言い方を変えるだけで、人間関係を損ねず、コミュニケーションをスムーズにすることができます。

 まず、挨拶のことばは、きちんと語尾まで話すことです。「こんにちは」のひとことでも、相手との関係はずっと近いものになります。「おかげさまで助かります」などの感謝のことばも相手の心におだやかに働きかけます。

 相手の意に添えない場合や否定や依頼する場合でも、クッションになることばをつけ加えることで、微妙にニュアンスが変わり、相手が受け入れやすくなります。

 「うるさい! 静かにしろ!」ではなく、「申し訳ございませんが、もう少し静かにしていただけませんか」と言うだけで、コミュニケーションが続くことになります。

 

●クッションとして使えることばのトレーニング

 頭につけて、やわらげるために挿入することばを、クッションことばといいます。

・「恐れいりますが……」

・「申し訳ございませんが……」

・「失礼ですが……」

・「あいにくですが……」

・「すみませんが……」

・「お手数をおかけいたしますが……」

・「面倒をおかけいたしますが……」

・「お世話になりますが……」

・「よろしければ……」

・「大変ありがたいのですが……」

・「お役に立てませんが……」

・「ご迷惑おかけしますが……」

・「お許しをいただきたいのですが……」

・「恐縮ですが……」

・「ご足労をおかけしますが……」

 

●発声トレーニング 「フォー」(「レイザーラモンHG」流)

 息を吐くトレーニングをしてみましょう。ドッグブレスといって、犬が「ハーハー」というような感じを、力を抜いてやってみてください。全身から息を吐く感じです。でも、ふらふらする前にやめてくださいね。そこから「フー」と言ってみましょう。

 次は「フー、フゥー、フォー」の三段階で、息を吐いてみてください。難しい場合は、息を混ぜて「フォー」と出してみましょう。

 次に、全部声で「フォー」と言ってみてください。声に勢いがついてきます。

 

●発声トレーニング 「ハイ」(「あるある探検隊」流)

 息で「ハイ、ハイ、ハイ」を3回ずつ言ってみましょう。

 次は全部、声にしてください。そのときに音が横に広がってしまうのは、口の中で作っている音です。口で作らずに、お腹からまっすぐ声が出てくる感じでやってみましょう。

「革新」 NO.272

 人は大体において、自分の過去の経験枠で判断して、ものごとを決めています。それを肯定するだけなら、今の現状からはなかなか抜け出せません。それが、今をつくってきたのですから。 このパラダイムシフト、ブレークスルーは、誰も教えることはできません。本人が自ら、足らないことに気づくしかないのです。 その材料を与えられても気づかない人は多いものです。生じっかな知識や経験が邪魔をするのです。環境と習慣を変え、自分を変えることをセッティングすることです。  あなたの現実、あなたの人生、あなたの生き方、あなたの表現、それを決めていくときに、根拠となるものこそ確立し、保たなくてはならないのです。それが核=芯であり、そこから先が、軸になるのです。 たえず自己を革新し続けていくのがBe an Artistといえるのです。私もトレーナーもそうありたいものです。

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