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2014年10月

レクチャー・レッスンメモ  No.278

学んで死んでいくこと

心の中に、真理も他人の心もある。

修行が成り立つ。

自分の身体を使うこと。

師の直伝、以心伝心で得る。

音読―読経 念仏 

口密(法然、日蓮)呼吸法 

身密(道元)の話

毎日の習得が大切

過去の一般化をしない

「いつも」「みんな」「絶対」を使わないこと

・ムラビン(アメリカ心理学者)によると、背筋伸ばし胸張ることだけが自信も気持ちもアップするそうです。上を向いて歩こうということです。アメリカには首のコルセットもあるそうです。

・結果よりも決断することが大切

人は迷っているうちに老いる

ゴールは、最初の一歩

コインで選択して 自分の望むのと逆でも、必ず実行するようにする。

・「アマチュアと音楽アカデミーの所属のプロのピアニストの差は、週に33時間と3時間の練習の違い」

Vol.32

●基本トレーニング

1.「少々、お伺い致しますが……」

2.「いかがでしょうか」

3.「ごめんくださいませ」

4.「よろしゅうございますか」

5.「さしつかえなければ……」

 

□チェックポイント

A.姿勢、体 呼吸、フレーズ

 かしこまった姿勢で

B.顔の表情

 あごをひいて、固くはならぬように

C.発声、高低、強弱、トーン

 少し高めに切り出す

D.発音

 きちんと発音する

E.声の表現法

 ていねいに、無礼にならないように

 

○人に尋ねるときの声の秘訣

 

 他人に尋ねるには、少しばかり遠慮が必要です。堂々と尋ねてよいのは、公の場、国会審議とか、株式総会、会議などに限られてきます。特に、日本人の場合は、質問するのは申し訳ないという気持ちがあるせいか、すこぶる低姿勢になります。

 一方的に、こちらが困ったり、助けてもらったりして、声をかけるときは、そうしないと、まともに答えてもらえないこともあるでしょう。相手をやりこめたり、正したりするときとは、正反対ですね。

 「あの-」「え-っと」あたりで、躊躇しながら、低目に、聞き返されてもよいくらいの声で切り出すのが、こういうときの常法です。

 ただし、公の場では、しっかりと語頭からはっきり話すことですね。何を聞きたいのかが聞こえないのでは、シャレにもなりません。むしろ、尋ねたあとの終わり方で、しっかりと感謝、お礼の気持ちを伝えることが大切です。

 いつも、尋ねたらお礼で、ワンセットと思っておきましょう。

 

○かすれさせないでしっかりと声にする

 

 発声のときには、息が効率よく声になっていないと無駄に息もれしてしまいます。早く息がなくなって声が続かないということになります。最後まで聞き取れるように、バランスよく声を使うことがポイントです。

 まずは体から大きな流れをもって、息を出すイメージにすることです。そして、それをすべて効率的に声にできるようにすることです。

 いくら大きな声で注意をひいても、かすれたりのどに詰まったりしていては、声は内容を伝え切れません。伸びやかに聞こえる声として、用いたいものです。

 難しいときは、小さな声で言うところから始めてみてください。ことばを小さく言うだけならそんなにかすれないものです。それを少しずつ、大きな声にしていきます。このときには息は比較的、効率よく声になっているはずです。この感じが出ていればよいのです。

 

○ハスキーな声はまねしないこと

 

 のどをつぶしたり、わざとハスキーな声にして出すのはよくありません。そのうち、常に声がかすれるようになりかねません。威厳や迫力のあるイメージを好む人に多いのですが、要注意です。

 いつも声がかすれる場合、声帯が発声障害を起こしている可能性もあります。悪い状態で声を出しすぎると炎症を起こしたりポリープができやすくなります。この場合は、声(声帯)を休めて、治るのを待たねばなりません。そのまま使い続けると、さらに悪化してしまいます。

 また、他の原因で声がよく出ないということも考えられます。炎症やポリープなのか、単に疲れや発声の仕方が悪いためなのかを見分けるためには、声を充分に休めたあとに、低い声や裏声・ファルセットがかすれずに出るかどうかでチェックするとよいでしょう。

