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2018年10月

第30号 「トレーナーの条件とは」

〇信じるに足りる声

 

この国には、トレーナーとして大した人材というのは、まだあまりいないかもしれません。私も十代のときに、全国の先生を探し回りました。その結果、クラシックの大家と海外のトレーナーに頼るしかなかったのです。

今もそう変わりないと思います。より複雑になってきたのと、やっている人の人数が増えただけです。

一生、信じるに足りる声、それを導くトレーナーとは、そう簡単にめぐりあえません。第一に、あまり教わろうと思わない方がよいでしょう。その人自身でなく、その人の育てた人の声をみてください。

 

〇トレーナーの声

 

だいたい20歳前後のときというのは、何もわからないままやれるというのが、可能性です。今の日本人の場合は、芸事の形の基本や経験がありませんから続けるのも難しいようです。

日本教育の中では、他の国に比べて、音声表現に対する耳、発声器官のコントロール能力がありません。そこから始めるべきなのに、多くの場合、素通りです。ですから、うわべは上達しても、不毛です。声の根本の条件はほとんど変わりません。

第一に多くの場合、音を聞き分ける耳を持っていません。トレーナーの声を聞いてください。その声に惹かれますか。その声がよければ、ましな方です。大半は、その声も普通の人と変わらないのではないでしょうか。

日本人の音声に対しての意識がいかに低いかということがわかります。欧米のすぐれたトレーナーの声を機会があれば聞いてもらいたいと思っています。トレーナーの声には、惚れ惚れするものです。

 

○一つの方法を盲信しないこと

 

こういう世界は独学がベースです。どんな先生についても、24時間一緒にいるのではありません。信じる分、効果は出ます。だから、相手を信じ切った方がよいともいえます。選んだら信じることです。それは、選んだ自分自身を信じられるかということなのです。

私は、一方的に信じてくる人は、どちらかというと敬遠します。信じるということは、効果を出すための条件ですが、責任を相手に任せているだけの依存症に陥らせることも多いからです☆。

創造や表現が目的ですから、これはよくありません。

 

〇トレーナーを次々と変える人

 

なかには、次々にトレーナーを変えている人もいます。

安易に信じる人ほど、安易に裏切るのは、どの社会でも同じです。よい先生をみつけたといって辞めては、また23年たてば、戻ってくる人もいます。ここにもたくさんの方が、他のスクールやトレーナーの元から来ました。

大体、自分自身で選んだところを辞めるのに、愚痴を言ってくるような人は、また同じことをくり返すだけなのです。他のトレーナーの肩をもつ気はありませんが、そういうトレーナーを選んだ人のなかには、「勘がよい」とか、「びっしりと鍛えられてきた」と思わせる人はほとんどいません。せっかくトレーナーについたのに、不平不満ばかりで肝心のトレーニングがたるんだのではないでしょうか。日本では安心させるのがいいトレーナーみたいに思われているから尚さらですが。

 

〇将来からみる

 

私は、その人をみるときには前歴や性格でなく、将来の舞台の可能性、テンション、才能と作品でみます。その人が社会人としてどうであっても、まずはステージでの作品が素晴らしければよいとも思っています。

創造力や発声は信じられるというところでみています。若くしてその才能や素質があれば、そこを伸ばせばよいと思います。

それを一緒にしてしまうから、トレーニングもおかしくなってしまいます。「よい人だから」「まじめだから」「一所懸命やっているから」、そんなことだけでやれてしまうほど、甘い世界ではないのです。

 

〇過去の体制★

 

ヴォイストレーニングの講座というのを、私もかなりのスクールやプロダクションを手伝ってから立ち上げました。ヴォイストレーナーやヴォーカルスクールはたくさんでてきました。ただ、そういうところでは大体12ヶ月で辞める人が大半です。

ここは、設立当初は敷居が高く、ほぼ全日制、毎日来て56時間以上、レッスンが受けられました。多分、今その体制をとっても、対応できる人はかなり少ないでしょう。世の中が変って、今一生懸命なのは、お笑いの方や声優、役者さんです。ここにくる人も、徐々に移ってきています。

第29号 「トレーナーと仕事」

○一般的なヴォイストレーナーの仕事(専門)

 

ヴォイトレも日本中にたくさんのスクールや講座ができました。私は、いくつかの発足を手伝い、顧問もしてきました。あまりに安易で、やや平易するところもありましたが、お役に立てたらと思い残していると、日本の学校や教育というのを考えるよい機会となりました。

私の場合、ヴォイストレーニングを中心に生きているのではないし、自らもヴォイストレーナーと思っていないのですが、まわりにその役割を期待されて演じさせられているのが、現実です。

決して、多くのヴォイストレーナーの代表でも、彼らより優秀で、ここに述べているのではありません。むしろ、そうでないからこそ、このように早くから、多くの分野の方々の力を借りてやれてきたのだと思っています。(トレーナーは一人だけでやっている人が多いので、多くのトレーナーと学べていることは大変に有意義です。)

