「Q.脳の研究は発声にプラスですか。☆☆」No.281
A.脳細胞の働きがよくなったなら、頭も声もよくなると思いたいものですが、脳の細胞の働きと必ずしも関連がないのです。それどころか語学学習などでは、できるようになるほど、脳の言語中枢活動は低下しているそうです。
私は、α波研究の頃から関わっているので、「逆は真ならず」と疑念だらけでした。今も鵜呑みにはしていません。
血流量が増えること=活性化であっても能力向上に結びついているとは限らないのです。大まかにいうなら、細胞が効率よく動いている状態より、新しい事態に対処するために不慣れで刺激的な方が大きく表示されやすいようです。ですから、脳の活動が低下した人ほど反応が表れやすく、常に高度に頭脳活動を続けている人は表れにくいともいえるでしょう。
だからといってトレーニングへの研究を否定するのではありません。トレーニングにも新たなものとルーティンのものと2通りあるからです。新しく表面的な修正の方が、ベースの積み重ねとコツコツ行うものよりも大きな効果のあるように表示されやすい、それはそのまま人々の判断にも通じるのです。それゆえに困ったことに思うのです。
効果は人によるので、やったあとにしかわからないということ、さらに、初回にはかったからよしあしとして出すのではなく、数年経ってからの結果と比べてみることが大切です。
こういう本質をわからないまま、数値やグラフをそのまま信じてしまう人が多くなりました。短絡的に考える人が多くなったのは、どの世界でも同じようです。
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