「絵巻物」(2) Vol.63
平安時代、空海 密教 曼荼羅や祖師の画像 真言の経典は「隠密」で「図画」の形を借りなければその真意は伝えられない。彫刻主体であった仏教美術において絵画(仏画)が重視されるようになった。
9世紀後半、和歌文学 屏風絵や障子絵 10世紀末の「やまと絵・倭絵」 障子や屏風などの日常の調度品に描かれる。
10、11世紀、貴族社会、絵画は曼荼羅を中心とする密教の図像や、浄土教絵画、釈迦図像などの仏画 仏像と仏画はどちらも「仏」 仏画は「絵仏」「画仏」「仏の絵像」と記す。 白河院による院政美術 仏画、装飾経、絵巻に大別
絵や絵画は奉納されるもの、絵馬などに形を変えて現在に至る。
『日本絵巻大成』(全27巻、中央公論社、1977〜79年)は、『続日本絵巻大成』(全20 巻、同、1981〜85年)および『続々日本絵巻大成』(全8巻、同、1993〜95年)と 共に、絵画・詞の料紙すべてを総力ラーで収録したわが国初のシリーズもの
平安後期、『源氏物語絵巻』などの物語絵巻、『伴大納言絵巻』などの説話絵巻、浄土信仰や 末法思想と関わる『地獄草紙』『飢餓草紙』などの六道絵巻
鎌倉時代、『北野天神縁起』などの社寺縁起、『西行物語絵巻』『一遍上人絵伝』などの高僧伝、『平治物語絵詞』『蒙古襲来絵巻』などの戦記絵巻、『伊勢新名所絵歌合』などの歌仙絵、歌合絵
南北朝(14世紀)、幅広い層を対象として量産化 庶民的表現 冊子形式の絵本等が登場
参考文献:Wikipedia、「絵巻に見る『病のイメージ』一『日本絵巻大成』から一半田結
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