 

〇トレーナーに値する

 

私が現在、名実ともに、ヴォイストレーナーの名に値すると思うのは、日本ではほんの一握りの声楽家しかいません。ただ彼らは、良心的すぎて、ここに記すような本音は言えないから、私が述べるのです。

ヴォイストレーナーの多くは、ヴォーカル活動を副業でやっています。

私は、多くのトレーナーを雇ってきましたから、トレーナーよりもトレーナーのことを述べるにはふさわしいとご理解いただければと存じます。

誰がどういう立場で語るか、このことは何よりも、重要なことなのです。

 

〇トレーナーの出身

 

これまで、出会ってきたトレーナーについての出身や活動をみましょう。

1.音大を出ている(声楽家)

2.ポピュラーのスクール出身

3.ポピュラー歌手としての実績をもつ

4.作曲家である

5.役者である

6.演出家である

7. プレイヤーである

8.プロデューサーである

9.海外のトレーナーについた

10.外国人のトレーナーである

 

○トレーナーについて判断すること

 

私がトレーナーの採用や研修を通して知ったことを、レッスンの受け手のためのメリット・デメリットから述べてみたいと思います。こういう人が教えると、どこがすぐれ、どこが足らないかということです。

その人が誰と接してきたのか、今、接しているのか、どれだけ効果を出しているかを知りましょう。

トレーナーは、本人が声がよいとか歌がうまく歌えるのではなく、人を育ててなんぼです。そこをわかっていない人がたくさんいます。

 

〇あこがれの人につく

 

ヴォーカリストや役者としてすぐれていることと、トレーナーとは違います。もし、すぐれているなら、その人の作品がどうなのか、どのくらい売れたのかをしっかりとみてください。そして、あこがれ第一と考えるなら、自分の進みたい分野の第一人者に直接、つきましょう。トレーナーとしてよいかどうかは別として、多くを得られるチャンスには違いありません。

しかし、ヴォーカリストとして成功し、活動のできている人は、普通、自分の創作活動に忙しく、また、のどの管理などに人一倍気を使うため、とても生徒を引き受ける余裕はないものです。

 

〇トレーナーの声で判断する

 

ヴォーカリスト、役者としての実力の判断と、トレーナーとしての評価は別です。歌唱力、演技力は表現だからです。

相手が初心者だから通じるくらいの大声や高音を出しても、自慢になりません。その声から何が伝わってくるかということ、そこまでの人生で、何をその声でやってきたかということの方が大切です。

スクールなら、発表会があれば、行ってみるとよいでしょう。生徒の実力もわかります。

その上で、初心者向き、趣味向き、プロ向き、いろんなレベルに対応しているトレーナーがみつかるでしょう。

トレーナーの言っていることは、そのままうのみにしないことです。「プロにする」「デビューさせる」「CDを出させる」「誰よりも上達する」こういうところは避けた方が無難です。タレント性やルックスで勝負しているヴォーカルを出していても、それは、ヴォイストレーナーが育てたとはいえません。

 

〇声を育てているのか

 

この分野は、実力世界で素質第一です。しかし、タイミングも時代も大きく関わる分野において、絶対ということはありません。まして、生来の差や育った環境に、大きく左右される声において、確約は無理でしょう。

仮に10年に23人しかとらず、皆を大ヒットさせたヴォーカリストに育てたという人がいたら、別ですが、日本のヴォイストレーナーでは知りません。海外でもヒットした人をみている例は多いのですが、一から育てた人というような人は、あまりいないものです。他の分野と違って、それはトレーナーの才能とは異にします。☆

 

〇マニアックなトレーナー

 

歌ではそれなりにうまいと思うトレーナーも、私はたくさんみてきました。

1.元よりすぐれていた人

2.人を育てていない人

3.プロとやっていない人

こういう人は、素人受けをするのですが、あまり人は育ちません。自らのコネクションさえないので、先はみえません。なかには、やたらと声にマニアックに偏向しています。トレーナーというよりも、我流の研究者、他人の声ではなく、自分の声が趣味の人ともいえます。自分のステージの客として生徒を扱う人も少なくありません。

一人のトレーナーだけにつくと弊害もいろいろとあります。

1.世の中で勝負したことのない人

2.ステージ経験のない人

3.歌ったことのない人

特に一つのトレーニング方法にはまっていきます。そこから抜けられなくなりやすいので、気をつけましょう。

 

〇トレーナーとの関係性

 

自分のトレーナーとうまくやれている人はきません。ということは、トレーナーか本人とトレーナーとの関係に問題があるのです。

声について、もっとレベルアップしたいということで来られることも多いようです。ヴォイストレーニングの問題としても、どの目的で、何を優先してやるかということは、難しいことです。

