「歌の裏ワザ」 Vol.16
〇プロデューサー的視点でみる
声の質
音楽の方向性にあう
自分に合った曲を選ぶ
歌より声
ルックスよりキャラクター
もっとも大切なことは → 作品をつくり、演じ続けること
どう歌えばよいのかわからない → 歌うことよりクリエイティブに表現することを優先する
プロの資格とは → 他の人にできない何ができるか
上達し続けるには → リスペクト力 すべては憧れと畏敬からはじまる (ファンにとどまらないこと)
デビューするには → スタイルを決め、洗練させる
声も悪く、歌も下手だ → 編集、構成力を磨こう(歌の下手なプロに学ぼう)
コンセプト、キャッチコピー
お客やファンの分析
作品イメージ
キィワード(アルバムのタイトル)
エンターテイメント性
アベレージ、クオリティ、コンディション
体力、技術、メンタリティ、パッション
トーク、人間性、音楽性
ポジショニング 自分の位置
音楽を支える側の苦労や音楽のシステムを知る
音響、プログラミングを学ぶ
最新情報、チャンスを得る、デモをつくる
エンターテイメント性 見て楽しませる
主観と客観で、売れるものを見抜く
気に入られるより、いい作品を
今売れるものでなく、残るものを目指す
土俵そのものをつくること
○基本とする教材
声と体と息を自分に移しかえて味わいましょう。
・オールディーズ(50・60年代ロック)
・カンツォーネ
・シャンソン
・昭和30~40年代の日本の歌
・演歌・歌謡曲(日本人の情感表現)
・童謡・唱歌(歌唱の基本デッサン)
モータウンの主たるヴォーカリスト
声で歌で人に伝えるために 結果として感動させるために、口から奏する、ことば・ファルセット・息・ささやき・シャウトなどを学びましょう。
・ルイ・アームストロング
・トム・ウェイツ
・ゴスペル
・サム・クック
・アレサ・フランクリン
・マーヴィン・ゲイ
・ティナ・ターナー
・ジェイムス・ブラウン
カバーした曲も聞きましょう。
・サラ・ヴォーン「枯葉」「イエスタデイ」「ミッシェル」
○声の常識の誤解
次のことをあなたは知っていましたか?
声は声帯の震える音ではない。
胸式呼吸をやめて腹式呼吸に変えるのではない。
腹式呼吸はお腹を鍛えるのではない。
自然な声は自然ではない。
年寄りに高い声は聞きづらい。
聞いてもらうためには大声はタブー。
トレーナーを真似てはダメ。
口を大きくあけすぎない。
声を出さなくてもたくさんの練習ができる。
息は鼻からだけ吸うのではない。
声は響かせようとするのではない。
声量のある声とは大きな声でない。
声区は、共鳴させるところではない。
歌いあげてはならない。
歌では声をやたらと伸ばしてはならない。
歌うとは、声を殺すこと。
詞やことばを歌うのではない。
大声は出さない。
絶対音感はいらない。
音程はとるな、リズムはつくれ。
感情を入れすぎない。
○身体づくりのメニュ
メニュには、いろいろとあります。役に立ちそうなものを組み合わせてください。あなたの勘で選ぶようにというのは、自分の勘だけが頼りになる世界です。頭を使うとおかしな方向にいきます。
トレーニングの方針、メニュ、トレーナーに頼るのもかまいませんが、目的を定め、それに合うように取捨選択して使いこなすのは、あなた自身です。
本当に必要なメニュは、一つか二つ、それを知るために学ぶわけです。体操も同じ。本を読んで不安になるなら、捨てましょう。
声楽家のなかには、太っている人の方がよい声だというイメージもあり、体重を増やしたり、胸筋などを鍛えたりしている人もいます。役者などは、役作りにも関わるでしょう。ただ、極端なダイエットは声によくありません。
○メニュの選び方、使い方
ヴォーカルは、どういう方針で、どのメニュをメインにするのかを知ることは、かなり難しいことになります。
ただ、楽器と同じく、発声にも、人間として共通することがあります。
練習法(メニュ)よりもそれを何の目的でどのように使って、どうなっていくのかがもっとも大切です。誰もが同じように、効果の出るメニュはありませんし、その使い方において、楽器とは比べものにならないほど、個人差が大きなものだからです。
私のすることも
1.決して、他ではできないこと
2.決して一人ではできないこと
3.絶対に私にしかできないこと
となりつつあります。
« 「基礎教育のためのヴォイストレーニング」 Vol.8 | トップページ | 閑話休題 Vol.73「日本酒」(2) »
「3-2.歌の話」カテゴリの記事
- 「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.14(2024.08.20)
- 「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.13(2024.07.20)
- 「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.12(2024.06.20)
- 「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.11 (2024.05.20)
- 「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.10 (2024.04.20)