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「戯画」(2) Vol.65

<近代・現代>

1862年(~87年)、横浜「The Japan Punch」創刊、イギリス人チャールズ・ワーグマン。(1841年ロンドン「Punch」)

「トバエ」TOBAEなど、フランス人ビゴーらの政局批判、社会風俗描写。

1874年日本人による最初の漫画雑誌「絵新聞日本地」を仮名垣魯(かなかきろ)文(ぶん)が創刊。

1877年「団々(まるまる)珍聞(ちんぶん)」の本多錦吉郎や小林清(きよ)親(ちか)の戯画 明治前半記に政治風刺画、長原止水(しすい)。1878年「驥尾(きび)團子(だんご)」

1896年北沢楽天の杢(もく)兵衛(べえ)・田吾作もの。1905年「東京パック」創刊、「漫画師」と名乗る。

戯画は、大津絵、鳥羽絵・於(お)東京(どけ)絵(え)、狂画、ポンチから、パックの創刊で、[漫画]という呼び名に。1908年小川芋銭「草汁漫画」、1909年小杉未醒「漫画と紀行」。

版画中心の美術雑誌「方寸」に森田恒友、山本鼎(1907年[漫画家]という)らの漫画的作品。河鍋暁斎の戯画本『暁斎酔画』、『暁斎楽画』 子ども漫画本 

1910年飯沢天羊「罵倒漫画」、1911年川端龍子(りゅうし)「漫画東京日記」、1912年森田太三郎(たさぶろう)「名流漫画」。

明治20年代、新聞に漫画。「東京日日新聞」の小林清親、「二六新報」の長原孝太郎、「時事新報」の今泉一瓢(いっぴょう) 

30年代にかけては「團團珍聞」の田口米作、「時事新報」「東京パック」の北沢楽天

大正期:新聞漫画 朝日新聞の岡本一平(漫画漫文、描写の簡略化、長編ストーリー)→1915年、東京漫画界結成。

時事新報の小川治平、国民新聞の池部鈞(ひとし)、毎夕新聞の下川凹天 

朝日新聞掲載の麻生豊の「ノンキナトウサン」「只野凡児」のアメリカ風コミック形式 

昭和初頭:柳瀬正夢を中心とするプロレタリア漫画 第二次「東京パック」からは松山文雄。

小山内竜、小野佐世男などの異色漫画家。新漫画派集団による近藤日出造、横山隆一、杉浦幸雄らは、ナンセンス漫画。

昭和戦前期:円本ブーム 『現代漫画大観』全10巻、『一平全集』全15巻、『楽天全集』全12巻 講談社の『のらくろ』全10巻。

冒険ダン吉、タンク・タンクロ—、フクちゃん、轟先生などのキャラクターで象徴される戦前戦中の漫画は、戦後、貸本漫画・劇画・コミック・ストーリー漫画・マンガなどと名称を変えていく。戦後は、横山泰三、小島巧、長新太。昭和20年代半ば頃まで、子どもは「赤本漫画」を駄菓子屋や縁日の屋台などで横井福次郎・手塚治虫。20年代後半、貸本屋が現れ「貸本漫画本」。

月刊の貸本漫画誌 1956年創刊「影」(日の丸文庫)、1957年創刊「街」(セントラル文庫)

「影」の195712月号、辰巳ヨシヒロの「幽霊タクシー」に劇画工房という言葉が使われ、絵物語と漫画を合わせたような[劇画]が注目。昭和40年代にコミック本、アニメの原作、海外への翻訳出版。平成以降、海外で「マンガ」定着、ウェブマンガ。日本のコミックは、アニメ化や翻訳によって世界に普及する。

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