いろんなところで受け、地元でやっているのとも、比べています。高いレベルを目指す人や、教える体制がないところなら、1ヶ月に2回くらいでもここを選んだ方がいいこともあります。

 

〇最高目的のためのチーム

 

試してみないとわからないこともあります。実際に、ここでもどのトレーナーに見てもらえばいいのか、曜日や時間帯で決まってしまうこともあります。

どんな体制を組めばいいのかというのを基に考えます。私の場合は、ここの最高目的に対して、自分だけではとても足らないので、研究所をつくりました。

最初は、プロのプロダクションとやっていたのです。有名な人とずいぶんやりましたが、そこだけでは本当に育たないとみて、このように組織化して、一般の人から始めたのです。

第28号 「ヴォイストレーナーの仕事と資格」

〇ヴォイトレの資格

 

私の元にはときおり、こういうトレーニングも資格をつくったらよいのではという話がきます。また、当研究所の看板や推薦を地方などでもあげたいという方もいます。今のところTV出演とともに私がお断りしていることが、この二つのことです。

資格というのは、何かをやるための必要条件です。何かが明確でないとつくれません。多くの民間資格は、それを管轄するビジネスのためにあるようで、権威もなく、商売にもならないものが多いようです。医者などには資格がなくては恐いでしょう。絶対に必要というものもあります。しかし、ヴォイストレーナーは、そんなことで分けられようもありません。

 

〇音楽療法について

 

音楽療法は、今ではポピュラーになりました。資格というお墨付きに頼られなければやっていけないところで、資格認定が普及におおいに貢献しているのも確かでしょう。思えば、当研究所の顧問であった、芸大名誉教授の桜林先生(当初、日本ヴォイス研究所)には、学生時代からお世話になりました。日本の音楽療法の礎でした。

ヴォイストレーニングは医学と切り離せないからです。今のヴォイストレーニングはどうでしょう。とても私にはまとめようはありません。つまり、まとめようもないということは、分けようもないということです。

 

〇ヴォイトレの統一はできない

 

今、ヴォイストレーナーを名乗る人には、大きく分けて、医者(耳鼻咽喉科)、声楽家、役者、ここのところ、ポップスヴォーカルの指導者に多くなってきました。そのため、ヴォイストレーナーということばは、何となく歌手指導、ヴォイストレーナーは、役者や声楽家指導に主に使われていました。

たとえば、役者と、声楽家のヴォイストレーナーのやり方は、明らかに矛盾します。内容も違うし、優先度も違う、目的が違うからです。役者と歌手は、やることが違うのですから、トレーニングが違うのは、あたりまえです。 私のブレスヴォイストレーニングは、共に使えることで行なっています。

 

○ヴォイストレーナーとしての私の仕事

 

私のトレーナーとしての仕事を平均的な一ヵ月でご紹介しましょう。

まず、私の主宰する研究所でのレッスン、

1.週24回(他のトレーナー10数名とともにやっています)

2.月に3回のレクチャー

3.専門学校などのトレーナー研修

4.日本語教師の養成学校、声優養成学校など、他校の仕事

5.劇団のワークショップ、お笑い芸人、落語家や弟子の指導

6.音楽プロダクションのプロ養成、ミュージカル劇団のプロのレッスン、ヒップホップ、ラテン、なんでもあり

7.大学やカルチャーセンターの特別講義

8.音大受験生のレッスン

9.ヴォーカリストへのアドバイス

10.オーディションの指導、デモテープ作り

11.プロダクション契約

 

それとは別に、

1.研究所内のトレーナーの育成(報告の処理、研究生のレッスンの状況を把握)

(私のところは採用時点で、どこか私よりも優秀なプロにしています。)

2. 研究所内研究生のレポート、ステージアドバイス

3.研究所内のレッスンのリライト

4.会報、ブログ、メルマガジンのチェック(このあたりは、スタッフに任せています)

5.科学、医学などの研究、共同研究、研究生や日本人の声の分析など。海外への声のサンプリング、学校見学や現地の関係者に会います。

6.研究論文と本の執筆、教材づくり

7.企業研修やブレーン、顧問契約

8.マスコミなどの取材を受けます。

9DVDCD、教材、専門書、専門論文の収集と整理(海外本の翻訳、解釈)

10.声のデータベースづくり

 

〇日本ヴォイス研究所

 

私の場合は、もともと大手プロダクションにプロの養成を頼まれたところからスタートしているので、しかも音大にお世話になりつつ、音大出ではないので、異色かもしれません。日本ではヴォイストレーナーの草分けの大木先生と、日本音響技術専門学校に日本ヴォイス研究所をつくりました。芸大名誉教授の桜林先生が顧問で、私の弱点の医学的アプローチと、当時まだ、あまり知られていなかった音楽療法を中心にご教示いただきました。

