「少しの違い」 No.330
バッターで打率2割というと下位打線か2軍、3割というと強打者(4割ともなれば歴史に残る大打者)となります。その差は、10球であれば2球と3球で、1球の違いです。7、8球打てないことには変わらないわけです。しかし、1,000球となれば、100球違ってきます。1万球で1,000球。となると、1割というのは、どれほど大きな違いでしょうか。100m走なら1秒=10m近くです。そこがわかるかどうかでしょう。
「自分の方が相手よりも遥かにできると思えば自分と同じくらい、自分と同じくらいと思えば遥かに自分が下」というほど、人は自分に甘いのです。人と比べているところで勝負になっていないから、嫉妬と妬み、そねみになり、囚われるのです。
運とか才能とかいうのも同じです。少しやっているとかできていると思う人は、ずっと自分よりやっているしできているのです。少し認められていると思う人は、ずっと自分より努力しているし時間をかけてきているのです。
そこをしっかりと知るところからがスタートです。
« 第43号 「トレーナーへの誤解」 | トップページ | 第44号 「トレーナーに必要なこと」 »
「5.プロフェッショナルの伝言」カテゴリの記事
- 「AIと芸道」 No.406(2025.06.01)
- 「極意」 No.405(2025.05.01)
- 「情報と表現」 No.404(2025.04.01)
- 「問うて考えておく」 No.403(2025.03.01)
- 「表現のエネルギー」No.402(2025.02.01)