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2014年9月

レクチャー・レッスンメモ No.277

ひき

メロディ聞こえる

相似形シンクロ

のどガラガラ

中国と韓国

自由度

息 体づくり

Position

感覚低下

サ行タ行

感情と感激

感動、敏感

リラックス

習慣と環境変えること

モチベーションの維持

それをやり続けられるシステム仕組みづくり

くり返しでなく、その上に高めていく

快楽と苦行のメリハリづけ

芸能そして芸術へ高まった実感

趣味が育てる 育つか

外国語、外国人学習

まんねりを避ける プランニングをする

子供っぽい声で痛めないこと

のどがいがっぽい

Vol.31

○温かい気持ちで応対する声

 

●基本トレーニング

1.「はい、どうぞ」

2.「ようこそいらっしゃいました」

3.「こんにちは」

4.「いらっしゃいませ」

5.「かしこまりました」

 

●チェックポイント

A.姿勢、体 呼吸、フレーズ

 たき火にあたっているようなイメージで体をあたためます。

B.顔の表情

 目一杯ほほえんでください。

C.発声、高低、強弱、トーン

 一呼吸おいて、うれしさをかみしめていってみます。やや低めの声で。

D.発音

 少しこもってもかまいません。口の中を広く使いましょう。

E.声の表現法

 ゆるやかに、ゆっくりと、あわてずに。

 

○温かい声とはどういう声か

 

 温かい声、ホットな声は、ラジオのパーソナリティの声が手本ですね。テレビのアナウンサーやレポーターと違って、マンツーマンのメディア、ホットなメディアとしてのラジオは、聞く人をあなただけに想定してオンエアされています。いわば、みのもんた式、声の使い方ですね。

 現代人が、温かい気持ちになれるときは、いつでしょうか。

 皮肉なことですが、悲しい出来事を皆で共有したときなどではないでしょうか。戦争、テロ、大震災などで打ちのめされたとき、人間のとても大切なものがあふれ出てきます。倒産、闘病などでも、そうかもしれません。もっとも、人間らしい心を持つのは、死刑囚という人もいました。

 あなたはどうでしょう。人の施しに感謝したとき、反抗していた親が年老いて弱ってきたとき、赤ちゃんや小さな子供と接するとき、人というのは、温かい気持ちになります。温かく人に応対できる声は、本当は、とても苦労してきた人でなくては、なかなか出せません。こればかりは、ノウハウでありません。せめて、そういう気持ちで、他人にも接しようとしたときに発されるものでしょう。

 

○声の感じをやわらかくしよう

 

 その人の声の感じが“決め手”となります。話は、その動きの部分、リズム、メリハリ、ノリのまえに、声質によって、相手の話を受け入れるかどうか、決まるといっても過言ではありません。怒ったり、ヒステリックな声は、誰も聞きたいとは思わないでしょう。とても仲のよい人でも、声質が少し変わっただけで、ずいぶんと感じが変わることがあります。

 このように、ずっと伝達のベースを支配するのは、声質です。よい声質は、話を聞きやすくし、やわらかな声は、聞く人の気持ちを穏やかにし、聞き終えた後の印象をよくします。

 

○声質の印象の違い

 

声質は、ちょっと変えて出すだけでも、かなり相手の受ける印象は違ってきます。

いつも、次のことに気をつけましょう。

1.語尾を丁寧に切る。

2.同じ声質をキープした声で話す。

3.声の高さを上げすぎない。

4.メリハリ、強弱をほどよくつける。

5.感情的なときほど低くゆっくりと抑える。

 

○自分の声が嫌だと思わないように

 

 声質は、一人ひとり違うものですが、ある程度は先天的に決まっています。中には、自分の声が気に入らない、声を取り替えたい、という人もいるでしょう。でも、誰の声にも、その人なりの個性のよさがあるものです。それを見つけ、自分の声をより生かす方向で伸ばしていきましょう。

 声は、その使い方で随分と印象が変わります。大切なのは、声そのものでなく、声を使った結果、相手に与える印象の方だということを忘れないでください。自分の声が嫌いであっても、周りの人はその声を聞いているのです。