専門学校への出講、プロダクションのヴォーカル育成中心にやっていましたが、思うところあり、専属契約を打ち切り、アマチュアの養成所としてヴォイス塾をたち上げました。15年やったところで、一部を除きクローズし、ふたたびプロの育成、トレーナーのアドバイス中心に動いているところです。

 

〇ポップスでのプロ志願者

 

ポップスでプロをめざす人は、トレーナーになるのでないのですから、少なくてもトレーナーを超える力を、そのトレーナーよりも少しでも早く身につけることに、教えるということの成果が問われます。

自分の経験だけが中心の人や、理論的に詳しい人もいますが、間違った解釈、仮説に偏り、検証に欠けていることも少なくありません。海外に学びにいった経験だけで、やっている人もいます。

日本のポピュラーにおいては、歌い手は役者などよりも、日常の声がよくないし、鍛えられていない(素人声)のことも多いのです。それではプロもくるここでのトレーナーは務まりません。10年以上、基礎訓練をやってきた人や、現役のプロをも指導できる力が必要なのです。

 

〇トレーナーは、研究員★

 

ここは研究所なので、トレーナーも研究員です。多くのプロや一般の生徒の経験を積ませ、音大での指導を超えた経験を積んでいます。ここのトレーナーは、ここで実際にそういう人を教えてきた経験が豊富にあります。

ここでは、複数でプロから一般の人までみており、わからないことや違うことは他のトレーナーで補完やフォローができます。

分担して担当するので、年間に多くの人に接することになり、どこよりも経験を早く積むことができます。しかも、プロも含めて熱心な人や、かなり分野の違う専門家もいらっしゃるので、学ぶことに事欠きません。

 

〇トレーナーの実力の育成

 

マンツーマンでも、セカンドオピニオン、サードオピニオンをもてるため、一人のトレーナーが気づかぬことや、そこで偏ってしまうことを是正することも早く正しくできます。加えて、トレーナーの過去からのトレーニングや他のトレーナーのトレーニングも、知ることができます。ここの会報やホームページは専門の書物よりも、あなたにとって具体的かつ実践的なヒントとなるでしょう。

ずっとこういうトレーナーとともに、私は研究を進めています。声の生理学、音響学なども学者などと共同研究しています。

第27号 「歌やCDやレッスンからの学び方」

〇声と歌でなく伝える

 

ヴォーカリストは体ひとつですべてを表現する声の演奏者です。トレーニングから目的を定めるなら、ヴォーカリストとしての体(声、感覚、歌)ができていくことが、第一歩です。さらに歌は芸ですので、客を魅了する力がいります。しかし、その答えはあなたの中にあって、その器の大きさを決めるのもあなた自身です。

ヴォーカリストが表現するということは、声を殺して歌を生かすこと、さらに歌を殺して心を伝えることなのです。発声法でなく声の力、歌唱技術でなく歌の力、ステージの演出でなく、あなたの心と音楽が、人に伝わる力となるようにしてください。

 

〇同曲異唱で成り立ちを学ぶ

 

大切なのは、音楽的な基本、ここでは楽理よりは、歌の中の音楽として成立する共通の要素を入れることと、あなたの声を体の原理に基づいたオリジナルなものに戻し、使えるようにしていくことです。そのためには、一流の音楽・歌を徹底して聴くことです。

同じ歌を異なるヴォーカリストで聞くこと、外国人の歌と、その日本語訳詞の日本人の歌を聞くこと、それらを比べることは、とてもよい勉強になります。(スタンダード、オールディズ、ジャズ、ゴスペル、カンツォーネ、ラテン、シャンソンなど。)

 

〇一流に学ぶ

 

まずは、一流のヴォーカリストの学び方を作品のプロセスから追体験し、しかも彼らの基準においてチェックしていくことができるようになることです。彼らが何から学んだかを追うと、やがて全ての分野をカバーしていくことになります。

フレージングのコピーは、トレーニングメニュとしても使えます。できるだけ広い分野から、一流といわれたヴォーカリストの作品を集めましょう。彼らの伝記、自叙伝などを読むのも刺激になります。

 

〇アンテナの立て方

 

実際に歌からどう学ぶのかとは、それこそ、才能というものです。同じ曲から一つも学べない人も、百以上学べる人もいます。アンテナが一つしかない人と、100以上ある人がいます。私は、レッスンはこういうことの重要性を伝え、そのアプローチを試みさせるのが全てだと思っています。つまり、アンテナ一本の人に、10本、20本のアンテナの立て方を伝えるということです。

 

〇デッサンフレージングを学ぶ

 

歌の世界では、自分の声を使って進行・展開や構成を音の線で表わしていきます。これを私は、絵画に例えて、これをデッサンといっています。いわば線を引く=フレージングのことです。そこに色=音色を加えます。

