「結果とプロセス」 No.399
私はこれまでレクチャー、レッスンなどの現場で、
多くの人を見てきました。
ほぼ毎日、短い人で2年、長い人で10数年以上、
当時から続けている人もいますが、
その当初のものをブログ#で公開し始めました。
見てきたというのは、人数の多さもありますが、
それよりも期間の長さといろんな意味での質が大切です。
ただ自分が学んだことをレッスンをしていても、
慣れてくるだけで、大した成果は期待できません。
時代とともに風化しかねません。
いや、成果そのものが客観的につかめないと思うのです。
それで、自分に替わる、いや、自分よりすぐれたトレーナーや外部の専門家らが、どのように声に対しているのかを見てきました。演出家から医者まで、あらゆる職のほぼあらゆる分野の人と、です。
多種多様の書籍出版もしたので、国内外問わず、多くの他の分野の専門家やプロフェッショナルに早くから出会えました。
それは、なによりも幸運なことでした。
そして、そういう関係者をここのトレーナーと
トレーニングできているのは、なによりの財産です。
自分より目上の人も他のプロフェッショナルも、
トレーナーも含め、どのぐらい見てきたか、
そうした現場の体験こそが、生きた知恵となるわけです。
何よりもそうした人がその後、どうなっているのか、
それこそが、長年の継承の成果でしょう。
今となっては、難しいことを抜きに、
関わっている人が元気なのは、
よいことだと思います。
ここにいる人は、
これまでここに来てくれた人の運を
受け継いでいると思います。
トレーナーやレッスンの質もですが、
運のよい人がここに来て、
そしてまた、ここにきて運がよくなっていくのです。
どうであれ、結果が全てといえ、
その結果もまた、次へのプロセスなのです。
ぜひ、過去からのここの財産である記録も
あなたのトレーニングの糧にしてください。
#はてなブログ「一流になるための真のヴォイストレーニング」
https://vccarchive.hateblo.jp/
(福島英とブレスヴォイストレーニング研究所のレッスンアンソロジー、
1990年代前半の研究所会報のアーカイブでスタート)
« 閑話休題 Vol.91「忍者」(3) | トップページ | 「よい声になれるヴォイストレーニング~声の科学」 Vol.15 »
「5.プロフェッショナルの伝言」カテゴリの記事
- 「学ぶということ」 No.400(2024.12.01)
- 「結果とプロセス」 No.399(2024.11.01)
- 判断のより処 No.398(2024.10.01)
- 「器の大きい人」 No.397(2024.09.01)
- 「天敵、ライバル、問題となる相手をもつ」 No.396(2024.08.01)