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2024年9月

閑話休題 Vol.90「忍者」(2)

〇現在との関わり

 

忍術伝書 伊賀と甲賀の万川集海、紀州藩の正忍記、服部半蔵の忍秘伝

神武不殺 針と切(きれ)

密法伝来の三密行法、身口意―印を結び、呪文を唱え、神仏に願う、気合と呼吸法

二重息吹―静かに長い呼吸を繰り返し、次に逆呼吸で行う。臍下丹田。

有声無声の気合い、「エイ」、「ヤア」、「トゥ」、「ハッ」

 

「忍者は乱定剣(らんじょうけん)といって、箸でも爪楊枝でも何でも打って刺せなければいけません」

「忍術というのは型にとらわれないもの、一つの固定観念にとらわれずに自由に発想を転換して、自由な価値観を身につける」

「人間にとって、死とは一番のストレス、内から湧き出る恐れや不安をみつめ、逃げずに乗り越える鍛錬を積むこと」

「日本文化を凝縮したもの」 日本文化の根本には神道

 

神道には表と裏があり、裏が本物・本質 日本を裏で動かしてきたのが忍びの者 忍ぶということは自分を消すこと、自分を消すことで相手の意識や時代の変化、過去・未来とも繋がって感じられるようになる。

摩訶不思議な術で敵をくらますイメージは、山伏の使った術が悪党や地侍へと引き継がれたもの。

 

禅の教義なども、正忍記の極秘伝

現存する忍術書には、交際術・対話術・記憶術・伝達術・呪術・医学・薬学・食物・天文・気象・遁甲・火薬など、研究。

忍びの条件は、智恵のある人、記憶力のよい人、コミュニケーション能力に秀でた人

 

忍者の心得 目立たない。敵を作らない。友人を多く持つ。サムライの心得「義、勇、仁」 

忍者は名は残さずとも任務を完遂して生還すること

同じ動きをしても先週と今週では感覚の差があるし、感覚が同じでも動画を撮ってみると違う場合もある。だから感覚、コンディション、動作の質を絶えずチェックしていく。

 

「用意」には「気をつける、意を用いる」の語義がある

「忍道」もあり、その理念 以忍成和(忍を以て和を成す)

 

忍術は生きて帰るための生存術であり、武術は忍術の一部

“術”から“道”への変化 乱世の忍術とは盗む術 

忍術の忍は堪忍の忍、現代における忍術とは“忍耐の術” 

皆が耐え忍ぶ心をもっていれば、そこに「和」が生まれます。

 

「行」には終わりがなく「業」には卒業がある。

「何事にもじっと耐え忍び、心は鉄壁で動揺せず、内には残忍の意味合いを秘めながら、争いを避け人々とは合意していく心こそが、忍びの根本なのである。」

 

自立、サバイバルのための全ての手段、人間関係、心を読み取る、観察眼、体力温存、健康寿命、メンタル、食料確保と保存、薬の制作、

 

〇諜報活動

 

忍者は、隠密行動を得意とし、諜報活動をしていました。

例えば、ギリシャ神話で描かれた「トロイの木馬」などが有名です。古代中国の兵法書「孫子」では、兵法に離間工作の方法、敵の間者を二重スパイとして活用する方法など。「スパイ」は敵側の諜報員、「エージェント」は味方側の諜報員を指します。中国語でも、敵側を「間諜」(かんじゃ)「細作」(さいさく)「姦細」(かんさい)、味方側を工作人員や政治指導員などと区別します。

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.15

失われた声を取り戻す心を感じ声に表現する 

ヴォイストレーニングメニュー100

 ここでは、声のうまく出ない人や初心者、あるいはグループ(劇団・声優など、声をプロとして使っていきたい人たちも含む)でのトレーニングとして、楽しく効果的な材料をご紹介します。うまく工夫して使ってください。

1.赤ちゃん泣きのトレーニング

 仰向けになって、赤ん坊のつもりで、泣き声をあげてください。いきなり、やろうとせず、赤ん坊の気持ちになり切るところから始めます。

嬉しい、笑み、寂しい、誰もいない、ぐすん……そこからべそをかいて、そして……「アーンアーンアーン」泣いて泣いて泣きじゃくって、すっきりとなるまで楽しみます。泣き声に感情移入して、酔ってみます。この感覚を取り出します。