 

 声はのどだけでコントロールできるものではありません。

 まずは基礎トレーニングをこなし、自分の声の土台を築いてください。決してのどをつぶそうとしたり、無理にからした声を出そうとしたりしてはいけません。

 一時、無理に押しつけてハスキーな声が出ても、少し休むとすぐにもとの弱々しい声に戻ります。音域、音量、声質とも制限されて、声のよさを追求するどころではなくなってしまいます。よい声や声のよい状態を目指すならば、ハスキーな声を出そうとするのは、やめるべきです。

 

●かすれない声にするトレーニング

1.弱く「ハア~」と民謡調で入ってください。

2.「ナア」「ナハア」でやってみましょう。

3.「ワイワイワイ」(母音と子音を口前につなぐ)

 

●かすれた声をかすれにくくするトレーニング

 「ン」からの発声練習をしましょう。

1.「ンガーンゲーンギーンゴーングー」

2.「ンマーメーミーモームー」

3.「ンマンメンミンモンムン」

 

●長いことばのトレーニング

 声に張りがなくなると、もたなくなります。セリフを人にきかせるつもりで感情を入れて、最後までメリハリをつけて言ってみましょう。

 

「寿限無」

「じゅげむじゅげむ、五こうの摺り切れ、海砂利(かいじゃり)水魚(すいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ)、電来松(うんらいまつ)・風来末(ふうらいまつ)、食う寝る所に住む所、あぶらや小路のぶら小路、パイポパイポ、パイポのしゅうりん丸(がん)、しゅうりん丸のぐりんだい、ぐうりんだいのポンポコピーのポンポコナァの長久命(ちょうきゅーめー)の長助。」

 

「たらちね」

「自らことの姓名は、父はもと京都の産にして、姓は安藤、名は敬三、字(あざな)は五光(ごこう)、母は千代女(ちよじょ)と申せしが、三十三歳の祈りある世、丹頂の鶴の夢を夢みてはらめるがゆえに、たらちねの胎内を出でし時は鶴女と申せしが、成長の後、これを改め、清女(きよじょ)と申し侍るなりィ。」

 

●電話をかけるトレーニング

1.「××社の××でございます」

2.「いつもお世話になっております」

3.「先日はありがとうございました」

4.「××さんをお願いいたします」

5.「××さんに注文の件で、おうかがいしたいのですが」

6.「いつもお世話になっております」

7.「今、少しお時間、よろしいでしょうか」

8.「ではよろしくお願いいたします。失礼いたします」

9.「お忙しいところ、ありがとうございました」

「トレーナーの考えと自分の考え」 No.278

私のところのトレーナーは、「これは自分の考えです」と言うことがあります。それは生徒さんが、他のトレーナーにもついているため、配慮してということもあります。しかし、事実もまたそういうことだからです。

トレーナーのアドバイスを取り入れるのも、無視するのも、どう扱うのも本人次第です。自分で考えて判断せざるをえなくしていく、そういう行動を自らに課すようにしむけているのです。ですから、トレーナーにそのような断りを言わなくてもすむようになっていただきたく思っています。

トレーナーの指導のなかでは、矛盾するケースは少なからずあります。単純にいうと、一方のトレーナーが冒険させ、一方のトレーナーが守らせたら、指針は反対になるものです。素直にすべて取り入れたとしても、それゆえ、おのずと選ばざるをえなくなる、それこそが現実です。そして、また人生の真実でもあるのです。

世の中には多くの人がいて、いろんな考えがあります。世の中には多くのトレーナーがいて、無限のメニュがあります。ここの会報やブログにもたくさんのメニュやQ&Aが掲載されています。

「本番のための調整」と「発声のための基礎づくり」では、やることは矛盾しかねないでしょう。たとえば慣れていることはリラックスしてできるし、初めてやることや、これまでと違うことは緊張するものです。

なのに、巷のトレーナーのなかには、頭から「それは違う」と言い切る人が少なくありません。「自分のと違う」と言えばよいのに、「間違っている」ように言うのです。相手は、自分とは違う人なのですから、方法や結果などが自分と違うから、必ずしも間違いとは言えないのです。

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