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「物語」(4) Vol.61

○全集と分類法

『日本昔話名彙』 柳田國男監修 日本放送協会編 日本放送出版協会 1948

完形昔話の下位区分に誕生と奇端、兄弟の優劣など10グループ183話型、派生昔話のもとに笑話、化物話など6グループ146話型、その他に12話型。

『日本昔話集成』 全6巻 関敬吾著 角川書店 19501958 

昔話約8000を、動物昔話、本格昔話、笑話の三部に分類、およそ650話型を設定。アールネートンプソン(AT)と同様の分類を採用。

『日本昔話大成』 全12巻 関敬吾・野村純一・大島広志編 角川書店 19791980、明治末~昭和51年までに直接昔話の語り手から採集されたおよそ35000の事例を『集成』に基づいて動物昔話、本格昔話、笑話の3部に分類、集成の話型番号を適用。

『日本昔話通観』 全31巻 稲田浩二・小澤俊夫編 同朋舎出版  19771990

「むかし語り」「笑い話」「動物昔話」「形式話」の4部分類。

『日本昔話事典』 稲田浩二ほか編 弘文堂 1977https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=man_view&id=2000001674

 

<世界のタイプインデックス>

The types of the folktale : a classification and bibliography Antti Aarnes Verzeichnis der Marchentypen (FF communications NO.3); translatedand enlarged by Stith Thompson. Hellsinki 1961 (FFcommunications no.184) フィンラントのアンティ.A.アールネが、1910に世界で初めて作成した昔話の国際的な分類基準が『昔話の型目録』(FFC 3)で、後にアメリカのスティス・トンプソンが1927に改定増補したものが本書で、1961に更に改定。分類は、動物昔話、本格昔話、笑話、形式譚、未分類に大別、すべての話型に分類番号(AT番号)を付している。

The types of internation folktales : a classification and bibliography : based on the system of antti Aarne and Stith Thompson Hans-Jorg Uther part 13  Suomalainen Tiedeakatemia, (FFcommunications no. 284286) 本書は前褐のアールネ=トンプソンの『昔話の型』をベースにしており、そこでATにウターを加えて、ATUと略している。ウターはATで採用していた5部分類を、動物昔話、魔法物語、宗教的物語、現実的物語、愚かな鬼の物語、逸話と笑話、形式譚に変更し話型に12399の番号。

 

 

○古典文学の覚え方語呂合わせ(NAVERまとめ)

[平安の物語成立順]『タイヤ、うおっ!幻影=土』:タ(竹取物語)、イ(伊勢物語)、ヤ(大和物語)、う(宇津保物語)、お(落窪物語)、幻(源氏物語)、影(栄華物語)、土(堤中納言物語)

[平安の日記文学成立順]『十日、マイム、晒さねば』:十(土佐日記)、日(蜻蛉日記)、マ(枕草子)、イ(和泉式部日記)、ム(紫式部日記)、晒(更級日記)、さ(讃岐典侍日記)

[八代集]『今後、周囲にごしゅうい(ご注意)気をつけ、しっかり、せんと、死んじゃうよ』:古今集、後撰集、拾遺集、後拾遺集、金葉集、詞花集、千載集、新古今集

[栄花物語と鏡物の歴史書成立順]『えーい、大根水増し!』:栄花物語、大鏡、今鏡、水鏡、増鏡

[軍記物]『歩兵平原体操着()』:歩:保元物語、兵:平治物語、平:平家物語、原:源平盛衰記、体:太平記、操:曽我物語、着:義経記

[六歌仙]『おお! おっ きー フン あり そう』:大伴黒主、小野小町、喜撰法師、文屋康秀、在原業平、僧正遍昭

参考文献:Wikipedia、ほか

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