「本物の音」 No.286
有明の埋立地で横澤氏の石笛を聞かせていただきました。その演奏は、私たちに、というより四海を超えたところ、天地とのパフォーマンスのようで、強い衝撃でした。場によるものかもしれません。圧巻でした。本物はすぐにわかるんだと。歌や邦楽やオペラは人気がなくなっているのでなく、本物がいなくなってきているだけだと新ためてわかりました。私にはわからないままに、いつも真実は時空を超えて現れます。
そうした、大切な機会を本当に活かせるかは、毎日の処し方にかかっています。
私も、これからは現場で、あの笛の音が聞こえるように、私の声がそうなるように、いらっしゃる方があの音を感じられるように、本物になるべく、日々精進したいと思いを新たにしました。
みえないところにある大切なもの、それを音としてきたのですから。皆さんも勇気と根気をもって、大切なことに気づきましょう。
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