カンツォーネ、オールディズ、ラテンなどは、声で音のデッサンをどうしているかがわかりやすいため、発声・リズムグループも含めた、基本の教材として使っています。

唱歌、童謡は、呼吸と発声フレージング、日本語の勉強によいです。

演歌、歌謡曲は、日本人のデッサン情感表現のデッサンの研究によいでしょう。

声をそのまま大きく使って歌に展開していく段階では、あまりテクニックや効果のための装飾を入れず、ストレートに歌っているものの方が、材料にしやすいのです。私は音響効果が悪いため、生の声のわかりやすい19501970年あたりの作品をお勧めしています。

 

○独習の難しさとレッスン

 

独習は難しいというのは、より厳しい判断基準をもって行なうには、ということです。判断基準そのもののレベルアップこそが、決め手です。独習には、あなたにプロの耳が必要です。判断ができなくなれば、師につくことです。

トレーニングというのは、基本的には自分でやるものです。それをチェックしたり、新しいアプローチやヒントを授かったりするために習いにいくのです。

そこで、より深いこと、本物のこと、ある種の真理のようなものに触れ、自分の毎日行っていることの意義や効果を再確認し、そして、さらに修練を積んでいくわけです。

私は、そのようなことを自分で盗める(自主的に学べる)場でなくては、あえて学びにいく必要もないと思います。つまり、絶対に一人でやったり他のところでできないことのためだけに、レッスンを使うべきだと思っています。

 

〇レッスンの使い方

 

そこにいることで、何かトレーニングをやっているつもりになるような、安心感しか与えないところでは、楽しい、落ち着く、親しみがわく。その結果、当の目的とそれているのにさえ、気づかなくなっていきます。

何事も、学んだから必ずしもよくなるのではないということを忘れないでください。長く学ぶと、何事も学んでいない人よりもすぐれますが、世の中でどのように通用しているかと常に問わないと、必ずおごりや慢心が入ってきます。

それも含めて、本人の力次第なのです。自分でできることはすべて自分でやり、自分でできないことだけのために、トレーナーの才能をあなたが最大限に引き出して、使うことです。

参考書も一長一短があります。ことばや内容をうのみにしないことです。世の中には、そういう考え方や、そのように考えている人がいるという程度に考えてもよいでしょう。本を読み、スクールを転々としてはいつも悩んでいる人がいます。どこにも答えはありません。

 

〇何でも活かす

 

すでにあるものを習得するのでなく、あなたが創りあげるのです。正しい方法、間違った方法とか、よい先生、悪い先生とかではなく、世の中すべてから、あなたが生かせるものをよい方に生かしてものにしていくことです。私が世の中にはその逆のことをやっている人ばかりなので、そうすれば必ず、やっていけるようになるのです。

何もないより、少しでも本や教材が出ていることは、刺激にも勉強にもなります。拙書も参考にしていただければ幸いです。

 

○飲食物のよしあし

 

食べものに関しては諸説ありますが、大して気にすることはないでしょう。辛すぎるものや刺激の強いものなどはよくないという人もいます。声を出す直前でなければ、あまり関係ないと思います。声帯に直接、飲食物はふれないのに、おかしなことをいう人が専門家にも多いようです。高価なものほど、あやしいですが、信じて効果がでている人には、何も言いません。

―個人の体験は参考になっても、すべての人に当てはまらないことという顕著な例の一つです。

 

〇声楽家と教えている理由

 

声楽家にお手伝いをお願いしている理由は、J-POPSが声域を広く、しかもハイトーンが中心になってきたこと、ミュージカル志願者やミュージカルのプロの方などが増えて、早期に高音の強化を必要とされたため、そういうことを求める人には、向いているからです。

声の基礎づくりでは、声楽家は、呼吸や発声に何年ものプロセスを経て、体づくり、声づくりをしています。そのため、歌唱や演技と切り離して、声をみているのです。これは大切なことです。役者や声優や芸人などのトレーナーの多くは、声の演出(表情やしぐさ)に早くいくため、3年、5年というプロセスで、呼吸や声そのものの成長をみていません。

 

〇ポピュラーのヴォイトレの限界

 

ここに通われる役者、声優の方は、そういう人が教えているところでは、声の問題が解決しなかったからいらっしゃったのです。そのために初心者にも増して、日本人を一時、離れる感覚、体づくりを必要とするからです。

一方、ポピュラーの現役ヴォーカルなどのトレーナーでは、その人の好き嫌いや感覚に、そのトレーナーがプロとしてすぐれているほど左右されやすいのです。そのため、違うタイプは育ちにくく、似たタイプは何年たってもそのトレーナーの半分くらいの実力で終わってしまいます。ポップスのトレーナーは、一人で教えている人が多く、もともと、のどのよい人、声のよい人、器用に歌える人が多く、声を育てる経験をあまりつんでいないことが普通だからです。

Vol.67

○声の条件がよくなるには

 

