Vol.33
○尋ねるときのトレーニング
□聞く
ご教示ください
参考までにお聞きしたいのですが
差し支えなければお聞かせください
立ち入ったことを伺いますが
いかがお考えでしょう
お考えをお聞かせ願えれば
ご意見を伺いたく
一つお聞きしてよろしいですか
一つ確認させてください
~ということでよろしいでしょうか
同席させていただいてよろしいですか
申し訳ありません。大丈夫ですか
つかぬことをお尋ねいたしますが
念のためにお尋ねしたいのですが
後学のために、お伺いしたいのですが
□確認する
△△ということでよろしいでしょうか
いかほどですか
どこでお求めになりましたか
どちらにお伺いすればよろしいでしょうか
□相談を持ちかけると
1.お知恵を拝借したいのですが。
2.相談にのっていただけませんか。
3.少しお時間をいただいて、よろしいでしょうか。
4.ご迷惑ではありませんでしたか。
○お礼、感謝を伝える声
□基本トレーニング
1.「ありがとうございます」
2.「ありがとうございました」
3.「御礼申し上げます」
4.「いつもお世話になっております」
5.「お世話になりました」
□チェックポイント
A.姿勢、体 呼吸、フレーズ
しっかりと保ってから呼吸を使います。
B.顔の表情
よい顔の表情を鏡を見てつくりましょう。
C.発声、高低、強弱、トーン
少し高めで入り、最後までテンションを落としません。特に語尾ははっきりと言いましょう。
D.発音
かまないように気をつけます。何度か言いまわしておきましょう。
E.声の表現法
あまり長くならずに手短にします。
○姿勢の違いで声は変わる
姿勢は、声のトーンや反響、余韻など、声の感じに大きな影響を与えます。声は、物理的に出てくる振動の共鳴だからです。ふんぞり返ったら、威張った感じ、頭を下げたら、申し訳ない感じにと、微妙に変わります。
ですから、声を声だけで扱うのでなく、少し身振り手振りを大きめにつけてやると、声にもその気持ちが伝わりやすくなります。
○軽い声で高くする
声を高くするために、まず、のどにおける舌の運動をしましょう。
次に高低をつけてみます。高音へ上降し、低音へ下降するトレーニングをしましょう。
メリハリなく単調な感覚で出している人が多いからです。
□舌の動きが鈍い場合のトレーニング
舌が邪魔したり、あごしか動かしていないのが原因のこともあります。舌が長すぎる人もいます。
こういうときは、舌の動きをトレーニングしましょう。「タカラ」と繰り返してみましょう。
□声を伸ばすトレーニング
アとザの音で声を伸ばします。
1.「アー(ザー)」10秒で5回
2.「アーー(ザーー)」20秒で2回
3.「アーアーアー」30秒~40秒
□共鳴をチェックするトレーニング
息をもらさず声にしてみましょう。
1.「サセシスセソサソ」
2.「サセシソスシスセソサ」
確実に声にするために、「ホ」や「ハ」で、短くお腹で切るトレーニングをします。
3.「ホッホッホッ……」
4.「ハッハッハッ……」
少し高めに、口の奥の方にあてて、のどにかけないように注意しましょう。
○イキんだ声、しぶい声は、のどに悪いが効果的に使える
出産のときのイキんだような声は、口の中にのどをしめつけ、胸も圧迫しています。あがってしまう舌根を、指やスプーンを入れておさえるのも一手です。関西に多く、昔の浪曲の浪花節、河内音頭、落語漫才の上方の特長です。
しぶい声は、時代劇の侍の「拙者は……」というような声です。これもかつての、日本の男性のもて声でしたが、のど、あご、胸に力が入って、お礼にはあまりふさわしくありません。しかし、力を抜くと、ほどよいかすれ声で、感謝感激などの感情が伝わりやすくなります。
しかし、つめた声というのは、荒れた声、ドスの効いた声で、口をあまり開かず、のどを押しつける声です。
これは、のどの力を抜くことです。発声障害なら治療する必要があります。
声の使いすぎ、空気の悪いところでの発声、飲みすぎも、その原因となります。ホコリだらけのところ、たばこの吸いすぎなどでも、そうなります。口先に声をソフトにもってくるイメージにしてください。
□応用例文トレーニング
1.「どうもありがとうございます」
2.「誠にありがとうございました」
3.「お礼の申し上げようもありません」
4.「どうかよろしくお願いします」
5.「ご親切に感謝いたします」
6.「いつもお世話になっております」
7.「××の紹介でおうかがいいたしました」
8.「その節は大変お世話になりました」
9.「お世話になりまして、ありがとうございました」
うれしいという気持ちを伝えるトレーニング(感謝・お礼)
□お世話になったとき
1.おかげさまで助かりました。
2.お手数をおかけして、恐れ入ります。
3.お世話になりました。
4.お骨折りいただきまして。
5.ありがとうございます。助かりました。
6.お心遣い、うれしく存じました。
7.ご親切にありがとうございました。
8.皆様のご支援に厚く感謝申し上げます。
9.お力添えにお礼申し上げます。
10.手厚いおもてなし、感激いたしました。
□モノをもらったとき
1.珍しいものをありがとうございます。
2.さっそく使わせていただきます。
3.過分なお志をいただきまして。(お志=お見舞い金など)
4.重宝しております。
□お礼の言葉
1.ありがたく思っております。(お心遣いに、)感激しております。
2.うれしく思います。うれしゅうございます。
3.助かります。
4.恐縮です。(日頃のご親切には、)本当に頭が下がる思いです。
5.恐れ入ります。畏れ多いことです。
6.お気遣いありがとうございます。
7.ありがたく頂いておきます。
8.感謝しています。感謝の言葉もありません。
9.お礼の申し上げようもございません。
10.痛み入ります。
ごひいきにあずかりまして。
いつも格別なお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
重ねてお礼申し上げます。
なんとお礼を申し上げたらよいか
○○さんのお蔭です
一方ならずお世話になりました
ご面倒をお掛けしました
お蔭さまで
ご配慮をいただき
お運びいただき
わざわざ~していただいて
ご丁寧に
光栄です
願ってもないことです
何よりです
励みになります
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