閑話休題 Vol.76「和菓子」(2)
<祭典>全国菓子大博覧会:「お菓子の博覧会」は明治44(1911)年に東京・赤坂溜池の山会堂で「帝国菓子飴大品評会」
五感:「味覚」食べておいしい/「嗅覚」小豆などの素材のほのかな香りを楽しむ/「触覚」楊枝で切るときや、歯ざわり、舌触り「視覚」目で楽しむ/「聴覚」菓銘と呼ばれる名前
意匠や菓銘は、古典文学や日本の歴史、風土、四季の移ろいなどの自然をたくみに取り込んでいる。
<種類>水分30%以上が生菓子、10%以下が干菓子。その間が半生菓子。
原材料や製法で「もち菓子」「焼き菓子」「練り菓子」に分類。
もち菓子:おはぎ、赤飯、関西風桜餅、すあま、羽二重餅
蒸菓子:饅頭、軽羹、ういろう、ゆべし
焼き菓子:平鍋もの―どら焼き、関東風桜餅、今川焼、たい焼き、茶通/オーブンもの―栗まんじゅう、月餅、桃山、カステラ、黄身雲平/干菓子―ボーロ
流し菓子:琥珀羹、羊羹、水ようかん
練り菓子:練り切り、こなし、求肥、雲平
揚げ菓子:生菓子―あんドーナツ、揚げ月餅/干菓子―かりんとう、揚げ煎餅、新生あられ、揚げ豆、揚げ芋
あん菓子:石衣
おか菓子:最中、鹿の子餅、州浜
砂糖漬け菓子:甘納豆、文旦漬け
打菓子:落雁
押し菓子:志ほがま、村雨
掛け菓子:雛あられ、おこし、五家宝
飴菓子:有平糖、おきな飴
豆菓子:炒り豆
米菓:あられ、煎餅、八ツ橋
<用途による分類>
並生菓子(なみなまがし、「並菓子」とも)、朝生菓子(あさなまがし、朝生)と上生菓子(じょうなまがし)
その他に、茶席菓子、引菓子(ひきがし)、式菓子、蒔もの菓子、縁起菓子、工芸菓子
<材料>豆類と餡 粉類・米粉 砂糖。鶏卵を例外としつつも植物性の原材料が原則。
参考文献:「本の万華鏡」/「和菓子の歴史」青木直己(ちくま学芸文庫)/Wikipedia
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