「高いところに昇る」 No.327
日常を離れて、長期的なヴィジョンをみつめたいときは、高いところにあがってみます。
高層マンションやホテルも試してきましたが、とかくそれが面倒になるとよくないので、10階くらいでも充分です。
こうして少し天に近づくだけで人や車が蟻のようにみえます。宇宙に出て地球をながめた人の人生観が変わるのは、あたりまえのことに思えます。古今東西、偉い人や金持ちが高い所に住みたがったのもわかる気がします。バベルの塔以来、いやそれ以前から人間は、高層建築にあこがれていました。高い山へチャレンジする人も尽きません。
旅先では、そこのもっとも高いところ、丘でもタワーでも昇ります。すると、ぱっとその街全体がつかめます。鳥瞰というのでしょう。同じことを誰かから遠い昔に聞いた気がします。
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