Vol.38
○安心させる声、寛大に伝える声
基本トレーニング
1.「少々お待ちくださいませ」
2.「これからご案内いたします。どうぞこちらへ」
3.「申し訳ございません。すぐに戻ってまいります」
4.「ご安心ください」
5.「お気になさらないでください」
□チェックポイント
A.姿勢、体 呼吸、フレーズ
ゆっくりゆったりと呼吸をする
B.顔の表情
菩薩のような表情で
C.発声、高低、強弱、トーン
低めにゆったりと
D.発音
聞き取りやすく
E.声の表現法
全てを許す心持ちで
○キンキンした声を落ち着いた声に
電話で奥様方が話すようなキンキンする声は、聞く方も話す方も疲れやすいものです。
これは、よそいきの声といわれるように、丁寧、上品なイメージなのですが、度を過ぎると不快です。
一方、生声(のどで雑につくったような声)をストレートに使う人も、疲れやすいという印象を持たれることが多いようです。
人に安心感を与えるには、おおらかな声がよいですね。体から大きく笑ってみて、気持ちを大きくもち、やや低くゆっくりめに出してみましょう。
○声を若々しくひびかせよう
多くの人が、声の響きというと、カン高くひびく頭声をイメージするでしょう。しかし、ひびくのは、頭だけではありません(頭のてっぺんから出るような声は、そう使うものではありません)。声は、顔面、のど、胸、背骨と、全身でひびいているのです。
発声では、のどをしめつけがちなので、それをはずすため、顔面(口・鼻)や胸に感じるようにひびかせることを目的としてもかまいません。
のどを開いて、声を出すと、声が自然に伸び、活き活きとして聞こえるようになります。
さらに、体の深いところから、深い息で支えられた声なら、とてもよく相手に伝わるでしょう。
□鼻のトレーニング
1.鼻穴を両方大きく広げる、ピクピクと動かす
2.鼻から息を後頭部のほうへ送るように吸う
3.くさいものを嗅いだときのように鼻を動かす
□共鳴のトレーニング
1.「ナーナーナー」
2.「マーマーマー」
3.「ニンニンニン」
4.「ネイネイネイ」
5.「ラーラーラー」
応用例文トレーニング
1.「担当の者がまいりますので、少々お待ちくださいませ。」
2.「これからご案内いたします。どうぞこちらへ。」
3.「申し訳ございません。すぐ戻ってまいります。」
4.「大丈夫です。どうぞお気になさらないでください。」
5.「こちらの契約書に署名をお願いできますでしょうか。」
6.「この件に関して、このような案はいかがでしょうか。」
7.「では、今回は残念ですが、あきらめます。」
8.「では、そろそろ失礼いたします。」
□受諾・容認のトレーニング
気持ち良く依頼を引き受ける
○○の件、かしこまりました。
ご依頼の件で参りました。
承諾しました。
その線で進めさせていただきます
やらせていただきます
お手伝いさせていただきます
お受けします
致し方ないですね
異存ありません
差し支えありません
それで問題ありません
それで進めてください
そうしてもらえるとありがたい
そうしていただけるとありがたいです
ごもっともです
さようでございます
おおせの通りです
おっしゃるとおりでございます
まだまだです
いろいろ勉強になりました
貧乏暇なしでお引き回しください
ご指導ご鞭撻のほど
かく言う私も
お察しします
« 「歌手は残れるのか」 NO.284 | トップページ | レクチャー・レッスンメモ No.284 »
「3-1.声の話」カテゴリの記事
- 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.12(2024.08.05)
- 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.11(2024.07.05)
- 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.10(2024.06.05)
- 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.9(2024.05.05)
- 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.8(2024.04.05)