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「出口と切り口」 No.350

人に伝わるもの、伝わってきたもの、すでに人類の共有財産となり、人に働きかける影響を与えてきたものを考えてみることが多くなりました。

研究者は、職人に近いですが、アーティストは芸術家で個別、一個人の作品を創り、模倣は否定されます。

職人は、無名でも公共に供する、社会に役立つモノづくりをする人ともいえましょう。誰がつくったかというのは必ずしも重要ではないのです。生活の糧を得る手段であり、仕事です。

もちろん、独特なオリジナリティがあって名があるという職人もいます。そういう人はクリエイターという方がふさわしいかもしれません。アーティストも、発注主がいて、その意に沿ってつくると、クリエイターと区別しようもないのですが。

表現という出口のある問いを立てることとともに、自らの一生の時間のなかで形となるように、どこかで切り口をつけることも忘れてはならないと思います。

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