 まずあなた自身が、自分の声を好きになることが先決です。そして、自分のベストの声をつかみましょう。自分のベストの声とは、調子がよいときだけでなく、大事なときにいつも気にしなくてよい声です。自分にぴったりと合った、自然な声といえましょう。

 

○声とことばの響きをよくする

 

ここでは、声の感じをよくするための準備をします。

 発声に関係する筋肉が硬直していては、声はうまく響きません。顔も同じです。日頃から大きく表情を動かしておきましょう。表情の豊かなことが、声の表現力を高めます。

 

○音声のイメージからやわらかくする

 

 高低、緩急、強弱、声質、音量のイメージを自分で工夫してコントロールしましょう。

1.ものまね、模写、声色のまねをしてみる。

2.擬声態語を使う。これは、誇張して感じを出すとよいでしょう。 「グーッとよった」など。

3.わざとつくり声、甘えた鼻声にしてみる。

 

●硬い声をやわらかくするトレーニング

硬い声に聞こえる人、ゆっくりと「アー」と伸ばしたとき、「アッ」と硬い音が入る人は、声門を急な息がこじあけているのです。

1.「マメミムメモマモ」

2.「マメミモムミメモムマ」

 

●感情を入れて言うトレーニング

 感情を込めて言ってみましょう。

1.「とても、うれしかったです。」

2.「でも、勇気づけられました。」

3.「とてもおいしいですね。」

4.「あのときは楽しかったです。」

 

●応用例文トレーニング

1.「承知いたしました」

2.「どうぞおかまいなく」

3.「ようこそおいでくださいました」

.「お待ちしておりました」

5.「~いたしかねます」(わかりかねます)

6.「恐縮です」

7.「もったいないおことばです」

8.「皆さまのお力添えのおかげです」

9.「とんでもないことです」

 

○応対のことばのトレーニング

 

1.お待たせしまして本当に申し訳ございません

2.さしつかえなければ、私が承りますが・・・

 

恐れ入ります。ちょっと席をはずさせていただきます

お話中のところ、失礼ですが

なんのおかまいもできませんが

 

すっかりお引き止めしてしまって

お時間をさいていただいて恐縮です

本日は貴重な時間をありがとうございました

聞いていただいただけでも光栄です

 

○いたわるトレーニング

 

1.お疲れになりましたでしょう。

2.くれぐれもお大事になさってください。

3.とんだ災難でしたね。

4.ご心痛のほどお察しいたします。

5.お気になさらずに

「日常のこと」 No.277

日常の態度や行動などは、その人が世の中でやれていくのかどうかをみるのによい指標になります。いかに声や歌がすぐれていても、すぐれているということと、世の中に通じる、認められるということは違います。声だけ聞いてほめてくれるのはトレーナーだけです。  世の中の人が認めてくれないと何ともならないのです。

そのためには、当たり前のことを当たり前のように行う、つまりは、続けることからです。

私は昔、レッスンを、その前に2時間練習して、その後にまた23時間練習して、活かしました。というのは、時間だけのことでしたが。多分、頭が固く愚かな雑な練習だったので(今考えると声の慢性の疲労を招いての最悪の状態に近づけていただけのことです)、人の23倍やっても人の1.01倍くらいの効果しか上げられなかったと思います。しかし、塵も積もれば山です。誰よりも弱かった声が誰よりも丈夫になりました。このかけた時間を一方的に神聖視するつもりはありませんが、これなくしては、声は変わらなかったと思っています。だからといって、誰にもこの努力を押し付けるつもりはないのです。

ただ、未だ闇の中にいる人には、「これで変わらなければ人類には不可能と結論を出せるくらいの努力をしましょう」ということです。(大体はその一歩手前くらいで8割方はかなうようですが)

何よりも、勘が冴えて気づくことが多くなりました。それは、単調なことをとことん続けてやることの最大の効用なのです。

他人が飽きるようなくり返しが、そのなかで楽しめてくる。そして最大の楽しみになるのです。それが深さです。(ただし一つ間違うと自家中毒となるので、ご注意を!)

 効率や合理性を、その場だけの仕事でなら割り切るならよしとしても、生涯の仕事とするならよしとしない。そんなことからは大して身につかないからです。感覚も体も声も、千秋の積み重ねがいるのです。

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