 最近の若い人は、あまり大声を出さずに育ってきたせいか、声を出すこと一つをとってもなかなか、大変なようです。出せてもコントロールできません。

 本来は、声づくりは、無理せず、基本的なトレーニングで、少しずつ確実に身につけていくのが理想的です。時間がかかっても、トレーニングすれば声は必ずよくなるからです。慌てずじっくりと時間をかけて、声を自分のものにしていきましょう。

 声がよくなるとは、より大きく強く高く(低く)出せること、さらに、しっかりと統一されて、かすれたり割れたりしないということです。しかも、長時間、声を出しても異常をきたさないこと、心身の状態が悪いときも(風邪などをひいていても)最低限、必要な声の表現力が確保されることです。

 朝、起きてすぐに、しっかりとした声が使えるところまでになるには、相当のキャリアが必要です。しかし、そこまででなくとも自分の声を知ることで、声を使うときに、声の調子を万全に整えることができるようになればよいのです。

 声に必要な条件とは、自分の伝えたいものが思うままに伝わるような声であることです。繊細に丁寧にコントロールできる声のことです。

 

○ベターの声を探す

 

 ヴォイストレーニングのプロセスでの基本的な考え方は、自分のなかの最もよい声をよりよくしていくということです。もし、今までにのどに負担をかけず、体から声が出たことがあったら、その状態を自分でキープすることができるようになることからです。

 本当に声が出たというときの感覚は、案外とわかるものです。しかし、それをいつでも再現することは難しいのです。意識するからです。その声を、いつでも導き出せるようにトレーニングを要するのです。

 

 自分の最も調子よく声が出たときのことを思い出してみましょう。

 (経験していない人は、イメージするだけでもよいです。理想を満たす他の人になり切ってもよいでしょう。)

 それは、どういう状態で、どうして出たのでしょうか。

 

〇運動したあとの声

 

 よく、スポーツをしたあとなどに、体の底から心地よく声が出たという経験をしたという人がいます。これは、しぜんな発声の理にかなっているのです。

 まず、体が運動のあとで、柔らかくこなれた状態となっています。汗もかき、体内の循環機能もよくなっています。よけいな力や雑念が抜けています。さらに、息や声を適度に使い、声帯も使いやすい状態になっています。息はいつもより深く、無理なく全身からの動きで出せています。

 こういうときは、声はしぜんに出やすいのです。声を出そうとしなくとも、声が出てしまうような心身の状態になっているからです。息がしぜんと声になると、それが邪魔されずに外にひびいていきます。体と声が一体になって、無意識のうちに、声を導いているのです。

 逆に声が出にくいときは、心身の動かないときです。寒いとき、起床したばかりのとき、過度に疲れたとき、体調の悪いときなどです。こう考えると、スポーツをするような条件が、ほぼ声を出すときにも当てはまることがわかります。声は体と緊密に結びついているからです。

 

○声の出やすい状態をつくる

 

 トレーニングのときの基本姿勢について、順序立てて述べます。

 まず、胸をやや上に向けて、少しもちあげるようにします。すると、腰のまわりに少し緊張を感じるはずです。そこの筋肉(背筋、側筋)が、声を自在に扱うために大切です。これを使えるように息のトレーニングで鍛えていきましょう。

 次に、息を吐いてみます。のどがかわくような吐き方でなく、お腹の底からゆっくりと絞り出すようにします。吐き切ったら、少し止め、そして、ゆるめます。すると、しぜんと息が入ってきます。これを、体の動きとして意識してください。口で息を吸っているのでなく、お腹が呼び込んで体に入ってくるように、です。(実際のトレーニングでは、吐き切るところまではやりません。)

 体、特にお腹が固まるようであれば、軽くジャンプしたり、揺らしたりしてほぐしてください。首を回したり、肩を動かしたりして、緊張を解きましょう。肩と首の間、胸とわき、肩との間の筋肉は、特によくもみほぐしておいてください。「首やのどはない」と思うことです。体の力が息になり、そして胸の中心に口があって、そこから息が出るように感じてください。

 慣れないうちは、腰も足もつっぱってきます。適当に動かして、力が入らないようにしてください。

 

 上体を前屈させるとやりやすくなります。お腹の前の方が押されて、背筋や側筋が使いやすくなります。息を何回か吐いてみてください。

 よく腹式呼吸を、腹筋トレで鍛えてお腹の筋肉を動かしている人がいます。これは腹直筋を鍛えますが、内臓器官を圧迫するのでよくありません。横隔膜は肺の下にお椀をふせたような形でついています。前腹を鍛えるのでなく、使いにくい背側や側面を使えるようにしましょう。腹式呼吸が身についていくと、やがて腰のまわりに空気が入るかのようにふくらむのです。

 

○腹式呼吸

 

