「スタンスと関係づくり」 No.392
ワークショップなどでは、最初に3つのことをお話します。
それを話しながら、反応を見て、どういうスタンスを取るのか、目の前の人とどのような関係を築いていくのかを、ある程度、定めます。
メニュや時間配分を再調整するわけです。
まず一つめは、常識を疑ってほしいということです。
これまで身に付けたり、学んだことを一旦、全て忘れてみるということです。
次に、真逆のようですが、常識で考えてみるということです。
いろんなことを新しく身に付けたり、覚えたりするときこそ、これまで自分なりに培ってきた考え方、特にあたりまえの考え方をベースにしてみることです。
あまり極端なことや偏ったことは、考え直すか、保留にしておいた方がよいでしょう。
そして、最後の一つは、もっとも大切なこととして、どのように感じるか、どのように伝わっているのか、それをチェックすることです。
ほとんどのことは、さほど感じないし、思うほどに伝わっていないのです。
やったことも、そこで、すぐに消えていき、誰の心にも残らない、それなら、やったことには、ならないとしておくのです。
それらを自他共に厳しく判断してみてください。
そのことで、次に何を学ぶかが、みえてくるでしょう。
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