「リアルな問い」No.348
「答えをみつけるのではなく、問いを立てること」を常々、言ってきました。ここを研究所と名付けたことともそれと結びついています。
ただ好きなだけで突き詰めるマニアックな趣味とも違いますが、それもありです。
センスとスキルをもって、世の中にリアルに働きかけられる、他の人に影響を与えられるくらい応用できる基礎を身につけるのが、コンセプトです。それは現実を時代を鋭く切り取り、直視したものであることです。
そういう問いがあれば、半分は成功といえます。なぜなら、大半の人は答えを探し、他人のやったことややれることをまねしているだけのことが多いからです。日本では、それをはずすことに一苦労ですまないことが多いのです。
創造のないところに、どうして表現ができるのでしょう。問いを立てるトレーニングこそ、学ばなくてはならない第一のことです。殊に、日本においては、そう思うのです。
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