 気が済むまで泣いたら、次の点をチェックしてみましょう。

 □両肩さがる

 □胸は拡げる

 □下腹ひっこむ

 □喉は開く

 この機会に思いっきり若返りましょう。発声については、あなたも赤ん坊なのです。そして、生まれたばかりのときのエネルギーを感じ、元気になりましょう。

 生まれたときから出発しましょう。大声で泣くというのは、訴えること、まさに表現です。横隔膜も活発に動きます。

 疲れを感じたら、静かに休みましょう。赤ん坊の泣き声くらいに、人の心に働きかける声を感じましょう。

2.喃語のトレーニング

 生まれてからしばらくすると、赤ん坊は、見よう見まねで大人のすることをまねし始めます。ことばにならないことばで、声を発し始めます。その時期のことばを喃語といいます。

 それでは、何か思いを伝えるために、どんな音でもよいですから、適当に組み合わせて、力一杯、表現しましょう。でたらめことばをぶつけるのです。仲間とやっても、鏡に向かってやってもよいでしょう。

 例)「フニャームアー」

「タララ」

「マームン」

     「ウー」

3.簡単なことば(母音)のトレーニング

 次のことばを一度、読んでみたあと、似たようなことば(母音中心)で、自分の気持ちを即席に表してください。

 アーアーアー

 エーエーエー

 イーイーイー

 オーオーオー

 ウーウーウー

 アーエーイーオーウ

 アエ アイ アオ アウ

 エア エイ エオ エウ

 イオ イウ イア イエ

 オウ オア オエ オイ

 ウア ウエ ウイ ウオ

 アエイ エイオ イオウ オウア

4.強いことば(子音)での表現トレーニング

 「ダダダーン」「バキュンバババ」「ビシャーン」「バボビン」など、子音を中心に、ことばを組み合わせて、自分の持つ気持ちを強い感情として表現してみましょう。

5.でたらめ外国語のトレーニング

 何語でもよいですから、その国のことばらしく発して、会話をしてみてください。お手本は、タモリ氏の中国語です。難しければYouTubeなどで、よくわからない国のことばを似たように復唱してみるとよいでしょう。

6.ちゃんとした外国語のトレーニング

 NHKなどの外国語放送をかけて、よく聞いてできるだけ大きな声で復唱してみましょう。自分の耳にきれいに聞こえ、まねしやすそうなことばを選ぶとよいでしょう。特にラテン系の言語、イタリア語、スペイン語などは、おすすめです。

7.英語でシャウトのトレーニング

 

 次のことばを格好よくシャウトしましょう。

 

 Yes

 

 No

 

 HeyHeyHey

 

 Yah

 

 Oh

 

 DuDuDuDaDaDa

 

 

ことばにします。

 

 OneTwoThree

 

 Dance

 

 Sing

 

 Laugh

 

 Long

 

 Moon! Maria

 

その他、考えつくままに、発してみましょう。

 

 

8.胸郭を拡げ、息を感じる

 

 動物のように四つんばいになってみましょう。

 

 1)背のなかに向けて息を入れます(吸気)。犬のように「ハッハッハ」あるいは「ハアーハアー」と息を吐いてみましょう。よくわからない人は、そのまま数分間駆けまわるとわかります。

 

 2)脇の下から胸(助間筋)を拡げる

 

 最初は、息を吸う感じがあるかもしれませんが、やがて逆に拡がった分だけ息が入ってきます(上胸部のみで入れるくせをとってください)。

 

 3)背骨のまんなか、腰のうしろに中心を感じられますか。

 

 

9.心を響かす音

 

 ものまねをしてみましょう。感性をとぎすましながら、イメージの風景を拡げてみましょう。太鼓や鐘の音などは、人の心に何ともいえぬ情緒をもたらすものです。人間太鼓、人間鐘になれますか。

 

 次の例にとらわれず、自分の好きな音に変えてみてください。

 

 太鼓のまね「ドーンドーンドーン」

 

 鐘のまね 「キーンコーンカーンコーン」

 

 

10.耳をすます

 

 ジョン・ケージに<433秒>という曲があります。4分半もの時間、演奏者はじっと座っているだけです。その間にザワザワと周囲から聞こえる音が、曲なのです。

 

 耳を澄まし、他の人の咳払い、足の床にすれる音など、いろんな音を感じてみましょう。

 

 いろんな場で、5分近く、沈黙して、耳に神経を集中してください。

 

 さらに、いくつか、普段はゆっくりとあまり聞いたことのない曲をじっくりと味わってみてください。

 

 1)沈黙

 

 2)日本の童謡を聞きましょう

 

 3)ゴスペルを聞きましょう

 

 4)オペラを聞きましょう

 

 5)グレゴリオス聖歌を聞きましょう

 

「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.13

〇喉声と鼻声

 

