第59号 「研究所という場と使用シート」
○ヴォイス塾の指導体験
私は、二十代で聴く力と音声として使える声を、三十代で話す力と書く力を学びました。声や歌は、わからないです。わからないことが多くなってきます。そのことが、学ぶということと思います。
声を出すということは、リスクを考えず行動することだと思っています。
○研究所のシート
理想を掲げ、いらっしゃる人への感謝で続けている研究所です。そこでのレッスンの取り組み方とカリキュラムを、使用しているシートでご紹介します。
1.レッスンをきちんと復習し、トレーニングすること「レッスン前シート」
2.1ヵ月の学習を復習し、翌月の指針を決める「月末報告レポート」
3.世の中での接点や時代、市場をつかむ。発表の経験を積む「レッスンレポート」
4.個別の問題、弱点補強、技術、基礎を高める「カウンセリングシート」
5.先達、一流、プロ、アーティストに学ぶ「鑑賞レポート」
○環境と才能
環境が人を育てます。理想の地に環境を変えること、たとえ同じ環境でも自分の姿勢しだいで大きく変わります。あなたの捉え方によって、場は不毛の地にもなります。志と気持ちを、どれだけ維持できるか、その覚悟です。
一度しかない人生で、常に何を優先するか、毎日の一つひとつの行動が岐路なのです。それが時とともに褪せ、他の人と同じになっていくとしたら、それがその人の才能の限りだったということです。
人の世で努力しても報いられぬものは、いくらでもあります。しかし、そのことで人生の価値が変わるわけではありません。自分の才能を育てるのは、大変ですが、大切なことです。
○トレーニングを前提とした立場での記述
質問には、簡単に正誤を言い表せないものが多いので、踏み込んで、持論を持ち出すこともあります。すべては、一般的な見解ではなく、トレーニングを行なうという前提でなら、そう考える方がよいという条件付での回答です。
どんなアドバイスも、あなた自身が学んでいくためのきっかけにすると活かせます。しかしそれで全てよしとはなりえません。
内容に疑問や質問のある方は、研究所のホームページをご覧いただくか、連絡の上、いらしてください。研究者やトレーナーの皆さんとは、発声の解明やトレーニング方法の研究のできることを期待しています。
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