「伝統を伝統に」 No.312
すべては、そのまま使うのでなく、新たに再生する必要があります。
考え方というのも受け入れた後、再考し再生するのです。思想も技術も、すべては自ら創始者と同じか、それ以上の手間をかけるプロセスを組み立てなくてはならないものです。
合うものをとり入れたときに、合わないものを忘れないことです。理解したときに理解していないものを残しておくことです。
すでにあるものを研究し、その本質をつかんだら、再生して、世の中に打って出るとよいでしょう。
結果として、時代を超えた独自の境地に至るのかを問うのです。まさに守破離です。
自分でつかむこと、人や方法を選ぶにも、それなりに学んで自分のものをもっていないとできません。本質は見抜けないし、まして現実に活かせないものです。何よりも、そのものを学ぶのでなく、そのもののうしろにあるものを学ぶことです。
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