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2022年9月

「戯画」(3)Vol.66

<少女漫画と女性画家>

北沢楽天「とんだはね子」(「時事漫画」1928年)、倉金章介「あんみつ姫」(「少女」1949年)、手塚治虫「リボンの騎士」(「少女クラブ」1953年)など、男性漫画家が生み出してきた少女漫画は、昭和30年代以降は、上田トシコ「フイチンさん」(「少女クラブ」1957年)、池田理代子「ベルサイユのばら」(「週刊マーガレット」1972年)、美内すずえ「ガラスの仮面」(「花とゆめ」1976年)など、女性漫画家が活躍 「レディス・コミック」

水木杏子・いがらしゆみこ「キャンディ・キャンディ」(「なかよし」1975年)

 

<研究と展示>

1901年にドイツでC・ネット、G・ワグナーの「日本のユーモア」出版

日本では、1924年版の細木原青起「日本漫画史」(雄山閣)(2019年岩波文庫で復刊)

1966年、埼玉県に大宮市立(現さいたま市立)漫画会館 美術館の漫画展は、1972年にサントリー美術館「明治の諷刺画家 ジョルジュ•ビゴー」展 

宝塚市立手塚治虫記念館(1994年) 香美市立やなせたかし記念館(1996年) 京都国際マンガミュージアム(2006年)

 

参考文献:「日本の戯画」須山計一(現代教養文庫)/「日本の漫画本300年」清水勲/猪俣紀子(ミネルヴァ書房)/「日本漫画の歴史」清水勲(GIGAMANGA展 カタログ解説)

「基礎教育のためのヴォイトレ」 Vol.1

〇誰にも必要な声

 

 声について知り、声のトレーニング(ヴォイストレーニング)をして、自分の声できちんと自分の思っていることを伝えられるようにしていきましょう。

 ヴォイストレーニングというと、声楽家(オペラ歌手)やヴォーカリスト、役者や声優、アナウンサーになる人のための訓練と思われていませんか。そんなことはありません。声を使う人なら、誰にでも必要なことなのです。声を使わない人は、ほとんどいませんから、あなたにも必要なことなのです。

 あなたには、どんな目的、関心があるのでしょう。

 

 

〇声に関心のある人

 

声に関心のある人は、いくつかに分けられそうです。たとえば、

1.声をプロとして使う職業、仕事につきたい。

 アナウンサー、レポーター、落語家、タレント、インストラクター、セールスマン、先生など、ほとんどの職業が含まれます。

 

2.声を使っていて、困っている。

 たとえば、放送部や演劇部、合唱団、応援団などに属している人なら、少なからず声のいろんな問題を抱えていそうですね。

 

3.声に自信がない。

声のせいで、ものごとがうまくいかない、人とうまくやっていけない。

 これも、とても多い問題です。社会人になっても、ほとんどの人がこういうことに悩んでいます。

 

4.自分の声が変だ。

 自分の声が変だというのは、多くの人が思っていることです。ポリープや声帯結節など、声の病気もあります。声がうまく出ないとか、のどが痛いこともあるでしょう。カラオケを歌いすぎたり、応援をしすぎてのどをからした人もいるでしょう。

 

 

○声はいつでもどこでも使っている

 

あなたは、声についてどのようなイメージをもっていますか。

声を出したことのない人はいませんね。いつも声は使っていますね。あまりに無意識に使っているため、却ってよくわからないのでないでしょうか。

声は日常的によく使っています。毎日のように家でも学校や会社でも使っていますね。

ここでは、学校でのことを考えてみましょう。国語で詩を読む、英語を読む、グループ学習で発表する、体育やスポーツ倶楽部で、「パス」とよびかけたり、「ナイスシュート」ってほめたり、音楽で歌ったり、返事をするにも「ハイ」と声を使います。「おはよう」「いただきます」「さよなら」、どれほどのことばをしゃべっているでしょうか。

 

それではあなたは声を出す練習をしたことはありますか。合唱団や演劇部、放送部、応援団の人なら、発声練習をやったことがあるでしょう。運動部なら、練習や試合で声を出しますね。校内の合唱コンクールでは、声が主役です。遠足や修学旅行、バスの中で歌いましたか。運動会や文化祭、卒業式などイベントでも声は使いますね。

