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「トレーナーの選び方」を発行して、10年以上、経ちました。時代とともにニーズも変わります。ここにくる人も研究所も私も変わります。私は著書でも出したままには終わらせず、新たに出したり、ブログや会報で補正してきました。完全なマニュアルなどありえない以上、その後の状況に応じて、修正しつづけることが必要です。また、こちらの学びや経験で、言い足りなかったこと、誤解されたこと、注意が必要なこと、もっと伝わりやすいことばなど、加えた方がよいことがでてくるからです。学んでいる人やこれから学ぶ人には、それを知らせなくてはならないと思うのです。(著書については再刊や、続刊で間に合わないので、キンドルなどで、増補改訂しつつ、リニューアルしていくつもりです。)
この「アーカイブ版」は、「ヴォイストレーナーの選び方」のリニューアル版ですが、新しく、どこからも読めるように、カテゴリーもつけました。ご利用ください。
世界にクールジャパンとして、あらゆるものが日本から発信され高く評価されている中で、日本の音声文化は、唯一に近いくらいに、なおざりにされている分野です。
欧米に追いつこうと合わせようとしていた時代、日本でも独自のものが息づき、欧米に並ぶどころか新たに打ちたてようと試みられていたときもありました。歌謡曲はもう一歩、日本のオペラもポップスも土台は固まりつつあったのです。(現に、その延長上にクラシック、ジャズ、邦楽のプレイヤーは、世界の第一線で脚光をあびて活躍しています。)
しかし、この30年、不毛とまでいいませんが、そういうことさえみえなくなりました。ヴォイトレは、普及し、誰もが知るものとなりましたが、一方で、その成果は、ガラパゴス化しています。プロという名に値するプロは、他の分野へ移ったのでしょうか。皮肉なものです。
この歩みのなかで新たに書き起こすことで、第一に、私のスタンスの変わったところ、第二に、読んでいただく人の関心や問題の変わっていくことも考慮して時代と状況を、第三に、研究所の体制の変化やレッスンの内容、実際に行われていることをオープンにします。
あなた自身が、ヴォイトレ、声、せりふ、歌、音声全般、表現などについて自らの問いを具体的に立てられるように、多くのヒントを与えられるようにしたいと思います。
なお、本やブログ、「発声と音声表現のQ&A」ブログを併行して読んでいただくと、さらに理解しやすくなると思います。(質問も受けつけています)
参考リンク先
トレーナーの選び方要項 http://www.bvt.co.jp/new/voicetrainer/
「発声と音声表現のQ&A」ブログ
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