「期待と準備」 No.315
「間違っていますか」「正しく直してください」という人が、増えてきたように思います。ことばに出していわなくてもそう思っているとわかるものです。
さほどやっていないのですから、達してないしできてないし、そもそも入れてないのに出てきようがありません。
そのレベルに、間違いも失敗もないし、そこに注意されたり、まして怒られることなどはありません。
できるだけの準備をして臨むこと、準備がなければ、こちらは待つだけです。先に進めようと努めなければ、遅れるだけです。
期待されないようにならないように。
チャンスはいつもそこにあるのに、見逃していくなら、そんなにないのです。
欧米では、現場でのダメ出しや否定の厳しさは、日本の比ではありません。何より時間が限られているからです。
元よりできない人を選ばないから準備を優先するように促すのです。
準備不足を繰り返す人やそこまでいかない人には、ひとことも言われません。参加の資格がなくなり、そこにいると却って信用と仕事がなくなるだけです。
日本のように層が薄く、我慢して、注意して直してまで、その人を使う必要がないからです。常に代役がいるからです
子供の教育とプロの稽古は違います。
日本の歌手や俳優がほとんど海外で通用しないのは、こうしたプロ意識の差からです。
一流の俳優や歌手は、大体、本人の基準でみたら失敗しかしません。自分の期待するレベルが高いからです。
彼らが本当に自分で満足できるパフォーマンスをできるのは、生涯に何度かでしょう。
ただ、ふつうの客はそこまで見ないので、舞台を満足してくれます。そこからは自分との葛藤になります。そこからのレッスンなのです。
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