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2014年12月

レクチャー・レッスンメモ No.280

1、発音<発声

2、高/大/長/質

ハード

ソフト 

生理―演技 なりきりの声

声楽と役者の表現差(死ぬときの声)

   キャパ

体   息   声

続ける の勢い 絶対量 

たべる ねる

母音 

固める、抑える

最終目的 

詩吟 漁師の声 

×ハスキー

×小さい声しゃべる

×高い小さい声

△裏声

日本人、日本語、話し方とイタリア語

1、高→低  話のポジションへ発声の確保なし

2、低→高  フォームで同質にもっていく

1、舌出す

声の方向性(呼吸)

距離と空間把握

息止まる(しゃべりきる フレーズ) 

大きく吐く(ため息)

Haiueo ブレス変える

Vol.34 

○礼儀正しく、畏敬を持って伝える声

 

基本トレーニング

1.「いつまでもお変わりありませんね」

2.「お変わりなくて何よりです」

3.「素敵なお召しものですね」

4.「お似合いの色ですね」

5.「その後、お体の具合はいかがですか」

 

□チェックポイント

A.姿勢、体 呼吸、フレーズ

 やや低めの姿勢で

B.顔の表情

 相手の顔を伺いながら

C.発声、高低、強弱、トーン

 少し高めで張りすぎない

D.発音

 しっかりと音を区切る

E.声の表現法

 一歩引くように、相手を立てるように

 

○礼儀正しい声とは

 

 礼儀正しい声というのは、落ち着きがあり、ややゆっくり、深めの声というイメージです。せわしくならずに、相手の動きの一歩あとをついていくような気持ちで出してみましょう。呼吸をゆっくりに、声もおもむろに出します。ただし、べたっとだらだらした感じはタブーです。発音は、きびきびと、語尾などをもたつかせずに、くっきりとしましょう。お見合い声、冠婚葬祭用のあいさつ声です。

 

○浅い声でなく、しっかりした声にする

 

 外国人の話す声を聞いてみてください。言語の違いもありますが、総じて日本人の話し方は音量も小さく貧弱で、話のリズムも平面的でパワーに欠ける気がしませんか。

 私は、選挙の応援演説やアエロビクスのインストラクターで、こんなに声をつぶしている人の多い国を、他に知りません。

 それに対して、外国人は体についた深い声で話し、明るくはっきりとしていてリズム感があります。これは歌などで比べてみると、さらにはっきりとします。特に欧米人は、話しているときの声が日本人よりも深いので、そのまませりふや歌に入っていけるのです。

 彼らは話しことばに強弱のリズムがあるので、おのずとメリハリがつきます。その結果、どちらかというと単調に話しがちな日本人よりも、様になるのです。

 

○お腹から出る理想の声とは

 

 ある程度、訓練ができていないと、自然な声を保って、いつも使うのは、容易ではありません。

 私たちの普段の声そのものや仕事で使われる声が、自然に出ているとは言い難いところがあるため、その判断をわかりにくくしています。そこで一見、遠回りのようですが、のどに疲れのこないタフな声を鍛えていくのも、トレーニングの目的です。

 目標は、お腹から出ている深くて魅力的な声、切れとコクが同時にある声です。これは、腹式呼吸でコントロールされた深い息を、確実に声にして、もっともうまく共鳴させ、前にひびかせた歯切れのよい声を目指します。

 

○声に厚みをつける

 

 うすっぺらい声に聞こえるのは、声の共鳴不足です。

 口の開け方(特に口の奥)が大切です。腹式呼吸と、母音の口の開け方のトレーニングをしましょう。口の奥の開け方が狭く、共鳴が少なくなると浅くなります。口の奥を開き、天上を高くしましょう。

 

○全身で表現する

 

 日常生活から、ことばをはっきりと明瞭に話すよう心がけましょう。

日頃から手を動かし、大げさにしゃべる習慣をつけておくとよいでしょう。大きく体で語るようにしましょう。

 体での表現を、ボディランゲージといいます。特に、顔の造作、表情を大げさにすると、その動きで声にも自然に表情をつけやすくなります。

 

□落ち着いた声で英語をいうトレーニング

1.「How do you do?」「Fine. Thank you.

2.「Good morning, have a nice day!

3.「Thank you so much.」「Youre welcome.

 

□母音の口の開け方のトレーニング

 口の奥がのどの方まで広がる感じであくびをしてみてください。

 その口のかたちを変えないで、声を出します。明瞭な音でなく、あいまいになってもかまいません。

 1.「オーウーアーエーイー」

 2.「アーエーイーオーウー」

 3.「おお おう おあ おえ おい」 (「お」は太く厚くするように)

 

応用例文トレーニング

1.「いかがですか。思ったよりも元気そうに見えますが…」

2.「おめでとうございます。本当によかったですね」

3.「これをお子さんにお渡しください」

4.「ご遠方より、ありがとうございました」

5.「このたびはご愁傷さまでございます」

6.「まことに残念なことでございます」

「医者のタレント化」 No.280

TVから雑誌、本まで、マスメディアでやたらとお医者さんの出番が増えているように思います。でも、そこでもてはやされている医学的根拠などというもののほとんどは、人の体でいえば、その表れた結果への後付の解釈にすぎません。事故の骨折など、単一の原因で起きていることには当てはまるとしても、多くのことはいろんな要因が絡み合っています。人の体なら、なおさらです。まして新説や新データなどというのは、とりあげてよいのかと思うようなものばかりです。

 医者や科学者の確証として示される「二重盲検試験」でさえ、「偽薬よりも効くならOK」といったくらいです。相対的にOK、つまり一般的によりよいというだけなのです。「何もしないよりもよい」なら、よいというので使えばいいともいえることもあるのですが、なかには「何にもならない」どころか「何もしない方がよかった」こともあるのです。放っておいても、治るものは治るのですから。

 天気や災害情報一つとっても同じデータから伝えるときに、必ずいろんな要素が入ってくるのです。台風18号が被害をもたらしたため、19号のくる前は避難区域ばかりの警報になりましたね。今は、そんなものなのです。

 誰に、どうして、どうなった、その結果とは何をもっていうのかを定めきれなければ、本当は科学などというものではありません。ただの統計学や確立論のようなものです。(しかし、これがまた、もてはやされています。金融で懲りたはずなのに…。その金融も懲りず、また欧米へ貢納するわけですが。)

 だから“科学的”というのでしょうか。本質は、科学者、医者などの言うことより、むしろ素人やおばあさんの知恵、子供の直感に表れるのかもしれません。ともかく、自分に敏感になることです。これが発声や歌唱になれば、そういった根拠などありえないに等しいのです。

 その上で、ですね。クリエイティブな分野は、失敗や最悪の結果になったとしても、何もしないよりもずっとよいのです。そこを体験したあと、いかに学べるかです。いくら知っていても、考えたところで仕方ないのです。本当に使えるものは経験からしか得られないものなのだからです。

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