「極意」 No.405
習い事から、その道の極意を得るには、
ブレークスルーが必要です。
わからないままにも、
何かしら、そこに意味のあることを
自分自身で、どこまで感じられるかです。
なにしろ、頭で理解できないし、
身体もそう動きません。
理解できて、身体でついていけるなら、
頭でも身体でも習得されているということです。
ですから、それは、まだ習得されていないことです。
それでも、どちらかが追いつかないなら、
まだ課題としてみえます。
練習を重ね、年月を経ることで、
頭も身体も自分のもっているところまでは
使えるようになることでしょう。
頭も身体も、追いつかないものは、
感覚的に、というしかありません。
感覚での意味づけは、直感的な問いです。
自分でもっているものを
そのプロセスを
意識から消すから、
ブレークスルーが生じるきっかけとなるのです。
人のまねは、もちろんですが、
そうして得てきたつもりの自分をも、
ときに消し去ることが、必要となるのです。
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