 声を使うときに必ず注意されるのは、腹式呼吸のことです。

 腹式呼吸は、寝ころがって息をすれば、誰でも自覚できます。しかし、それを声に応用して、声を出したときに腹式呼吸でコントロールするのは、難しいものです。

 常に腹式呼吸と胸式呼吸は、呼吸時に共存しています。胸式呼吸から腹式呼吸に切り替えるのではなく、声を腹式呼吸でコントロールしているかどうかを言っているのです。

 腹式呼吸で、お腹から息が出ればよいのではなく、声になって出なくてはいけないのです。そのためには、腹式呼吸のトレーニングの前に、息を声にしぜんと変えること(声立て)が必要です。

 息がしぜんに声にかわるためには、呼吸をコントロールできるリラックスした状態の体が必要です。そういう体づくり、息づくりをめざして息のトレーニングをするようにしてください。

 

 息を吐くときには、あごがあがらないようにしましょう。日本人の大半は、あごが前に出すぎています。また、体の背筋の線に対して、首も頭部もまっすぐになるように気をつけてください。あごをひくことで、のどを圧迫しては何にもなりません。二重あごになるのは避けましょう。

 足はやや開き、重心を下げ、楽な姿勢をとりましょう。運動部などが「ファイト、オー!」とやる要領です。ただし、頭が前に落ちたり後ろにも反ったりしないように気をつけます。

 こういう姿勢は、あまり慣れていないので、最初は維持するだけでも、かなり疲れるかもしれません。少しずつ慣れてください。街を歩くときも、食事をするときも、さっそうと胸を張ってあごをひいて、格好よくしてください。

 

[息を吐くトレーニング]

1.ゆっくりと息を出します。出し切ったら、23秒止め、しぜんと息が入ってくるのを待ちます。(10回)

このときに、硬口蓋(上歯とのどちんこの間の硬いところ)の上、鼻や眼の奥に息をあてるように、意識しましょう。

慣れてきたら、背中のまん中に息をあてるように吸い入れてみるとよいでしょう

2.息を(ハッハッハッハッ)と犬が走り終えたときのように速く吐きつづける(1分間)

3.時計をみながら、5秒、なるべく速く吐き、5秒休む(1分間)

4.均等に意識して息を長く吐き出す(10回)

5.少ない息から、少しずつ吐く量を大きくしていく(10回)

6.脱力して、はねながら「ハアー」と息を出す

7.上半身を前倒させたところから、ゆっくりと上にあげながら息を吸い、「ハアー」といって、また倒す

8.上半身を中心に大きく体を動かしリラックスします

 

○深いため息から声にする

 

 息が声になることのわかりやすい例は、ため息でしょう。ため息(ハアー)をそのまま声にしていくのです。これはアプローチとしても入りやすいといえます。

 息も声も少しずつ「太く強く大きくする」というイメージをもってやってください。ただし、のどに負担をかけないことです。息で強くアタックをするのは、避けてください。

 

 深い息というのは、吐くだけでも、けっこうな体力がいります。声も息も、体で完全にコントロールしていくのです。それは、すぐれた俳優やヴォーカリストのもつ息づかいだけに耳を傾けてみるとわかるでしょう。

 声を大きく出していないのに、客席の隅々までしっかりと伝わる声、それは、深い息に支えられているからです。この深い息をコントロールするとき、お腹の側筋や背筋のところを中心に、全身に支え(最初は負担)がくるのです。負担がくるからこそ、そこが鍛えられ、強くなっていきます。そして、効率よく声になるから、他のところを脱力して、より通る芯のある声となるのです。

 声も息も、一本の針金のように、細くともしっかりと芯があり、動きの線のみえるものです。だからこそ、言葉を自在にコントロールでき、遠くまではっきりと聞こえるのです。マイクにも効率よく入るのです。

 最初は、深く長いため息をお腹一杯の空気を使って何回も吐いてみましょう。充分に体が動いてきたら、少しずつ実声にしていくとよいでしょう。

 

<注意>息のトレーニングは、自分の体力、体調にあわせてやることです。慣れぬうちは、額や後頭部などが痛くなったり、気分が悪くなること、めまいなどもあります。こういうときは、すぐ休んでください。

 立ってやるときは、やりすぎて倒れたりすると危険なので、まわりに注意します。具合が悪くなったら、すわるなり、ひざをつくなり、早めに対応することです。

 強い息吐きは、乱暴なので勧めませんが、よいトレーナーの元で行うと効果的なこともあります。

 

[ため息のトレーニング]

1.(ハアーーーー)と長く息を吐く

2.「(ハアーーーー)アー」後半を「ア」で実声とする

3.「ハアーーーーー」と声を伸ばす

43回、ため息で(ハアー)といって、4回目を実声「アー」とする

5.楽に声になるところ、一番、声の出やすいところで、声を出し、息で少しずつ、大きくしていき、そのあと小さくする

 

○息とことばから声にする

 

 声のトレーニングのなかで伝わることを知るには、日頃、使っていることばの実感から学んでいくことが早いでしょう。短いことばをなるべく体から(お腹の底から)声をつかんで、ことばにします。簡単なことばで、しっかりと発してみることです。

