Vol.40
○てきぱきと、正確に伝える事務処理声
基本トレーニング
1.「どちらさまでしょうか」
2.「大変失礼いたしました」
3.「お待ちいただけますでしょうか」
4.「かしこまりました」
5.「お忙しいところ、ご丁寧に」
□チェックポイント
A.姿勢、体 呼吸、フレーズ
動きもてきぱきとする
B.顔の表情
表情をしっかりと定める
C.発声、高低、強弱、トーン
やや高めに大きくする 硬い方がよいときもある
D.発音
発音を正確に滑舌よく
E.声の表現法
聞きやすく、メリハリをつける
○歯切れをよくする
歯切れのよさは、発音のほかに、声立て(発声)や呼吸にも関係しています。どこもかしこも伸ばしては、曖昧に、内容にしまりがなくなります。歯切れよくことばを切って表現しましょう。ですから、声は伸ばすよりも、できるかぎりリズミカルに言い切ることです。特に伝達に対しては、テキパキと言いましょう。
○低くこもらせない
息がつまるとは、口呼吸やそれに近い状態で話すことです。つまり、舌を上に巻いてふさいでしまうのです。これはどもる原因にもなります。
「ラ行」「サ行」と同じ舌の位置で、すべてを発音しているように聞こえる人もいます。これも、矯正が必要です。
力を入れるとすぐのどにひっかかる人や、声が長く伸ばせない人は、次の発声トレーニングで直していきましょう。
○滑舌をよくしよう
口がまわらず、いつも噛む人、言い間違いをしやすい人、急いで言っているように聞こえ、よく伝わらない人がいます。
これは、口を開けすぎたり、あごや舌に力が入っていて、唇やあごの動きに余計なエネルギーが使われているからです。ことばにするときに、のど、舌が追いつかず、気持ちが入らないのです。
のど、舌、唇、あごの4つの運動機能がバランスよく、働くように整えていきましょう。
○舌足らずを直そう
舌足らずの声も不明瞭に聞こえます。舌がうまくまわらないとか、舌足らずの感じになるなら、舌のトレーニングを続けましょう。
そのまえに、唇のトレーニング(P )を充分に行なうとよいでしょう。
舌のトレーニングの基本は腹話術です。あごと唇を使わずに舌とのどの動きだけで発音します。これは、舌足らずを直すのに効果があります。いつも舌を動かしておくとよいでしょう。
□舌根、舌背、舌先を連結するトレーニング
1.舌を口から勢いよく出す
2.舌の先を閉じた唇のうしろにあて、唇を押してふくらます
3.舌を口の右側左側に交互に大きく出す
4.口を大きく開き、舌先を上の歯の後ろのほうに、次に下の歯ぐきの後ろのほうに動かす
5.舌を歯と唇の間に入れて、上、下の歯の外側内側にそってまわす
6.ナ・ン・ダをいう
7.ガ・ヤ・ダをいう
□巻き舌のトレーニング(※巻き舌)
1.「ルルルルル」
2.「レロレロ」
3.「ラルレロルレラロ」
応用トレーニング
<シチュエーション別>
1.「××さん(先輩)、課長がお呼びになっています」
2.「明日(みょうにち)、(同僚が)課長にご報告すると申しておりました」
3.「課長の××にその旨申し伝えておきます」(得意先へ)
4.「××商事の××様より日程を変えていただきたいと連絡がありました」(上司へ)
5.「××課長、○○部長がいらっしゃいました」(上司へ)
6.「失礼ですが、電話番号をお教えいただけますでしょうか」
7.「恐れ入りますが、どちら様でいらっしゃいますか」
8.「恐れ入りますが、もう一度御社名をお願いいたします」
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