「声の裏ワザ」Vol.8
- トレーナーの指導法
トレーナーや本が、発声の基礎をきちんと踏まえていないか、踏まえているのに説明しないの、ただ、中途半端に説明するなら、しないほうがよいとも思われます。
私は、本を読んだ人には、レッスンでは本のことも忘れてもらいます。そのためのレッスンというスタンスだからです。
長く続けばあるべきところへ戻されていくのに、効果がないとか、逆効果だと見切って途中でやめるから、本来の効果まで達しないことがほとんどなのです。
〇ストライクゾーンで
声優には、若くして抜擢され、アニメ声や他の役柄の声を与えられる人がいます。そこは、演出としてみて、トレーニングとしては、その人のベターをベストにする方向をそらしてはなりません。そこがその人のストライクゾーンだからです。
日本人の声は生声っぽく浅いのですが、役者も(アナウンサーにもいます)、十年、二十年とプロの深い声になっていきます。それは表現活動が優先されるために、おのずと自分の中心で動かせる声が選ばれ、人に働きかける声が選ばれ、磨かれていくからです。(再現性、応用性のある声が選ばれます。)
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