 最初は、口形などはあまり気にする必要はありません。正確な発音よりも、体からの発息と発声を重視します。それとともに、ことばを少しでも深く捉えるようにしていきます。

 のどの調子が悪いときなどは、生じ声を出すよりも、息だけを吐いている方がよいこともあります。声帯そのものを疲れさせる のでなく、声をうまくコントロールできるように体を鍛えておくことが、トレーニングの目的だからです。

 特に、大きな声を出したことのない人は、息によるトレーニングをしっかり行うことをお勧めします。これは、時間も場所も問わずやれますので、毎日行ってください。

※ただし、息によって、のどや口内がカラカラに乾くようになるのはよくありません。これは、無駄に荒い息を使いすぎるからです。

 

○息読みのトレーニング

 

 息でことばを読んでみます。これを「息読みのトレーニング」と呼んでいます。息読みのトレーニングは声帯を使わないので、のどを痛めません。初心者が、声を出そうとすると必ず、そこに無理な力が加わります。息でなら安全だからよいのです。ただし、人によっては、その方がのどにかかる人もいます。ささやき声は、人によって喉に負担になります。その場合はやめましょう。

 

[息読みで読むトレーニング]

1.ことばを息で読んでみる

2.息で読んでメリハリをつける

3.息で読んだあと、声で読む

4.息を3回「ハッハッハッ」と吐いて、1回「ハイ」と大声でいいます(20回)

5.息で「(アオイ)」といって、声で「アオイ」といいます(20回)

 

○共鳴(ひびき)のトレーニング

 

 声帯で生じた喉頭原音は、声道で、口、鼻などを通して声としてなって出ます。それが統一されると、ひびきになります。それを調整したのが母音です。

 まずは、体の方、胸に充分にひびかせ、のどをリラックスさせる発声を生じさせることを覚えることです。そして、しぜんと充分にひびいてくるまで待ちましょう。

 

 基本姿勢として、前屈した状態で声を出してみましょう。日常的に使っている声を少し大きく出してみてください。のどのあたりがひびくかないようにチェックしましょう。

 普通は、高くするほど頭の方にひびきますが、それを、低くして胸の中心にひびきを集めてみましょう。ことばとしては、「ハイ」、「ハオ」、「ラオ」、「アオイ」などがよいでしょう。

 体のいろんなところへ手を当ててみると、声がひびくのがわかります。胸から肋骨、背骨、尾てい骨と、下の方までひびいているようにします。胴体にひびくイメージをもってください。このときも、あごを出さず、首や肩、舌などの力は抜くことです。そのまままっすぐに立って同じようにやってみてください。

 イメージですが、声の芯、声の底をつかみ、少しずつ大きくしてみてください。のどに負担がくるようならやめます。次に長くしてみましょう。さらにピッチ(音高)を高低に変えてみてください。

 声をしっかりとキャッチするというのは、とても難しいことです。そこで体を入れるとともに、余計な力を抜き、リリースするのです。

 

[声のひびきを確かめるトレーニング]

1.ハイ、ガイ、ライ、ララ、マー、アー

2.ガーゲーギーゴーグー

3.ガーヤーダー

4.ガゲギグゲゴガゴー

 

「学ぶ力をつけていく」 No.326

 

研究所では、以前なら、とりあげなかったアーティストをとり込んでいくようになっていきました。時代も変わり歌の役割も、そして、ここにいらっしゃる人も多様になってきたということです。

 

本当のアーティストは、CDやたまにみたライブ、TV、ラジオなどではうかがいしれない底力をもっているものです。日々のプロセス(トレーニング)は知る人ぞ知るものです。

 

それゆえに論じにくいものです。選りすぐるにも、我が出ざるをえません。そこで複数の価値観、多様性を身につけていく必要もあるのです。

 

 

 

長く同じ人と同じところにいると、しだいに甘くもなり、よいところだけ、あるいは悪いところだけをみるようになってしまうわけです。気づかずに固定観念から先入観になり、クローズしてしまうものなのです。

 

そうならないために、こういった情報があるのですが、活かしていますか。

 

たくさんのものに、あるいは深いものに深く接していますか。保守的にならず、新しい風をいれていますか。

 

 

 

たくさん学んでいた人も、あるところから学べずにか学ばずにか、変わらなくなるものです。

 

何からでも学べる人は学べます。すぐれていく人、学ぶ力をつけていく人にとっては、何事もそこにあればそれだけで意味があるからです。
意味が生じてくるように、その人が得ていくからです。

 

でも、多くの人はまわりの人に認められ、通用するようになったことで学べなくなってしまうのです。自分の外にあるもので定めてしまうからです。もったいないことです。自分以上の内なるものとの対話を大切にしましょう。その上で、意味をつけ価値としていくのは、あなたなのです。

 

 

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