声には、楽器である身体の出口から分けて、喉声と鼻声の2種類があります。鼻声とは、風邪をひいて鼻が詰まっているときの声、鼻をつまんで出したときの声です。要するに、鼻腔を通さずに出した声で、鼻を使わない声が鼻声なのです。喉声とは、鼻と口を使った声全般のことです。

 

〇鼻にかかりことばがはっきりしない

 

鼻にかかるのがあまりにひどい場合、鼻の病気(蓄膿症、アデノイド)かもしれません。耳鼻咽喉科にいってください。

すぐに鼻にかかってしまう人は、鼻にあまり抜けないように意識してください。「ナ」を出した状態のように、軟口蓋が下がっているのです。(開鼻声)

それに対し、鼻づまりのような声(閉鼻声)は、その逆のことが起きているのです。

ことばが言い切れずしどろもどろになっている人は、はっきりとことばを言い切るトレーニングをしましょう。

 

・鼻にかかる声、鼻づまりの声

一般的に鼻声というと、鼻から出てくる声と思うが、日本語では、鼻から出てこない声のことを鼻声という。鼻で共鳴されて出てくるのは、3000ヘルツ以上の成分が出ない。

 

・鼻に抜ける声

高い周波数成分が鼻から出ていることがわかる。ことばのフォルマントというのは、3000ヘルツまでは何を言っているかというのはわかる。「子音」は高周波なので、これがきれいに出るとすっきりと聞こえる。(「さしすせそ」がきれいに出るとさわやかに聞こえる。)

 

〇イキミ声、つめた声を直す

 

イキミ声は、浪曲の浪花節、落語漫才の上方、河内音頭の特長です。出産のときのイキんだ声のように、喉をしめつけ、胸も圧迫します。

トレーニングでは、舌根があがらないように、指やスプーンを入れておさえさせるトレーナーもいます。

しぶい声は、時代劇の侍の「拙者は」という声です。これも、喉、あご、胸に力が入っています。

つめた声というのは、浪曲声、荒れた声、ドスの効いた声を想像してください。口をあまり開かず、喉を押しつける声です。

発声障害なら治療する必要があります。声の使いすぎ、空気の悪いところで声を出すこと、飲みすぎ、たばこの吸いすぎも、原因となります。これらを治すには、喉の力を抜くことからです。口先に声をソフトにもってくるイメージにしてください。

舌が邪魔したり、あごしか動かしていない人、舌が長いことでそうなる人もいます。こういうときは、舌の動きをトレーニングしましょう。「タカラ」ということばを繰り返すとよいでしょう。

 

・だみ声

日本独自の歌、声明、義太夫、長唄、浪花節などには、ほぼすべてだみ声が使用されている。倍音、すなわち高調波と息の摩擦などによるノイズ音がたくさんのっている声といえる。

だみ声であれば高調波がずっと上のほうまでに伸びていく。

 

〇頭のてっぺんに響かせたキンキン声をやわらかく

 

声も声帯のところだけでは、喉頭原音と呼ばれる、鈍い音にすぎません。この喉頭原音が声道に響いて、話し声や歌う声となるのです。共鳴は、声を伝えるときには、なくてはならないものです。

音は空気中を伝染するのですから、声の響かせ方は、重要な要素となります。声量のコントロールや言葉のメリハリを決めていきます。この響きを邪魔して活かしきっていないなら、もったいないことです。

声がキンキンと響いている人は、大半は頭(顔)の方だけに無理に響かせているからです。自分には快感でも、浅く広がった響きは聞き苦しいし、ことばが聞きとりにくくなります。響きがうるさくない人のは、深い声を柔らかく扱っているからです。

一昔前の日本のおかあさま方が、電話に出たときのようなキンキンする声は、聞いていて疲れるものです。これは、ていねい、上品なイメージの場合もありますが、度を過ぎると不快です。

とはいえ、逆に地声、生声をストレートに響かせて使う人にも、疲れさせる印象になる人がいます。度を超えないように録音を聞いて調整しましょう。

 

・キンキン声

基本周波数が高く250くらい。かん高い声の成分は4000ヘルツくらいのところまで出てくる。通る声以上に、耳に障る声。

「器の大きい人」 No.397

ここでは、声の器づくりを言い続けてきました。

 

それでは、器の大きい人とは、どういう人でしょうか。

 

自分を犠牲にしても、他人を救おうとして生きているような人、

仕事でも、その他の活動でもよいのですが、

自分を殺す、無私になって生きている人が、

そのような人ではないかと思います。

 

サミュエル・ジョンソンというイギリスの文学者は、

次のように言っています。

 

「人を測る本当の尺度は、自分に何の利益ももたらさない人をその人がどう扱うかということである。」

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