No.356
<レッスンメモ 「団塊世代と芸人」>
ビートたけしは、団塊の世代を、お互いに仲良くつるむし、話も合うのに、闘わない雑魚と自称していました。
彼らが若いときには、反するものとして、体制、国家、権力、権威、管理、伝統、教養がありました。しかし、しそれに応じていったのです。
今は、どんな行為でも価値があるわけではないと指摘できなくなりつつあるようです。
自由平等といいつつ、滅びていくのも許容するのでしょうか。
横の文化となると、圧倒的な差がない人に対して、まわりの人の口から文句が出てしまうのです。
芸人だから仕方ないとは、もう思われません。
人間らしさには、よいところも悪いところもあるのにです。
品のよさとは、文句を言わずに腹に収めるということでしょう。自分への気遣いです。
「武士は食わねど」そうして貯めたポテンシャルエネルギーのあるところに、表現は成立するものです。 [623]