 毎日の授業ではどうでしょう。発表をしたり、討論をしたりします。出欠も声でとりますね。文章や詩を読みます。挨拶もします。

 学校以外ではどうでしょう。友だちや家族との会話、お店での買いもの、カラオケ、そして電話など。こうしてみると毎日の生活は声がないと成り立たないでしょう。とても、たくさんの声を使っています。

 

 

○自分の声を知っていますか

 

 それでは、あなたは自分の声については、どのくらい知っているでしょうか。じっくりと聞いたことがない人がほとんどでしょう。

自分の声を聞いたことはありますね。カラオケなどで、マイクでの声も聞いているでしょう。

でも声は、出した先から消えていくから、それを反省したり、よくしようとトレーニングするなどということは、なかなかやりません。

でも、あなたの声はあなたのまわりの人みんなに、聞かれているのです。

録音した声をテープなどで聞いたことはありますか。「でも、自分はこんな声だから」と思って、何もしていないでしょう。

「声は変わるのですか、よくなるのですか」と聞かれることがあります。「はい、変わります。ずいぶんとよくなります」と答えます。

 あなたの声は、もう赤ちゃんや幼い子供の声ではあります。

 声は、いったいどういうもので、どのように使えばもっと役立つのでしょうか。普段は、見逃されがちな声の世界について知ることは、人生を豊かにすると思うのです。

 自分の声が好きな人も、嫌いな人も、是非、自分の声についてよく知ってください。

 そして、うまく使えるようになってください。そのために、声をよくするためのトレーニングをしましょう。

 どんな声がよい声なのでしょう。その声は、どうしたら出せるようになるのでしょう。

 

○声の悩み

 

 あなたは自分の声で悩んだことはありませんか。 声をうまく使えなかったこと、自分の声が嫌だと思うことが、声の悩みの二大チャンピオンです。

 まず、声をうまく使えないにも、いろんなときがあります。とても多いのは、ドキドキあがってしまって、声がふるえたり、裏がえったり、変な声になってしまったというときです。しかし、こんな大変なことも声のことを知るだけで、かなり改善するでしょう。

 人前で発表するときに、大きな声が使えなかった、返事をしたのに何度か聞き返された。

 離れた人を呼んだのに聞こえなかった。

 電話で、いつも聞き返される。

 自己紹介で名前をいっても、はっきりとわかってもらえない。

 声が通らないといわれた。

 人前で話すといつも間違える。

 カラオケで歌ったら笑われた。

 

○自分の声は、変?

 

「どうして自分の声って変なのだろう」について、です。

あなたは、他の人の声と比べて、何だか自分の声はよくないと思っていませんか。

自分の声について嫌だと思っている場合、それはどうしてでしょうか。

暗い、かすれている、汚い、低い、はっきりしない、カン高い、浅い、明るくきれいでないなど、明らかによくない場合もありますが、実はその多くは思い込みからくることなのです。

これらは、声の問題ですが、そこにはいろんな問題が含まれています。

きちんと直すためには、声についての、基礎知識が必要です。

「間違えへの対処法」 No.373

間違えを怖がる人は多いようです。

間違えないためには、何もしないことか、間違いが何であるのかを突き詰めないことです。しかし、それは、誤魔化すこととなります。

どういうことが間違いであるのかの定義をしないなら、間違えは、わかりません。

それこそが根本的な間違いです。

 

私は、常に自分の間違っている可能性を考えます。

自分は最善を尽くしているから問題はないとか、失敗もないというのなら、まともに考えていないことだからです。

でも考えてもわからないことは、いろいろとあります。

間違えを知るには、挑んで失敗すること、失敗は、そのための大きなヒントです。

むしろ、何をどうやっても間違えだと思って実践し続けていけばよいでしょう。

そうすれば失敗も想定内です。

 

正しいと思っても、誰かから見たら、間違えなのだろうと感じつつ、何ごとも、行いながら、修正をし続けていくことです。

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